2016年8月22日月曜日

荒みストリート

この前からとんちピクルスさんと同じくらい大注目のカニコーセンさんのCDRを注文。
1枚500円なので、買いすぎても懐は痛まない。けど、少なめに注文。

前回注文の「True Blue」は名盤でした。
今回は「荒みストリート」と「Everyday People」の2枚。


カニコーセンさんは加古川在住のフォークシンガーですが、ラジオドラマ的なものも作っています。それが「荒みストリート」。

面白すぎる。菊本っちゃん(58)と鳳さん(58)と江里本っちゃん(52)が繰り広げる、昼飲みや外飲みをするおっさん世界を描く。アホなことばかり言ってるけど、みんな気はやさしい。ロボ田親子に同情して、いろいろと世話を焼いたりする。アホアホな内容やのに、貧乏の悲しさを通り越した楽しさや優しさが垣間見える。哀しさは笑い飛ばしてる。

設定がちょっとわかりにくいので、同封されている登場人物のプロフィールを読むことをお勧めします。

歌のバックにしている音楽がいちいち面白い。だいたい僕の好きな曲。そういうところも嬉しい。
YMOの「増殖」や「SERVICE」に匹敵する名盤ではないか、と思う。


もう1枚の「Everyday People」もいい。


クラリネットが入っていて、緩やかな雰囲気にしてくれる。
「酔いが醒めたらウチにかえろう」はアル中的名曲。涙無しには聴けない。
みんな、注文したほうがいいと思うよ。


2016年8月12日金曜日

とんちピクルスライブ@音凪

やっと行けました!
とんちピクルスさんのライブです。天満宮近くの音凪にて。

昔の音凪と違って広くなったので結構お客さんがいる。千佳代姉さんも来ているぞ。
ステージ前のカウンターに座る。ものすごくいい席!

MCがめちゃめちゃ面白い。
ウクレレの弾き語りだと思っていたのですが、自分で打ち込んだトラックに合わせて歌ったりラップしたりもするんですね。爆笑に次ぐ爆笑。どんだけおもろいねん。

1部は打ち込み曲が多かったけど、2部は弾き語り中心。ほんとにいい曲が多い。
曽我部恵一やクレージー剣に通じるものがあるのかな?そういえばローズレコードからレコードを出していたらしい。
アンコールは3曲もやってくれた。有名な「◯◯◯にタッチ」も聴けた。
満足しました。
ちゃっかり、バナナ部での楽曲使用許可ももらいましたよ。ふふふ。

満面の笑顔でポーズをとってくれました!

スタンプカード。ライブに来たら押してもらえるという。


ライブが終わってから隣の女性(千佳代姉さんの友人)が「かなたのひ」のたなかひろこさんだと気づく。どこかで会ったことあるなー、と思ってたけど着物着てないとわからないものですね。どうも失礼しました。

2016年8月10日水曜日

バナナ部単独ライブ(その2)とポールサイモン

先日、バナナ部単独ライブをやりました。

今年が初めてと思っている方が結構いると思います。
単独ライブは初めてなんですが、去年の3月にこっそりと対バン形式でやっておりました。
場所は阿倍野「流流」(るる)。そのときは、僕らの呼んだお客さんが1人、対バンの人の娘さんが1人。合計2名のお客さんの中でやりました。バナナ部員と同じ人数ですね。
ミツかね堂で使ってた曲とくるりの曲などを編曲してやりました。結構緊張したのと、お客が少ないのは主催者もやる人もあんまりいい感じにならないな、というのが感想でした。
今回の単独ライブはその辺をクリアしておきたかったのです。客を目一杯入れることと、自分が緊張しないぐらい知り尽くした曲でやろうと思いました。

それともう一つ、やろうと思ってたことがあります。
今までは、アンデスがメロディ、ギターが伴奏という形を取っていたのですが、それにカズーを加えて、カズーとアンデスでメロディパートをやることにしました。また、カズーがメインメロディで、アンデスがコーラスというのもやってみました。

これらの試みは、結構うまくいったかな、と思っています。

てな感じでバナナ部単独ライブを終えたのですが、自分へのご褒美に何かCDを買おうと思って、ポールサイモンの新譜「STRANGER TO STRANGER」を買いました。今年75歳らしいです。そういえば、ビートルズやローリングストーンズ、ボブディランと同世代ですね。


