2016年8月10日水曜日

バナナ部単独ライブ(その2)とポールサイモン

先日、バナナ部単独ライブをやりました。

今年が初めてと思っている方が結構いると思います。
単独ライブは初めてなんですが、去年の3月にこっそりと対バン形式でやっておりました。
場所は阿倍野「流流」(るる)。そのときは、僕らの呼んだお客さんが1人、対バンの人の娘さんが1人。合計2名のお客さんの中でやりました。バナナ部員と同じ人数ですね。
ミツかね堂で使ってた曲とくるりの曲などを編曲してやりました。結構緊張したのと、お客が少ないのは主催者もやる人もあんまりいい感じにならないな、というのが感想でした。
今回の単独ライブはその辺をクリアしておきたかったのです。客を目一杯入れることと、自分が緊張しないぐらい知り尽くした曲でやろうと思いました。

それともう一つ、やろうと思ってたことがあります。
今までは、アンデスがメロディ、ギターが伴奏という形を取っていたのですが、それにカズーを加えて、カズーとアンデスでメロディパートをやることにしました。また、カズーがメインメロディで、アンデスがコーラスというのもやってみました。

これらの試みは、結構うまくいったかな、と思っています。

てな感じでバナナ部単独ライブを終えたのですが、自分へのご褒美に何かCDを買おうと思って、ポールサイモンの新譜「STRANGER TO STRANGER」を買いました。今年75歳らしいです。そういえば、ビートルズやローリングストーンズ、ボブディランと同世代ですね。


なんと、このCDがとんでもないのです。
地味なCDなのですが、歌の伴奏トラックを占めている音はパーカッションや微分音の出せる、なんだかよくわからない楽器。ハリーパーチという微分音で作曲する人の考案した楽器も使っています。
テクノの人がやるようなリズムトラックが現代音楽によった感じで、なかなか出来るようで出来ない音世界。それにポールサイモンの歌が乗っかる。
昔、南アフリカのミュージシャンと作った「グレイスランド」にちょっと近い感じもするが、それ以上にモダンで、もっとゆったり感がありながら、攻撃的。
そういう音感覚ながら、共同プロデュースはロイ・ハリーというサイモン&ガーファンクル時代のエンジニア。もう80歳を超えているそうです。ディランの「Like A Rolling Stone」の仕事が初めだったらしい。

聴くたびに新たな発見があります。それも、初めの印象と全然違う発見が。もう、どうしていいかわからない。とりあえず聞き続けるしかない。
でも地味な内容なので、あんまり売れないかなー、とも思う。

古いアーティストの新しい試みを聴くと、自分の小ささを思い知ります。
でも、勉強して知ったことではなくて、聴いたときの感動やわからなくて困った感じを大切にしていきたいですね。

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