2017年6月29日木曜日

ワッキーズ

ワッキーズ。
ポンキッキーズみたいな名前ですが、ニューヨークのレゲエレーベルです。ロイド・バーンズさんが始めました。キングタビー、リーペリーみたいなプロデューサーです。

数年前、テクノを聴いていて、その関連でダブを知りました。
CDのシングル盤などによくカップリングされている、ベースとドラムが強調され、やたらエコーがかかっている、入ってたらちょっとがっかりするやつ。そう、それがダブミックスです。

このワッキーズというレーベルはダブを中心にレコードを少数枚数作っていたようです。僕が買ったのは、ベーシックチャンネルというレーベルがCDで再発していたものです。

買ったものをみてみよう。

まず、超有名盤、ホレス・アンディ「ダンスホールスタイル」。
こんなカッコいいディスク、あんまり買いませんが、ほんといいです。どの曲も前半が歌物で、後半がダブミックスになっています。ハイトーンの声がたまりませんね。「マネーマネー」「ロンリーウーマン」「スカイラーキング」などヒット曲多数です。

次は、ウエイン・ジャレット「ショウケース」。
ショウケースってことは、売り出し中ですよ、ってことなんですかね。レゲエのレコードにこのタイプが多い。1曲目が良すぎて他の曲をあんまり聴いてないけど、良盤です。これもホレス・アンディ同様、前半歌物、後半ダブです。この人もハイトーンボイス。そういえばレゲエってみんな声高いですね。

次はジュニア・デラヘア「ショウケース」。
これもショウケースですね。上2枚と同じ形式です。

ここから、ダブのみのディスクです。
ブルワッキーズオールスターズ「ダブ アンリミテッド」。

ブルワッキーズオールスターズ「レックレスルーツロッカーズ」。

ブルワッキーズオールスターズ「ブラックワールドダブ」。

これら3枚はほぼダブのみ。ジャケットも簡素。たぶん厚紙ですらないペラペラな紙の袋に入ってたんでしょうな。
ちょこっとだけボーカルものがありますが、ほとんどベースとドラムの音を延々と聴きます。買ったときは???な感じもしたけど、だんだんカッコよく思えてきます。

特に、最後の「ブラックワールドダブ」が最高にいいです。CD屋で見つけたときにはこのシブいジャケットが輝いて見えましたもんね。
今は買った自分を褒めてやりたい気分です。

まだ買えていないものもありまして、「アフリカンルーツ」シリーズが3枚出てますが、今はなかなか店頭で見ないです。


売ってるとこ知ってたら誰か教えてくだされー。あ、でも適正価格でないと買えません。

2017年6月18日日曜日

ライブはしご

17日はライブのはしご。

14時から松村容子さんのライブ。河内国分の問屋場亭にて。

松村さんは4年ほど前に近鉄堅下駅からJR柏原駅に向かう商店街のハロウィンイベントで知り合いました。僕よりだいぶ先輩のクラシック歌手で、僕がリュートを弾いているのを面白がってくれ、一度お宅にお邪魔して遊びで歌ってくれたりしました。

いつもガチガチクラシックのプログラムにはしていなくて、日本語の歌を中心に組み立てたプログラムです。こういうのってクラシック好きな人からは敬遠されがちなんですよね。でも、イタリア語やフランス語、または英語の歌を聴いて、すぐに内容がわかるか?といわれたら全然わからないんですよ。

今回のプログラムは前半が日本で作られた西洋歌曲。もちろん日本語です。日本語なので、歌詞の内容がよく聞き取れるし、知っている曲も多い。
後半は、歌謡曲中心です。お客さんはたぶん、松村さんの歌かピアノの生徒さんが中心なのかな。いっしょに歌うところでは、客席のレベルも高い。みんな歌えてる。
最後に、いつも無理やりなアンコールをやるのですが、今回これがよかった。夏の歌メドレーで、ピアノだけの曲も交えながら知ってる歌があれば歌ってもいい、って感じで進行します。懐かしいメロディが多く、危うく泣きそうになりましたよ。

そうそう、このライブ、松村さんはもちろんいいのですが、ピアノ伴奏の高田さんがものすごく上手いのです。歌を聴きながら音量調整とかテンポ調整とか、いろいろな対応力がすごい。こんなピアニストあんまりいませんね。松村さんとこは周りにすごい人が多いです。

地元で音楽の教師をしながら、音楽を広めていけてるって最高ですね。こういう形の音楽活動って実はすごくいいものなんじゃないか、と思いました。憧れます。

さて、19時からは堂山町(ん?ちょっとやばいとこですかね?)、あ、いや中崎町の「テン」(播州佐用町のホルモン焼きうどんが食べれる居酒屋)で西原希蓉美ちゃんのライブに。伴奏はジャズピアニストの松本有加ちゃん。
そう!この二人、去年の超人予備校本公演「あしたは全力モンキー」の開演前音楽祭に出てましたねー。