なんと、このCDがとんでもないのです。
地味なCDなのですが、歌の伴奏トラックを占めている音はパーカッションや微分音の出せる、なんだかよくわからない楽器。ハリーパーチという微分音で作曲する人の考案した楽器も使っています。
テクノの人がやるようなリズムトラックが現代音楽によった感じで、なかなか出来るようで出来ない音世界。それにポールサイモンの歌が乗っかる。
昔、南アフリカのミュージシャンと作った「グレイスランド」にちょっと近い感じもするが、それ以上にモダンで、もっとゆったり感がありながら、攻撃的。
そういう音感覚ながら、共同プロデュースはロイ・ハリーというサイモン&ガーファンクル時代のエンジニア。もう80歳を超えているそうです。ディランの「Like A Rolling Stone」の仕事が初めだったらしい。

聴くたびに新たな発見があります。それも、初めの印象と全然違う発見が。もう、どうしていいかわからない。とりあえず聞き続けるしかない。
でも地味な内容なので、あんまり売れないかなー、とも思う。

古いアーティストの新しい試みを聴くと、自分の小ささを思い知ります。
でも、勉強して知ったことではなくて、聴いたときの感動やわからなくて困った感じを大切にしていきたいですね。

2016年8月7日日曜日

バナナ部単独ライブ

バナナ部単独ライブ、オリンピックにも原爆にも負けず、無事終了しました。
来ていただいたみなさま、ありがとうございました。


絵はアンディウォーホルに描いてもらいました(笑)
よく見ると字のバランス悪いですね。素人がデザインやるといけません。


昨日のセットリストと解説を書いておきます。

1、SOME HAPPY DAY 〜 FISHING BLUES
SOME HAPPY DAYはチャーリーパットンが1929年に録音。日本ではロンサムストリングがいいですね。泣いてしまいます。仕事に行くの嫌やなーって思いながら通ってた僕を励まし続けてくれた曲です。
FISHING BLUESはタジマハールを聴いてると、「これって高田渡の魚つりブルースやん」と思ってクレジットを見てみると高田渡作曲。まあ、メロディは違うな。でも印象が同じ。また、ロンサムストリングのものはテキサスのヘンリートーマスを元にしている。どれもメロディは違うけど同じ曲。

2、IKO IKO
Dr.ジョンの名盤「ガンボ」の1曲目。これは音取りが難しかったのでディキシーカップスを参考に。ニューオーリンズの民謡みたいなもの。

3、Please Mr. Postman
王様の「ちょっとまってちょっとまって♪」という歌詞に思わず引き込まれるが、ビートルズがカバーしたものが僕には馴染みがあります。オリジナルはマーヴェレッツ。カーペンターズもカバーしてた。アンデスとカズーで別メロディにしてみたら案外難しい。2回目はうまくいったかな。

4、ラストダンスは私に
ドリフターズのR&B。昔から好きで、ちょくちょく使ってる。

5、FUN FUN FUN
言わずと知れたビーチボーイズの名曲をアンデスのみに編曲しました。イントロを取るのに苦労したな。イントロ以外はうまくいきました。

6、放課後の音楽室
GONTITIの名曲。チチ氏は動物園によく出没してるらしい。天王寺動物園のドリルがお気に入り。

7、TINY LIPS
これもGONTITI。何回も使ってるけど、今回は中間部を清家さんに書いてきてもらった。半分作曲です。

8、ボンネットバス
栗コーダーカルテットの曲をほぼそのまま使いました。簡単に聞こえるけど案外難しい。

9、アパオの海外出張(2回目のみ)
これも栗コーダー。原曲はウクレレのジャか弾きをギターの5カポでやりました。アンデスもかぶせていい感じ。

ここで、ゲストのクロエさんに登場してもらい、ソロで「ロンドンデリーの歌」(1回目のみ)「夢であいましょう」(2回目のみ)。
2曲目「家」はクロエさん作。これはバナナ部も参加させてもらいました。いい曲です!


