ルネサンスの音楽っていうとなかなかとっつきにくい。「中世・ルネサンス」というようによく一緒に書かれることもあるけど全然違います。
よく聴いているCDを紹介してみよう。
まず、オーケストラ・オブ・ルネサンス「Canticum Cantorum」。
「ソロモンの雅歌」に音楽が付けられています。モラーレス、ビクトリア、ゲレーロ、ビバンコなどスペインの作曲家のモテット集。合唱が中心なんですが、他の合唱グループと違ってコルネット、サクバット隊がいます。この形、すごく綺麗に響きますよね。歌をいい形で支えてる。楽器だけのトラックもありますよ。
このグループはスペインものの録音が多いな。レーベルもグロッサやし。
次も同じくスペインもの。ピッファロ「Los Ministriles」。
ピッファロはアメリカの木管楽器系アンサンブル。ルネサンス音楽を得意としている。もちろん古楽器です。
リード系の楽器がちょっとビービーいうので今のクラシックの音とかけ離れているように思ってなかなか馴染めないんですが、これは聴きやすいですね。ルネサンス音楽を初めて聴く人にもわかりやすいんじゃないかな。この時代のスペインの曲はメロディが聴きやすいものが多いように思う。
これが発売されてた当時、買おうと思ってもちょっと値段が高かったので、どうしようかな?と迷ってたら数年後に廉価版が出ました。僕はそっちを持ってるので、この写真とはジャケットが違います。やっぱりこの写真のジャケットの方がいいなー。
次もピッファロ「Canzoni e Dance」。
これはイタリアのルネサンス音楽集です。ダンス系の曲多し。初めて買ったピッファロがこれだったんですが、なかなか音に馴染めなくて長らく聴かずにほったらかしにしてました。改めて聴くといいですね。(これも廉価版を買いました。)
これもピッファロ「Trionfo d'Amore e della Morte」。
あ、合唱にコンコルド・アンサンブルが加わっています。
副題に「メディチ家の行列のためのフィレンツェの音楽」って書いてあるのかな。正直、内容はよくわからないんです。タイトルは「愛と死の勝利」。???。
よくわからないですが、内容(録音物)はいいです。合唱も入っていて、それがウインドアンサンブルといい絡み方をしています。最近はずっとこれ聴いてます。
やはりルネサンスもので忘れてはいけないのはデヴィッド・マンロウ。
「ネーデルラント楽派の音楽」。
これは前にこのブログで紹介してますね。(http://cphmn700.blogspot.jp/2016/12/blog-post.html)
「ルネサンス・スペインの宮廷音楽」。
これは90年代に「デヴィッド・マンロウの芸術」というシリーズでバージンから出てた全集ものの第8集です。
ルネサンスはとっつきにくいと思ってたときにこれを聴いて、「ルネサンス、いいんじゃないの?」って考えを変えることができました。今じゃバロックよりルネサンスの方をよく聴きますね。
ルネサンス音楽は演奏するのは大変なハードルを越えないといけないですが、聴くのは簡単。でも最近はディスクが手に入りにくくなってるのかな。CDショップではほとんど見当たりません。というか古楽のコーナーの縮小がものすごい。90年代はタワーレコードでもクラシックコーナーの2列はあったのに今じゃ両手広げて収まるぐらいの棚にしかない。なんとかなりませんかねー?
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