2014年9月27日土曜日

ゲネプロ

「今甦るセミナリヨの調べ」。
27日、なんと読売新聞の朝刊に載りましたよ。
笠原さんの持っているリュートは僕のリュートだっ!!!


さて、今日はゲネプロ。それも招待客を入れて!!!

教会で演奏できるのはうらやましいな。
いろいろ課題もあるけど、いい感じになってます。


右近さんも待ってます。
来てね!

2014年9月26日金曜日

最終リハーサル

「今甦るセミナリヨの調べ」、今日は最終リハーサルでした。

初めて合唱と楽器を合わせる。やっと、こんな風に仕上がるのかと全体が見える。
直前のリハーサルにもかかわらず、細かいことを要求されている。そばで見ているアマチュアの僕も納得するような、なんでもない事。でも一言、それを指摘するだけで劇的に変わってゆく。
あ、下手なのではないです、もちろん。初めに合わしたのもいいけど、それをはるかに上回るようにできるのです。

本当にやらなあかん事が見えてるんですね。音の間違いを直すより、ハーモニー感や言葉の発音が大事。

練習見てるのって面白い!!!






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
9月28日(日)15時開演 カトリック高槻教会 高山右近記念聖堂
【お問い合わせ・ご予約】
Cantoima
<TEL>090-3652-0125(今泉)、090-3726-8743(小松)
<E-mail>cantoima@mac.com、cphmn700@hct.zaq.ne.jp

2014年9月25日木曜日

近づいてきました!

いよいよ近づいてきました!
「今甦るセミナリヨの調べ」ですよ。

もう予約はお済みですかー?
なくならないうちにお早めにどうぞ!まだ間に合いますよ。



さて、今回の曲、ちょっとややこしいので事前に整理しておきましょう。
16世紀〜17世紀にかけて日本で歌われていたであろうと思われる曲を5曲特定して、その曲の同じテキスト(歌詞)を用いた、当時のヨーロッパの作曲家の作品と合わせて演奏します。

1、"O gloriosa Domina"「栄えある聖母よ」
これは、長崎生月島の隠れキリシタンが禁教後、現代までずっと守ってきた「おらしょ」の原曲。グレゴリオ聖歌です。

2、"Ave Maria"「アヴェ・マリア」
これもグレゴリオ聖歌ですが、茨木千提寺につたわる「がらさみちみち」という祈祷文と関係があるみたいです。

3、"Veni Creator Spiritu"「来れ想像主なる精霊よ」
これは1605年に長崎で出版された「サカラメンタ提要」におさめられている曲です。「サカラメンタ提要」は前にもブログで書いたとおり、ラテン語で書かれた、ミサや葬式のやり方を説明したものです。

4、"Tantum ergo sacramentum"「かかる尊き秘跡を」
これも同じく「サカラメンタ提要」に載っている曲です。

5、"Litaniae Sacrosanctae Eucharistiae"「聖体秘跡のための連禱」
これは今回の目玉の1つ。茨木市千提寺に伝わっていた、「切支丹抄物」の中に収められている「さんちいしもさからめんとのらたにやす」を歌ったもの。節は残されていないけど、このテキストの内容が伝えられているのは日本でここ千提寺だけという貴重なもの。

なんかいろいろスゴイですね。
千提寺も禁教が解けて大正時代に発見されるまで、よく見つからずに伝えてきました。民謡よりも古いかもしれない。それだけ信じる力というものはすごいものなのですね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
9月28日(日)15時開演 カトリック高槻教会 高山右近記念聖堂
【お問い合わせ・ご予約】
Cantoima
<TEL>090-3652-0125(今泉)、090-3726-8743(小松)
<E-mail>cantoima@mac.com、cphmn700@hct.zaq.ne.jp

2014年9月9日火曜日

再びキリシタン、高山右近など

9月8日、茨木市の北部、千提寺・下音羽地区と豊能郡豊能町高山地区に行ってきました。28日のコンサート「今甦るセミナリヨの調べ」の基本知識を得るのが目的です。
同行は、音楽監督の笠原さんとプロデューサー今泉さん。2人とも、隠れキリシタンの知識は豊富。

まず向かったのが下音羽。ここにはキリシタンの墓がある。まず高雲寺に2つ。これらはかまぼこ型の墓碑で、風化がすすんでいてよく見えないが、右側の墓碑には上部に十字がうっすらと確認できる。


あと井上さん家に1つ。こころよくお家の庭に入れてくださった井上さん、ありがとうございました。
















さて、次に向かったのはキリシタン遺物資料館。
ここでは千提寺の東(ひがし)家、中谷家に代々伝わっていた隠れキリシタンの遺物が展示されてある。

大正時代に、あるお坊さんが、ここが隠れキリシタンの土地という証拠を見つけようとしていた。(大正時代なのでキリシタン禁制は解けていて学術的な調査であった。)
何もしていないぶらぶらしているおじいさんに「お墓を調べたいから手伝って」って頼むと「いや、ここにはなにもないよ」とつれない返事。あやしいと思って調べたが何も出なかった。でも、そのおじいさんが「ちょっと変わった石があるから見て」と言うのでついてゆくと、そこにはキリシタンの墓が。
世紀の大発見!というので、もうちょっとそのおじいさんに突っ込んで聞いてみると、家の中から「あけずの櫃」というのを持ってきた。開けてみてびっくり。そこにはキリシタン関連の絵、苦行の鞭、金属メダル、十字架、ロザリオ(念珠)などが出てきた。このおじいさんが東(ひがし)さん。
そのうちの1つが、あの有名なザビエル像。教科書などで誰でも見た事あるはず。この像は現在は神戸市立博物館にある。

