というのも楽譜あさりが面白い。クラシックギターをやっていたときはあんまり意識しなかったけど、オリジナル楽譜ってのがあるんですね。それは作曲者が初めに出版した楽譜だとか、作曲者が書いた自筆譜とか。あとの時代に誰かが編集していない版がファクシミリで出版されたりしています。
曲を弾く時は第一次資料であるオリジナル楽譜をみときなさいよ、ってことが古楽界では一般的。それを知らないと恥をかくことになるかもよ。ぶるぶる。
弾きたい曲があって、その楽譜を持ってないときにネットで探す。根気が要りますが、出てきますね。
僕が学生時代に習っていたギターの先生は、ヴァイスの曲を弾きたくて、ヨーロッパの図書館(どこか忘れた)に連絡をとったらマイクロフィルムで送ってくれたそうです。図書館は誰にでも門戸を開いていると、先生は感激してましたよ。(それからが大変だった、っていつも言ってました。)
それが今、図書館が持っている蔵書をデータ化(PDFなど)しているのが、簡単に手に入るようになっているのですよ!
僕がやってるルネサンスリュートの世界では、最初の出版譜とともに、作曲者が弟子に教えた時に弟子が持っていた自筆譜(作曲者ではないみたい)もある。そんなものまでデータで手に入る。いい時代ですね。
で、ネットをいろいろ調べたり、友達に教えてもらったりして手に入れました。
「ML Lute Book」と「Margaret Board Lute Book」です。どちらもルネサンスリュートにとっては大事な写本です。

ML Lute Bookより
「John Come Kiss Me Now/作者不詳」
Margaret Board Lute Bookより
「Solus cum sola/ジョン・ダウランド」
Margaret Board Lute Bookより
「Lachrime/ジョン・ダウランド」
手に入れたのはいいのですが、有名な写本ってことだけしか僕にはわかりません。わからないのに講習会に持っていって弾くなよ、って怒られそうですが。。。
どちらも手で書いたリュートのタブタチュア譜です。もう見ているだけでよだれが。。。
Margaret Board Lute Bookには、なんとダウランド本人の筆跡と思われる箇所もあるそうです。
この写本に関わった人物の名前は伝わっています。
John SturtさんとMargaret Boardさん。
Johnさんは作曲家かな?Margaret Board Lute Bookに確か名前が載っている。Margaretさんはダウランドの弟子???
あと「The Folger 'Dowland' Manuscript」も欲しいんだよなー。なんとなくホームページは見つかったのですが、そこから探す方法がわからない。
やっぱり出版されてるのを買おうかなー。英国リュート協会から出てるんよね、たしか。