希蓉美ちゃんの歌はほんとにいいね。結構感情的に歌うのですが、有加ちゃんのピアノが上手くて理性的なのでちょうどバランスがとれるのです。希蓉美ちゃんも無理しすぎることなく、歌謡曲と昭和のジャズをさらっと聴かせてました。また二人のオリジナル曲もよかった。

途中で、電話で呼び出されて生駒からわざわざ来てくれたdaihachiさんが3曲、ギターの弾き語りを聴かせてくれました。daihachiさんは日本人だけど生まれと育ちがデンマーク。日本人離れした音楽性です。個人的にはポールサイモンをやってくれたのが嬉しい。バナナンボでよくやってる「僕らが旅に出る理由」のイントロで使われている曲でした。

第2ステージは22時から始まったので、終演は11時半近く。
いいライブでした。ホルモン焼きうどんも美味しかった。

ほんとに楽しい1日でした。

2017年6月17日土曜日

ブルース

バナナ部やバナナンボでやる曲はブルースをもとにしたものが結構ある。
なので、ブルースのCDは買うようにしてる。

1枚目は、最近、友達から紹介されたハウリン・ウルフのセカンドアルバム。

なかなかいいジャケットですね。これだけでも買った甲斐があるというものです。
ダミ声で有名なハウリン・ウルフ。名前のとおりに叫びまくる歌唱スタイルはブルースそのものです。ダミ声ってこういうことか。

もう1枚は、T-ボーン・ウオーカー。
これは有名なジャケットですね。
真心ブラザースの最近のシングルもこれを真似してます。

真心もなかなかいいセンスですね。僕は大好きです。曲はまだ聞いていませんが。

さて、T-ボーン・ウオーカーのディスクは1940年代の録音を集めたものですが、その現代風なのには驚かされます。第2時世界大戦中からの録音ですよ。もうエレキギターを使ってます。こんな時代からエレキギターってあったのかな。50年代からだと思ってた。ジプシーのジャンゴ・ラインハルトは戦前はアコースティックだったのが戦後にエレキに変わってました。そうか、戦後すぐにはエレキギターは使われてたんですね。

この時代のブルースはもっとワイルドで洗練されていないのかな、と思ってたけど、先に紹介したハウリン・ウルフの62年の録音の方がワイルド。このT-ボーンのディスクはジャズっぽいバンドだし、ギターのフレーズもコテコテではない。まあ、コテコテといえばそうなのですが。このスタイルが後のBBキングなどに受け継がれるんですね。今のブルースのもとになったということです。

3枚目、ジョン・リー・フッカー。「HOUSE OF THE BLUES」。
ブルースの名門チェスレコードから出てます。あ、ハウリン・ウルフのもそうでした。
ギターで弾き語りのアルバムです。と書いておきながら、1曲目からダブルトラックのボーカルになってます。3曲目ぐらいから本領発揮。CDの帯によるとブギ魔人らしいです。声がやたらいいですね。ハウリン・ウルフとは真逆の声のよさ。

4枚目。マディ・ウォーターズ。「AT THE NEWPORT」。
これもチェスレコード。このジャケット、かっこいいですね。あ、間違ってはいけないのはマディ・ウォーターズのかっこよさはおっさんのかっこよさなんです。いかにも悪いことしてそうやけどいい人、なんてことは絶対にない。絶対に悪いやつなんです。アルコールもドラッグもいっぱいやってるって感じ。
このアルバムはライブ盤なんで、さらにその感じが強いです。

なかなかいいですよ。ブルース。

2017年6月13日火曜日

木の葉オン・ザ・ヘッド大阪公演

夢のような3日間でした。もしかしたら化かされていたのか?

劇団超人予備校第13回本公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」大阪公演@道頓堀ZAZA HOUSEが終わりました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
 僕は開演前音楽祭担当。「おはなしえん」でおなじみのバナナンボというユニットで演奏してました。
北野勇作さんの「ほぼ100字狸」という朗読と、毎日ゲストを変えての演奏です。

今回の動物はタヌキ。
タヌキの町「ちゃが町」に迷い込んでしまった人間と、ちゃが町に住んでいるタヌキの物語。
人間は、平凡な毎日を送るお芝居好きな女と、同じく迷い込んでしまった都会の生活に疲れた男が出てくるが、女と男の物語ではないな。タヌキ世界と人間世界の対比を通して、現在の価値観に対する批判や、でも、どうしようもない事をも含めての肯定のような。愛情のあるお話しだったと思います。

田口哲さんと条あけみさんが演じているタヌキの夫婦が人間に化けて、道頓堀に芝居見物に行くところがある。
その帰り道の賑やかさの中での会話は本当に素敵でした。

田口さん演じるタヌキと美香Lさんが演じる人間との会話のところも好きなシーンでした。
どうして人はお芝居を観るのだろう?
これ、自分の好きな事と置き換えて考える。どうして音楽を聴くのだろう?どうして音楽が好きなんだろう?
そういえば僕は、嬉しいときも、嫌な気持ちのときも、音楽を聴いていたな。涙がにじんでくる。自分の根本をもう一度思い返してみる。

また、ラストが素敵です。タヌキのしぶとさを見習わないと。ここでなぜか泣ける。なんでだろう?