資料館のDVDで、東家、中谷家に伝わる、お祈りの様子も観る事ができた。

昼食後、豊能町に移動し、右近の郷で高山城の事をリサーチする。しかし「見るとこないよ」という残念な意見。しかも私有地でそこに人が立ち入るのを嫌がっているという。断念したが、その辺のガイドを引き受けてくれる人が現れ、お願いすることに。なんと名字が東さん。



その近辺の、高山右近生誕地、キリシタン禁制の高札、マリアの墓を案内してくれました。

今回、高山右近に関連づけてコンサートをする前に、高槻領であり、右近の出身地である場所を実際に訪れるのは、何か実感が湧いてきて面白い体験でした。

そうそう、帰りに音楽監督の笠原さんからのメールで知ったのが、9月8日は聖母マリアさまのお誕生日だったのです。うーん。スバラシイ!

ということで「今甦るセミナリヨの調べ」は満席になりそうです。ご予約はお早めに!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
9月28日(日)15時開演 カトリック高槻教会 高山右近記念聖堂
【お問い合わせ・ご予約】
Cantoima
<TEL>090-3652-0125(今泉)、090-3726-8743(小松)
<E-mail>cantoima@mac.com、cphmn700@hct.zaq.ne.jp






2014年9月6日土曜日

ガットカフェ

鈴木秀美さんのガットカフェに行ってきました。
ガットカフェとは、チェロの講習会で、レクチャーと演奏が聴けます。今回は、バッハの無伴奏チェロ組曲2番でした。場所は服部天神駅近く、ノワ・アコルデ。


レクチャーの内容は、
1、楽譜の選択
2、楽器の選択
3、演奏の内容
の3つのことを話してたかな。

思ったのは、講師の有名無名は関係なく、やってる事は同じ事。

・どんな楽譜が手に入って、どんなとこに注意せなあかんか。
・バロックチェロを持っていなくても楽器の調整によって近いところまでは行ける。例えば、弦をガット弦にする、弓をバロック期のものを借りるなど。
・演奏の内容は、どれがバスの音で、どんな和声か、言葉として捉えた場合、どこが言葉で、どこが文章になってるか。

今の古楽講習会はちゃんとした情報が生徒に伝えられていて、選択するのは自分だというところまできてますね。70年代に活躍したレオンハルト、ブリュッヘンなどが世を去った今、巨匠の言う事が正しい、っていう考え方はなくなってきています。正しい方向に向いてる感じ。でもこれは、まだまだ狭い古楽界の事。

クラシック界はどうなんやろう?日本では、先生の言う事が絶対!みたいな慣習がまだまだ根強いみたい。そんなことやってると文化的な人生をおくれないぞ。生徒の方も、自分でどんどん勉強して、おかしな先生のとこはやめるのがいいのだ。

2014年9月1日月曜日

大津講習会

9月ですね。今年もあと4ヶ月。はやいものです。

さて8月最終の土曜日、大津で古楽講習会がありました。講師は竹内太郎さん。今回はリュート4名(+リコーダー1名)の4組。内容は以下のとおりでした。

1、山縣くん、リュートソロ:Fantasia,  Jean Paul Paladin
2、藤原先生、リュートソロ:Mrs.Winter's Jump/Mr.Dowland's Midnight,  John Dowland
3、落合先生、リュートソロ:A Toy, Thomas Robinson/Spagnoletto, Cesare Negri
4、山縣夫人、小松、リコーダーソロ(通奏低音):Sonata Ⅰ, Benedetto Marcello

トップバッターは山縣くん。太郎先生は、曲の中の各部分はどんな性格かをわかりやすく、面白く伝えてくれる。ある程度考えてきているけど、そういわれるとそんな気になってしまう。最後の方に「いろいろがんばったけど上手く行かなかったなーっていう、諦めの感じで」とかいわれていて、みんな大爆笑でした。彼の性格にあってる感じ。でもすごく上手かったです。いわれた事もすぐに対応できていて、さすが!
音がいい感じになってきている。説得力が増していますねー。





















藤原先生と落合先生のときは右手のタッチと脱力の方法、考え方。これも毎回いわれるが、脱力って一番難しいんですよね。数年計画でやらなあかん事。僕も再確認しとこう。

最後は、ワタクシ。山縣くんの奥さんにリコーダーを吹いてもらい、リュートで通奏低音。狙い通り、盛り上がりました。太郎先生の模範演奏(???)で、非常にムダな動きでも、最大の効果をあげているのが面白い。やっぱりすさまじい演奏力やなー。リコーダーの山縣夫人も上手くて、太郎先生のアドバイスにもすぐ対応できる。僕もがんばらなー。

講習会後は宴会。名古屋に帰ろうとする落合先生を全員で引き止める。結局泊まる事になり2次会。僕と藤原先生が帰ろうとすると返り討ちにあう。結局、僕が山縣くんの家に泊めてもらうことに。お世話になりましたー。

さて、日曜日。太郎先生と落合先生と僕で京都観光。銀閣寺って初めていきました。日本の文化もいいなー。やっぱり日本人。

今年の夏は面白かったぞ!夏休みの作文、400字詰め原稿用紙100枚は書けるな。ついでに読書感想文も書いたしな。