10、MOTHER(1回目のみ)
PUFFYが1997年に出した、奥田民生が作った歌。奥田民生はビートルズっぽい。ビートルズっぽいフレーズをギターで弾こうとしたけど、ストロークのあいだに挟むのは至難の技。今回はできませんでした。

11、釣りに行こう
THE BOOMの1990年の名曲。矢野顕子とのデュエットになっていて、当時よく聴いたなあ。ハーモニカを入れてみた。

12、ビューティフルデイ(2回目のみ)
キセルの2008年のアルバム「マジックアワー」に入ってる曲。キセルの独特の打ち込みが好きです。

13、ハートランド(1回目のみ)
京都の六曜社のマスター(地下部門担当)、オクノ修の名曲。大工哲弘が録音したものが秀逸。泣いてしまいます。

14、いちょう並木のセレナーデ
小沢健二「LIFE」に収録。今回唯一の清家さんの選曲。いい曲やなー。イントロのギターを弾きたいためにあんな編曲になりましたが、もうちょっと考えよう。

15、ぼくらが旅に出る理由
これもオザケン。これをやりたいがために今回のライブをやったのかもしれません。時間も一番長くなりました。歌詞を思い浮かべながら聞いてほしい曲です。

16、人生はまるで登山列車のようだ
アメリカの古い曲。今年3月の「本読みの遠足」用に編曲。あの頃よりカズーがうまく吹けるようになってきた。

以上、曲解説でした。
1回目と2回目で少し違ってます。今回、写真を撮るのを忘れたと思ったら、お客さんの田中さんにお願いしていたのでした。田中さん、いつもありがとうございます。



終演後、クロエさんと西九条で飲みました。自分が気持ちよく生きていくためにいろんな事を考えてる。クロエさんのまわりには素敵な人がいっぱいいるな。知り合えてよかったと思うよ。ほんとに。

2016年8月3日水曜日

12周年

いつもお世話になっている劇団超人予備校が創立12周年。それで記念公演がありました。「BEST or WORST」8月2日、HEPホールにて。
客席はほぼ満席に近い感じに見えました。お客さんが豪華。他劇団員、ナレーター、小説家やダンサーや。
最近の作品から昔の作品まで、たっぷり2時間。

オープニングは「しりとり」。これは不条理演劇なのか?もちろん昔の不条理ものとは一線が引かれています。

いつも動物園でやっているお芝居も、はじめにできた形で上演。「しましまたろう」の代わりに「よこしまたろう」。これは動物園でできへんな。いつも、「クレージーやな」と思っていたけどそれ以上にクレージー。

最近の作品しか知らなかったけど、過去作品も面白い。少し長めのコントみたいに作られている。

火曜日のゲキジョウ30×30参加作品の「かまうな!」が面白かった。これ、観たいなーと思ってたんですよ。引きこもりのOLの役、尾松さんがぴったりやった。カエルの衣装も面白可愛くて素敵。

いつもラボライブでしか見られない「鉄平オンステージ」が「ザ・テッペテン」としてバージョンアップ。内容がアホらしすぎて笑い殺されるかと思ったよ。いつもこんなにウケてないのにな。「蛇の皮になって」「プリティーウマ」「せんまい」がお気に入り。
黒柳徹子役のあまぞんさんを久々に見れた。さすが、安定の面白さ。

唯一のR指定作品「フルーツ王国の秘め事(スキャンダル)」も面白かった。観客に(エッチな内容を)想像させるやり方。でも想像のアホらしさに笑わずにはいられない。

美香Lさんがだいたいの作品に出ていてうまくみんなの核になっていた。安心して笑わせてくれる。旗揚げ作品「鶴に恩返し」では主役。大活躍でした。

ゲストにはおなじみ月亭文都さん。落語も聞けるなんて贅沢!

なんとアンコールがあった。「無敵のタンクトップ」。YouTubeでは何回も観ている。劇団員が全員出ている珍しい作品。

今回の12周年記念公演、ほぼ劇団員のみでやっていたのはよかったな。いつもは裏方のあぼさんもピアニカで参加。初の大舞台かな?こんな不思議な劇団員達を12年つなぎとめることができたミツルギさんはやっぱりすごい。今の超人予備校のお芝居とは少し違って、純粋に笑いを求める作品が多かった。どれも面白い。

久しぶりに腹の底から笑ったよ。いい日だった。