今回、初めて前日参加させてもらいましたが、スタッフさんのありがたさが身にしみますね。舞台は役者だけで作ってるんじゃない、ってのがよくわかりました。

ご来場くださったお客様、個性的すぎる役者の皆様、音響、照明、舞台監督、スタッフの皆様、このお芝居に関わったすべての皆様に感謝します。
なによりミツルギさん、お疲れさまでした。

ほんとに夢のような3日間でした。




















次は9月に東京公演です!そちらもヨロシクね。

2017年6月3日土曜日

木の葉オン・ザ・ヘッド観に来てねミニライブ終了!

木の葉オン・ザ・ヘッド観にきてねミニライブ@新聞女、無事に終了しました。
劇団超人予備校の第13回本公演「木の葉オン・ザ・ヘッド」の宣伝のためのライブです。
来ていただいた皆様、ありがとうございました。

なかなか盛り上がりましたよ。
4月にやった曲を中心に、新曲も入れて9曲やりました。
一応、曲解説を。

1、仕事さがし 〜 生活の柄(高田渡)
いきなりの高田渡メドレーです。「仕事さがし」はミシシッピ・ジョン・ハートの曲にすごく似ているものがあるので、たぶんそれからの引用メロディでしょう。それと「おはなしえん」でもお馴染みの「生活の柄」をデキシースタイルにしました。

2、海辺の街まで(ハンバートハンバート)
これは4月のライブからやり始めました。ギターソロから始まるのでちょっと緊張します。家ではうまく弾けるんですがね。

3、アメリカの恋人(ハンバートハンバート)
こ気味良いギターと爽やかなメロディが印象的な曲。阿保ちゃんはどんどん上手くなっていくなあ。

4、君の犬(キセル)
恋人が家から出て行ってしばらく経つけど、飼っていた犬も亡くなった、っていう内容の曲。暗い内容だけど、ほんわかしたメロディがつけてあって泣けてくる。このイントロが弾きたかったのです。

ここで、豊田圭くんと流石鉄平さんを紹介して、「鉄平オンステージ」。

豊田くんを加えたバナナンボはイントロだけ演奏。
3曲やりました。
「モンキーマジック 〜直訳バージョン」
「さんぽ 〜ダメ人間バージョン」
「乾杯 〜焼き肉バージョン」
鉄平さんを観たことない人が少なかったので、なかなか受けていたようです。

さて、後半のバナナンボ。

5、横顔しか知らない(ハンバートハンバート)
これも「おはなしえん」でかなりやりました。やりはじめたときから、阿保ちゃんはかなり上手く吹いていて、いい感じに仕上がっていると思います。

6、僕らが旅に出る理由(小沢健二)
去年のバナナ部単独公演から使ってる曲。イントロと間奏がポール・サイモンの曲からまるまる持ってきている。間奏が結構難しいですね。ちょっとメロディ走り気味でした。でも、だんだん完成度は高まってる。

7、I Should Have Known Better(ザ・ビートルズ)
豊田くんのアンデスブラックをメロディにもってきて、バナナンボが伴奏。これ有名曲やからすぐできるだろうと持って行ったら二人とも知らなかった。こういうのをジェネレーションギャップっていうんだな。でも、なかなかいい出来。

8、恋のダイヤル6700(フィンガー5)
阿保ちゃんの選曲。2週間前に、これ面白いんちゃう?と案が出て、急いで編曲し、先週金曜日に初めて合わせました。豊田くんの偽ホーンセクションがいい感じです。練習少ない割に、この日1番の出来だったんじゃないかな。満足です。

今回、阿保ちゃんが忙しく、なかなかちゃんと合わせられていなかったけど、本番のあの吹きっぷりはしびれましたねえ。いつも本当にできるのかな?と思わせといて、想定以上の出来になってる。羨ましいな。いつもありがとう。
(ライブ後の集合写真。おとみさんが撮ったものをお借りします!)

バナナンボは「木の葉オン・ザ・ヘッド」(大阪公演)の開演前にライブをしますので、ちょっと早めに来ていただけたらミニミニライブが聴けますよ。

「木の葉オン・ザ・ヘッド」、是非、開演前から観に来てください!
お待ちしています。

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超人予備校第13回本公演 『木の葉オン・ザ・ヘッド』(大阪公演) ◎場所◎
道頓堀ZAZA HOUSE
〒5420071
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-21 中座くいだおれビル地下1F
06-6212-3005
http://www.vitalartbox.com/top.html

◎日時◎
2017年
6月 9日(金)      19:30
6月10日(土) 14:00/19:00
6月11日(日) 11:00/16:00
受付開始は開演の45分前、開場は30分前。
全席自由。受付開始より 入場整理券を発行します。
未就学児の入場はご遠慮願います。

◎料金◎
[一般]
 前売2800円/当日3000円

[割引]
 U-22(22歳以下)1500円
 高校生      1000円
 小中学生      500円
 (U-22は年齢を証明するもの、中高生は学生証の提示要)
 リピーター割引 1500円(半券提示要)


東京9月22日(金)〜24日(日)@シアターグリーン BASE THEATER