2016年9月27日火曜日

シルバーウイーク

シルバーウイーク終わりましたね。ライブやら演奏会やら、2つ観ました。

まずは22日。
「とんちピクルス&カニコーセン」。天満の音凪にて。
最近聴き始めたカニコーセンさん、ちょっと前から名前をよく見てた。CDRを買ってから、これはライブ見とかなあかんな、ということで行ってきました。とんちピクルスさんとツーマンという嬉しい内容。
1番目はカニコーセンさんから。何かに取り憑かれたような集中力を見せる。YouTubeなどで見てたらあんまり歌がうまくいってないときがあるけど、その日は違いました。最近発表したばかりの曲も入れてほぼ50分駆け抜けましたね。やっぱり勢いのある人って見てて面白いです。
休憩を入れて、次にとんちピクルスさん。いつもの通り快調な滑り出し。なんとオープニングにヒット曲(なのかな?)を2曲続ける。明らかにカニコーセンさんの出来の良さを意識している。百戦錬磨のとんちさんにも影響を与えてるぞ!歌詞がはっきりと聞き取れた。こちらもすごい集中力が最後まで続きました。

25日はガラッと変わって「17世紀イタリアの音楽」。六甲のルーテルなんとか教会にて。
これは行こうか行くまいか迷ってたんですが、行って正解でした。
16から17世紀のルネサンス/バロック音楽のスペシャリストである笠原さんの指導を受けたメンバーで、普段は音楽以外のお仕事をされている人も。リコーダーの竹内さんのお仲間です。
音楽の内容はハイレベル。バロックヴァイオリン、リコーダー、バロックギター、歌のそれぞれが主役になる曲を笠原さんのテオルボ伴奏で支える。休憩なしで1時間40分ほどだったかな。途中までも楽しめたけど、最後の歌の2曲は特に凄かった。演劇的な説得力。こんなコンサートが関西でも楽しめるようになってきたんですね。嬉しいことです。

その後、打ち上げにお邪魔して機嫌よく飲んだのですが、ふと気がつくと知らない駅。
あー、また乗り過ごした!泣く泣くタクシーで帰りました。

2016年9月20日火曜日

ジャズとかファンクとか

最近、音楽的に充実した日々。財布の中身は反比例して寂しいことこの上ないんですが。
でも少々心配していたことがあって、それはジャズボーカルの伴奏を頼まれたこと。

リクエストされた曲(有名な曲を選んでくれていたので大体知ってた)のコードを調べて、なんとか弾けるようになってたのですが、実際合わせてみるまでわからないからビクビクしながらリハーサルに。

でも合わせてみて安心しましたー。というか、その人とお話したのが初めてではなかったですね。去年7月のワンコインシアターに来てくれていたのでした。その時にアンデス(楽器です)のお話をして名刺も渡していました。それに8月の楽市楽座さん大阪公演にミツかね堂 with バナナ部で出てたのも目撃してたらしい。

ジャズボーカルの人ってすごいね。こっちがどう弾いても合わせてくる。古楽みたいに一緒に頭から入ってくることはあまりなくて、こっちが入ってから1拍半ぐらいから入ってくる。僕が間違って3拍子の曲を4拍子でやっててもこっちが間違ってるのが気づかないほど。
1回合わせた後は、構成を大体決めてやってみる。なんとかなりそうです。僕のナンチャッテジャズ(全然ジャズじゃないですね)も捨てたもんじゃないですね。とか言ってみたりして。
でもソロとか弾けたらいいなーって思いますね。体型はジャズっぽくなってきてるんですがね。まあ、かっこいいとかは僕の領域じゃないし我慢しよう。

ジャズは昔から聴いてたけど、最近、ファンクが好きになってきた。それもニューオリンズもの。こんなのもやってみたいなーと思ってても僕のもっさりしたコード弾きはなかなか切れてくれない。
で、最近買ってみたCD。


これはミーターズの3枚目のアルバム。ニワトリなジャケット。このころからボーカルが入り始めててソウルフルになっている。人によっては1枚目、2枚目が好きっていう人もいるな。でも3枚目以降が聴きやすいんだと思う。


