2014年1月12日日曜日

古楽講習会 in 大津

11日、大津・びわ湖ホール練習室での古楽講習会に行ってきました。
受講者は僕を含めて6組。
先生がバロックギター/リュートの専門なので、撥弦楽器がどうしても多くなるのですが、昨日はバロックフルート、リコーダーが入って、ちょっと華やかな感じ。ルネサンスリュートもソロあり、通奏低音(伴奏)あり、またバロックギターのラスゲアードありで多様で興味深いものでした。

打上げに向かう途中、通奏低音をした友人Yと「ピアノの発表会ってくだらんな」という話をしました。みんな音楽を聴きにきているのでなく、自分の子供の写真を撮りにくるんですね。で、よその子が弾いたあと「チッ」と舌打ちする親もいるそうです。

先生のいうルネサンス/バロック音楽の考え方と現在の日本の音楽の考え方があまりにもかけ離れていて、なかなか先生のいうところの音楽に持っていくのはとても難しい。現代の日本で楽器を習うと、機械的な練習をやらされて、指がいかに正確に速く動くかということを目指してしまうように思います。まあ、弾けるようになる為には初めはある程度必要なのですが、それだけで終わってしまい、音楽の面白さをわからないうちにしんどくなってやめるんですね。

講習会では、それと真逆の事をします。楽しむにはどうするのか。
1、楽器の持ち方は楽な方が良い
2、楽器は弾いていて楽なものを選ぶ
3、曲のどこがカデンツになってるか、曲の構成はどうなってるか
4、合わせるときは初めにカウントをとらなくても合う
5、目標となる完成形があるのではなく、その場で起こった事に反応できるようにする
などなど。
5番など、完成形をやはり決めてしまって、それから外れたら「おまえ、間違った!」って避難されるんですが、完成形を決めなければ、外れても間違いじゃないんですよ。音間違っても「前衛的な和音やな」って事になります。(笑)

昔は音楽って人に聴かせるものではなくて自分達で合わせたり、ソロ弾いたりして楽しむものだったんですね。それがいつからか人に聴かせるものになっています。
今のアマチュアミュージシャン(僕を含め)達は、人にカッコよく聴かせなければ!という呪縛からそろそろ逃れることを考えた方がよさそうです。

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