2014年11月28日金曜日

一人芝居フェスティバル

一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT '14」の初日、20時のブロックを観てきました。



小劇団の文化祭? いやいやとんでもない!!!
ものすごい強度に満ちた運動を見た気分です。皆さん、しなやかな線を描くことに成功しています。

観劇したのは、
「b:おぐりまさこ × 関戸哲也」
「c:河口仁 × 二朗松田」
「i:ハシグチメグミ × 魔人ハンターミツルギ」
の3つ。

初めの2つ、レベル高い。演技は上手いし、笑わせるし、しんみりさせる。どれも自分たちの今をベースにして、ありそうな妄想を繰り広げる。会場も盛り上がってた。
現代にありそうな状況を設定して、共感を得つつも悲哀を感じさせる。音楽でいうとキメの曲を2つ続けて聴いた感じ。カッコイイ。それは今を、面白く切なく切り取った、誰もが共感できるものであったと思う。小劇団の面白さを堪能した。

さて、我らがミツルギ氏の「Hello Miss パンプキン」がトリ。これは難しい話かな。バカバカしすぎて演じるのが難しいのでは?でも、ハシグチメグミさん、面白い。
これが初めの2つの流れから全然違うものを出していて、正直戸惑った。笑うポイントが前の2つと違ったのだ。

帰り道、いろいろ考えると一番変なのは「パンプキン」だった。面白くなかったのではない。初めの受けそうな2つの芝居(もちろん素晴らしかった!)とは、全然観点が違う。どうでもいいこと、でも体に良さそうな(笑)知識を盛り込んで、内容はあるのか無いのかわからないように作られていた。「落語」の要素に近いのかな。「松曳き」「やかん」などのバカバカしさを追求したものを思い出した。

普遍的なものを持っていると思う。一番、後世に残りそうな演目であるでしょう。また、そこからの変更もできる要素をいっぱい持っている。逃走線を引いたり、複数の線を引いて、いろんなところとつながる事ができる、長いスパンで観る芝居だね。




2014年11月20日木曜日

ル・ポエム・アルモニーク(&ボブ・ディラン)

ル・ポエム・アルモニークのコンサートに行ってきた。兵庫芸術文化センター神戸女学院小ホールにて。

プログラムは17~18世紀のフランス、スペインの歌曲。ほとんど知らない曲ばかり。
シャルパンティエ、マラン・マレ、サンスあたりは知ってる。

ゲドロン、マルティン、ブリセーニョ他、あんまり馴染みがないなー。
休憩なしで1時間半、結構前半が眠かった。期待していってるし、演奏も悪くないし(いや、ちょっと言いたいところはあった)、まあ、いい演奏は眠くなるものだろう、と無理やり思い込む。でも、専門じゃないとはいえ、パーカッションはひどかったな。

後半、ルベルのソナタあたりから面白くなりだした。自分の集中力が戻ってきた感じ。
ブロッサール「人の世のさまざまな惨めさ」が、かなりいい感じ。でも暗い内容の曲が多いな。

全体を観て思ったのは、「これは日本でも普通に聴ける」ってこと。わざわざ外タレ観に行く必要はないな。まあ安かったし、普通に上手いし良かったけど。

数日後、CD買いに行って、古楽なんかいいのないかなー、って見るんやけど、欲しいのはあんまりないな。で、買ったのがボブ・ディランのライブアルバム「激しい雨」。


ディランってこんなに良かったっけ???
当たりはずれが激しいと思ってたけど、結構最近は当たり。60年代〜70年代は一番いい時やったのかもね。
でも昔聞いてた「エンパイア・バーレスク」「ショットオブラブ」とかは80年代やな。それも良かった。LPで持ってたけど売ってしまった。

また欲しいな。



2014年11月15日土曜日

CD2枚

あんまり古楽とかけ離れたものを書くのもなんなので、たまには。
最近買ったCD。

1つ目は「Cristofaro Caresana  L'Adoratione de'Maggi」I Turchini/Antonio Florio

古楽グループ、イ・トゥルキニのカレザーナ作品集。カンタータとソナタを交互に。ナポリの17〜18世紀の音楽を録音しているこのシリーズはOPUS111レーベルの頃から買っているが、OPUS111がnaiveに吸収され、さらにGLOSSAレーベルに移ってからも続いている。
OPUS111、naiveの頃はジャケットが良かったが、GLOSSAになってから最低ジャケットを常に更新し続けている。これ、ジャケ買い絶対しないでしょう。制作費削減なのかもしれないですがねー。内容はこれと対称的に良い。スバラシイといっても良いぞ!僕は中古で買いましたが。。。
アコルドネで歌ってるピノ・デ・ヴィットリオは、ちゃんとしたバロック作品を歌うときはジュゼッペ・デ・ヴィットリオに名前を変えてるんやなー。