こっちは前から探してたけど、というかちょっと前まではタワーレコードでも売ってたと思う。在庫がなくなったら全然手に入らない。Dr.ジョンの73年のアルバム。こないだディスクユニオン大阪店で600円ほどで投げ売られていたのを3割引で購入。ケース、ジャケットが汚れてるけど問題なし。これもバックがミーターズ。売れっ子やねえ。

2016年9月14日水曜日

ディミニューション

ディミニューションってなんだ???って普通の人は思いますよね。
これはクラシック音楽がバロックと呼ばれる少し前に流行った、メロディを分割していって変奏していく方法なのですよ。そのやり方を説明した教本が16世紀頃にいっぱい発売されてます。
勘のいいあなたはもうおわかりですね?
そう、昔はクラシックは楽譜どおりに弾いていなかったのです。みんなが知ってるメロディを自分で変奏して「どや?うまいやろ?」って心の中で思って顔には出さなかったんだと思います。

ディミニューションの教本というと、今でいう「あなたも今日からアドリブができる」みたいな本ですかね。少ない音符の間を埋めていくのがディミニューション、全然違うメロディを弾くのがインプロヴィゼーションですね。日本のロック界ではどちらもアドリブでひとくくり。その乱暴な感じが「ロケンロール!」なのですね。

その中でも有名なのが「オルティス変奏論」。
スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で作曲家のディエゴ・オルティスが書いたものです。なんと日本語訳があります。(古楽器をやってる人にはおなじみですね。)ガンバ奏者の平尾雅子さん訳なので、現実に沿った内容なのかな。監修はギター/スペイン音楽界では大御所の濱田滋郎さん。この人、あらゆるところで名前をみるな。なんでも人よりよく知ってる(オタクともいいますが。。。)と、いつかは蓮の花と咲く、ってなもんです。


この中に収録されている、ジャック・アルカデルト作曲のマドリガーレ「幸せなわが目よ」による「レセルカーダ 第2番」(オルティスがディミニューションつけたもの)を今度やります。(あくまで予定ですが。。。)
メロディ部分はコルネットで。僕はその伴奏。伴奏といっても4パートあるうちのソプラノ以外のパートをリュートに移し替えて弾くのです。この作業、昔は「面倒くさい」と思ってたけど、この前やってみると、かなり楽しい作業だった。

これを演奏するのが面白くて仕方がない。
今日、ちょっとソプラノのメロディを弾いてみたら、これもほんとに面白い!!!よくできてます。
こんなのが普段の演奏で使えたらなあ、と思いますね。このへんのやり方を講習会などで習ったのですが、なかなか家ではやりません。やったら出来るようになるんやろなー。ラジオやCDの音楽に合わせてインプロする(みんなもよくやると思います)ことはよくあるんですけどね。

まあ、ぼちぼちがんばろう。

2016年9月11日日曜日

此花区とルネサンスLive!

9月10日(〜11日)は此花区の千鳥橋駅付近で「みっけこのはな」の日。前にライブをやらせてもらった「モトタバコヤ」と「PORT」という店を中心に、此花区をまわって、自分の住みたいところを探して歩くらしい。あちこちでなにかいろいろと売ってる。
今年になって知り合ったマギさんもPORTでコーヒーを売ってるので行ってきた。いつも空いているのに、なんと満席だった。相席をお願いして、コーヒーとトーストを注文して待っていると、なんとバロックヴァイオリン奏者の上田さんが来た。マギさんにヴァイオリンを借りにきたということだ。いつ聴いても綺麗な音だな。
店の中で弾きまくる上田氏。後光がさしているぞ。


美味しいコーヒーとトーストをいただいた後、天満に移動。
夕方からは、これも最近知り合った森山君のライブ。森山君はコルネット(ツィンク)奏者。若い人で勉強熱心。
コルネットというのはルネサンス/バロック期に用いられた角笛のような吹奏楽器。ヴァイオリンを多用する前はこの楽器が多く使われている。


場所がわからなくて、近所の茶店に聞いてみると、「たぶん、ここ」と教えてくれるが、またそこも間違っていて、別の場所を教えられる。結局、近所の不動産屋さんに聞いてみたら、さすが不動産屋さん、あたりでした。

