2018年12月29日土曜日

おでんパーティ

28日は、俳優さかいしんご君のお店、おでん居酒屋「いっぷく」でとんちピクルスさんのライブとおでんパーティ忘年会。

とんちピクルスさんは福岡在住のミュージシャン。日本全国を飛び回る売れっ子です。小さなところでしかやらないですが、あちこちにファンがいますね。また、サニーデイサービス曽我部恵一さんのRoseレーベルからCDを出していたらしい。メジャーと限りなく近いですね。

ウクレレの弾き語りや自分で作ったトラックに乗せてラップしたりします。
放送できないものもありますが、ライブでは確実に盛り上がるし、おじさんの悲哀を歌ったものなど、いい歌も多いのです。

そんなとんちさんと、2曲、セッションさせてもらいました。
僕が弾いているのはルネサンスギターです。実はウクレレの祖先だと言われている楽器で、調弦はウクレレと同じです。



曲はファンの間ではおなじみの
「遠くでひばりも鳴いている」

「夢の中で泣いた」

こんな嬉しいことないね。いい年末になりました。
それでは、皆さんも、良い年末年始をお過ごしください。

(写真は山田さんのツイッターからお借りしました。)

2018年12月25日火曜日

もろびとこぞりな祭(さい)曲紹介(その2)

さてもろびとこぞりな祭(さい)曲紹介(その2)です。

ここでは用意していたけどボツになった曲を紹介します。
今回使われていないけど、今後も使われないであろう浮かばれない曲たちです。なむなむ。

1、「黒いオートバイ」クレージーケンバンド
これは戦隊モノ登場の曲がほしいと言われて用意していた曲です。クレージーケンバンドの初期の頃の曲ですね。大西ユカリさんの2枚組のライブ盤にも収録されています。これは名盤ですねえ。戦隊モノの曲といえば「カッコイイ(幼稚園児的な意味で)」ものでなければならないのですが、なぜかほとんど短調ですね。「カッコイイ」だけでなく「いろんなものを背負って大変なんだよ」という意味もありそうです。
これ以外に音を取ろうとしていたのは鷹の爪団のデラックスファイター登場の曲。何も背負ってなさそうなデラックスファイター。でもこれも短調。デラックスファイターの声がでかすぎて、途中からメロディが聞き取れなかったのでボツ。

2、「I LOVE YOU」オフコース
小学生のときから聴いているオフコースですが、ちょうどバンド風サウンドで売れたあとに、こんなにバンドっぽくない音でびっくりした曲です。ジョン・レノンの暗殺事件のニュースを間奏にミックスしてたのも、当時としては衝撃でした。その間奏部分がやりたくて練習してたんですが、どこにも使うところがない、提案さえできなかったのでした。

3、「悲しい酒」美空ひばり
ギターのイントロが印象的な曲で、昭和生まれだったら大体の人は知ってる。歌なしのギターのみの編曲を準備していたのですが、あんまり昭和感を推すところが今回はなかったのでボツ。でもどこかでやりたいよな。

もろびとこぞりな祭(さい)曲紹介(その1)

「もろびとこぞりな祭(さい)」に来ていただいた皆様、クリスマスで子供のプレゼントにお金を使いケーキも買わなあかんしお年玉に少し残さなあかんわーってなってるお金のない時にクソ忙しい時にわざわざお金と時間をこちらに提供していただきまして、本当に感謝しております。

会場のラブホテル、ホテル千扇。京橋のど真ん中にあります。最近はホテル営業以外にイベントにも貸し出しをしています。昭和の面影を残す貴重な建物です。

さて、ここからはこのイベントのおまけ(?)的に使われていた音楽の曲紹介です。
まあ、おまけのおまけみたいなもんです。

1、オープニング『クリスマスの前の晩』後は「もろびとこぞりて」です。これはみなさん聞いたことありますよね。戦前の歌集「賛美歌」の歌詞を変えたものだそうです。作曲年代は不明。

2、『てんぐサンタ』での使用曲です。

まずは「お茶碗(O'Carolan's Cup)」。
これは鈴木常吉さんのCD「ぜいご」の最後に入っている曲です。原曲は17、18世紀アイルランドの盲目のパープ弾き、ターロック・オキャロランの「O'Carolan's Cup」です。メロディはだいたい同じですが、コードが暗めになっています。

次に「神田川」。
4畳半フォークといえばこの曲でしょう。貧しいくらしを連想させずにはおきません。

空を飛ぶシーンでは「見上げてごらん夜の星を」。
これも超有名曲ですね。坂本九さんが歌った昭和の名曲。

最後は「ウイスキーブルース」。
これは僕がよくあちこちで使っています。これも鈴木常吉さんの2枚目CD「望郷」に入っている曲です。寂しい歌ですが、寂しい中にウイスキーに酔ってふんわりした感覚が、クリスマス後のちょっとほんわかとした感じに似ているな、と思って使いました。

3、『医者がよい』では、山を2つ越えるところが4回あって、3回目のちょっと楽しげなコードは別に何の曲でもありませんが、カントリー風のスリーフィンガーです。4回目はベースの下降音型のちょっとセンチメンタルなコード進行でした。
最後はマーティンデニーの「ファイヤークラッカー」です。これは70年代にYMOがカバーして有名になりましたね。実はテクノではなく楽園音楽です。中華っぽいような、そうじゃないような。