もう1枚は、やっぱり古楽でなくなってしまうのですが、
「霽月小曲集」(せいげつしょうきょくしゅう/とまり)

今年の春頃、ライブを観に行って、「セカンドアルバムがもうすぐ出ます!」と言ってたのを聞いて、ずっと探してた。タワーレコードに行ったら「と」の欄を片っ端から探してた。タワーレコード難波店は「泊」コーナーを作っているのに置いてなかったぞ。
仕方ないのでAmazonで購入。発売したのを知らなくて1ヶ月ちかく聴けなかった。とほほ。
期待を裏切らないですね、このグループ。1曲目はジャズっぽいアレンジ。なのに唄が入ると戦前のジャズ(西洋のものは全部ジャズ!)になる。小粋な感じ。
今回びっくりしたのは、唄の笹山鳩(a.k.a 山田参助 ジャケ画は山田参助)が声を使い分けて、3人歌い手がいるのか?と思わせるエンターテイナーぶり。
買っておいて損はないですよ。名盤です。もちろん1枚目「唄声の港」も良いですよ。


2014年11月13日木曜日

Bob Dylan

なぜか今頃、ボブ・ディランブームである。
欲しかったCDをいろいろ買ってる。


これ、2作目。まだフォークの頃。「風に吹かれて」「北国の少女」「ハードレイン」「くよくよするなよ」 と有名曲ばかり。もう既にこれで有名になってる。













「時代は変る」はLPで持ってたけど、売ってしまった。もう1回買おうかな。

左のはそのあと、「Another side of Bob Dylan」。
反戦や反体制で売れたのに、コロっと内容が変わってる。でも、こっちの方が好きかな。個人的に今、一番好きなアルバム。
代表曲は「My Back Page」。
あ、真心ブラザーズの日本語版も面白いですよ。



これは70年代の「欲望」。
この前、袴田事件解決のとき、同じような人のことを歌った「ハリケーン」という歌があるとのことで購入。高校時代にエアチェックして持ってたけど、なんていう曲名かわからなかったやつでした!
ヴァイオリンが参加してる珍しいアルバム。熱いボブディラン!












「欲望」のちょっと前ぐらい。
「血の轍」。

これは始めは良さがはっきりわからなかった。けど、だんだん良さがわかってきつつある。実はむちゃ売れたらしい。













他にもいろいろ持ってるけど、この4枚は好きな内容。
ディランは詩が良いといわれるけど、正直、よく分からない。難解な詩が多い。

ジョン・レノンは「ディランは歌い方がええわ!」って言ってたな。やっぱり詩はよくわからなかったようだ。

ちなみに、みうらじゅんの「アイデン&ティティ」は名作です!ハンカチ2枚いるな。


2014年11月2日日曜日

3連休

みなさん、3連休ですよ。どこか行きますか?

そういう私は、今日(2日)、文化的なものを見とかなな!と思って、月曜劇団の「ちゃんとしてる沼」を観劇。
 いろいろ気になったところもあったけど面白かった。エル・ニンジャさんのくそ暑苦しい演技は面白いね。過剰な熱さと、鬱陶しいポジティブ感。それだけで笑える。

面白かったけど、全体を通して感じるテーマとか、そんなものはなくていいんやけど、ちょっと「ちゃんと」しすぎたのかな?うっすらと見えるテーマみたいなものがあったので、そこらへんでモヤモヤ感が残った。無いなら無い、有るなら有る、方がいい。と、ちょっと前までは思ってた。でも、今は、有る/無い以外になんかできるのかも?と思うようになった。僕は月曜劇団は初めてなので、出来はどんなものかわからないけど、期待できる劇団だと思う。もっと変なものを作って欲しいな。








そのモヤモヤ感を引きずったまま、サニーデイサービスの新譜でも買おうかなーと思って、タワーレコードへ。そこでインストアライブの準備をしてたので、誰かなーと思って見てみると、「マロニエ堂」。みんな知らないと思うけど、今、人気急上昇中のフォークグループ。今回2回目。見ての通り、70年代そのもの。歌も、ファッションも70年代。その服、どこで買ってくるの?それにクラリネットが入っているのでチンドン的な隠し味がある。

CD発売キャンペーンということで、もちろん買いました。サニーデイはまた今度。そういえば、1曲目終わったところのMCで「こんにちは。サニーデイサービスです。」って言ってた(笑)いっぺん聴いてみて。