でも店の看板がでていない。そーっと扉を開けてみると、管楽器の音がしてたのと森山君を発見。店の中は両横にお酒の棚があって、人一人通れるぐらいの幅しかない。カウンターを抜けて奥に入ると、ちょこっとスペースがあり、そこで管楽器4人編成の演奏を聴いた。


全員若い奏者で、リコーダー/クラリネット、トロンボーン/バリトン(っていってたかな?小さいユーフォニウムみたいな形)、ファゴット、それに森山君のコルネット(ツィンク)。
演奏は、お世辞にも上手いとは言えないけれど、とても楽しめた。でも昔、アンサンブル金沢のニューイヤーコンサート前のロビーコンサートで金管楽器だけのアンサンブルを聞いたが、それよりははるかによかったな。ピッチもよく合わせてた。
プログラムはルネサンスを中心に、現代っ子らしく中世っぽいゲーム音楽などもあって、森山君の解説とともに進む。グリーンスリーブスがよかった。あたりさわりのないようにプログラムを組むときに入れがちなのであるが、今回は下衆ないわれを先に言っておいて、バロック期に出版された「ディヴィジョンフルート」に収録されている版を使ったのが成功か。なかなかのインパクトをもたせてた。こういう事があると俄然、音楽が面白くなるね。上手いとか下手とかどうでもよくなってくるし、このあたりではみんな調子よくなってきている。森山君のリーダーとしての仕事がうまくいってる証拠。



あと、オールスタンディングっていうのもよかった。奏者とすごく近いところで聞くし、聴衆としてお行儀よくしなくてもいい、というのが何より。
また、お酒も飲み放題でこんな嬉しいことはないな。

でも、これは店側の問題もあるんだけど、チャージの払いとドリンクチケット(予約者はドリンク2杯、当日の人はドリンク1杯)が持っている人と持っていない人がいた事や、外に出てる一升瓶は飲み放題となった事によって、飲まない人が2杯目を注文しにくくなってたのが気になったかな。
まあ、あれだけ狭い中ではこの方式は無理ですよね。今度やるときは何か別の方法を考えないといけないと思う。

でも、とにかく楽しめたのは事実。僕らの世代ではなかなかこんな雰囲気に持っていけない。若い人だからできるのか、それとも古楽/クラシックの庶民化が進んでいるのかはわからないけど、この金額でこの感じの古楽/クラシックのライブがあれば、また行ってみたい。

夜は難波に移動して、月1回のおとみバー。こっちもオールスタンディングで人口密度が高かった!やっぱり飲みすぎました。

2016年9月4日日曜日

おはなしえんと彦八まつり

おはなしえん夏編、全日程終了しました。
台風が来るかもしれないうえに蒸し暑すぎる天王寺動物園に来ていただいた皆様、ありがとうございました&お疲れ様でした。

本当に暑かったですねー。チラシ配りながら、意識が遠のいていくのを客観的にみながら、そんな自分を叱咤激励しながらの本番でした。(半分以上は嘘ですけどね)



今回はほんとに、お客さんに助けられました。
初めの回も、後の回も、ほんとに演者と共にお客さんが良かったですね。
それに乗せられたのかもしれません。かなり出来はよかったのではないかな。

クラシックの歌い手なのにコンサートではポップスの曲多すぎる感じの人と柏原市の商店街で模様されてたハロウィンパーティで知り合いましたが、その方が、毎回「おはなしえん」を観に来てくれています。「今回は、今まで一番よかった!、音楽も!」とお褒めをいただきました。
この人、コンサートで喋りが多い。クラシックの歌手なのに(笑)
面白いこと喋れるし、その場を盛り上げれるし、いい感じに持っていける人なのですな。うらやましい。

「おはなしえん」の後は地下鉄で日本橋まで移動して生國魂神社の「彦八まつり」へ。初めての彦八まつり。落語家の月亭文都さんが店を出してる。そこで生ビールとカツサンドをいただきました。
その後、ミツルギさんが直々に神社の中を案内してくれた。落語家の出店やら、いろんな神社の支社やら。メインステージでの地車とお開きを見て解散。
今年は縁日を覗いていなかったので夏祭り感を味わえてよかったな。