4、『いたいネズミ』では、ブルース風&現代音楽風インプロでした。

5、エロ回文コーナーでの使用曲は、
「エマニエル夫人」
「星に願いを」
でした。ギターでエロ感を出すのは難しいんですよね。やっぱりテナーサックスのスケベさ、下品さには憧れますね。
最後の回文に行く前の朗読に使ったのは「An Malvina」でした。ヨハン・カスパル・メルツ作曲、クラシックギターでもあんまり有名ではないですね。
最後の回文のときの曲はヘンデル作曲「水上の音楽」でした。

6、『つるとかわせみ』使用曲は変なインプロ(実は「ペンギンは空を目指す 第1話の前田さん登場の曲)と、最後に「クリスマスの夜」を少し。ミゲル・リョベート編曲のものです。クラシックギターを始めたばかりの頃によく聴いていた曲ですが、当時の僕には難しすぎて弾けませんでした。

7、『灰かぶりのマーラ』の使用曲は2つです。
牛が連れて行かれるところは、普通「ドナドナ」でしょう。誰も文句ありませんね。
最後はバルカン半島風の曲をリクエストされてましたが、そんな引き出しは僕にはありません。でも、中世ヨーロッパ風、ちょっとオリエント風(違うかもしれないけど)のモード中心のインプロを中世のリュートで弾いてみました。

そうそう、館内巡回のときに僕が踊り場で弾いていたのも中世ヨーロッパ風のインプロです。よく聴くと、『灰かぶりのマーラ』と同じですね。引き出しが少ないのですよ。とほほ。

8、『Gifts』ではSuperflyの「Gifts」そのままでした。やってみてわかったのですが、結構難しい曲です。テルさんお疲れ様でした!そうそう、テルさん(石井テル子さん)といえば、「てんぐサンタ」でのしげるくん役が好きでした。少年役が結構いい感じ。

9、会の最後はふたたび、『もろびとこぞりて』でした。
別に難しくないのですが、続けてながーく弾いてると、手が痛くなってくるんですよねー。これが一番疲れるところです。

(その2)へつづく

2018年12月18日火曜日

イタリアのルネサンス

ルネサンス期のイタリアを調べようと思ってブルクハルトの「イタリア・ルネサンスの文化」を買ったのは2014年。ちょうど新訳が出ていて少し立った時。何度も読もうと試みたけど、無機質に見える文章を攻略するのは至難の技でした。

それが、4年後の今年の9月から塩野七生さんのルネサンスものがあることに気づいて買ってみたら、これが異常な面白さ。登場人物に感情移入を過剰じゃなくできることで、その時代に興味を持てたのかな。

今まで読んだのは次の本です。

「ルネサンスとは何であったのか」


中世にルネサンス的な考え方をすでにしていた人物の紹介をはじめ、ルネサンス時代に活躍した芸術家や思想家などを広く紹介している。
なんとなく、ルネサンスの概要がつかめた気になります。













「ルネサンスの女たち」

ルネサンス期で有名な女性を通して、その時代の政治的な動きを追っていく。

















「愛の年代記」

短編小説の形をとりながら、歴史的に注目されていない人々に焦点をあてて、ルネサンス時代の社会状況と人々の想いを明らかにしていく。
















「海の都の物語」
ヴェネツィア共和国の建国から、中世/ルネサンス期の貿易で得た富をもとにした繁栄、バロック時代の衰退期、ナポレオン戦争で滅ぼされるまでを描いたもの。
どうしてこんなに長く共和国として続いたのか、当時のヴェネツィア人はどういうことを考え行動したのかがわかる。
 

 

 


「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」

法王の息子チェーザレが軍事力を得て、法王の直轄領を取り戻していく。イタリア征服の野心を持った若者の物語。
キリスト教カトリックの総本山といえども、政治力なしには何もできない。キリスト教への見方が180度変わります。













「わが友マキアヴェッリ」
 


16世紀初め、メディチ家が追い出されたあとの混乱期のフェレンツェで官僚を務めたマキアヴェッリが、何を見て、何をして、何を考えたのかが書かれている。
マキアヴェッリって「君主論」で有名ですが、貴族ですらなかったのか。それは意外な事実。














「コンスタンティノープルの陥落」

ここから海戦三部作。
キリスト教の国、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の首都コンスタンティノープルがオスマントルコに攻められ、陥落する様を描く。15世紀の中頃のヨーロッパとトルコの状況がわかる。














「ロードス島攻防記」

コンスタンティノープル陥落後、ロードス島を本拠地としてトルコに対して宗教的な意味で海賊行為を働いていた聖ヨハネ騎士団とオスマントルコの戦いを描く。
手に汗握る展開。
聖ヨハネ騎士団はロードス島陥落後、マルタ島に移りマルタ騎士団と呼ばれるようになる。













「レパントの海戦」

海戦三部作の最後は有名なレパントの海戦。世界史音痴の僕でも名前だけは聞いたことがあった。
もう国力が下り坂のヴェネツィアがキリスト教国を巻き込んでオスマントルコと争って勝った話。壇ノ浦の合戦のように海の上での戦争。
勝ったけど時代の流れには逆らえず、ヴェネツィアとオスマントルコはだんだんと衰退していく。



 











うーん。結構読んだな。
ほとんどがルネサンス期のイタリアの話。ちょっと東地中海のこともある。
そのあたり、世界史でやったのかもしれないけど全然覚えていない。

塩野七生さんの本は、同じ時代の別の場所/人のことを扱ってるので、複数読むといろいろな物事や人物の関連がわかってくる。今までよくわからなかった西洋ルネサンスが今とどう違っていたのか、今とよく似たところはどこかとか、映像で見たみたいに把握できる。

今は「神の代理人」を読んでます。これはローマ法王の物語。

今年は本を読みまくったな。来年読む本がなくなってくる。って、そんなことないか。