「本読みの遠足」の会場下見のため北新地へ。北新地といえば、「ササヤ書店」があるので、寄らないわけにはいかない。
で、やっぱり買いました。
ロベルト・バラール「リュートタブラチュア曲集 第1巻」。
フランスのFuzeau社から出てるファクシミリ譜。
当時出版されたものをゴミを消して綺麗にしたもの。
もちろん高いけど、出版年が1611年というのがいいですね。モンテヴェルディのヴェスプロ出版年が1610年、カプスベルガーのリュート曲集が1611年。ダウランドのリュート歌曲集第1巻が1613年。
1600年以降、いいものがいっぱい出ていますね。
イタリアとイギリスのはなんとなく知ってるけど、フランスってあんまり知らなかった。同時代ということで、和声感が少し前の1500年代の感じとは変わってきてる。この時期はイタリアの音楽がトップクラスといわれてるけど、他の場所でも同じようなことが起こってたんですね。
でもカプスベルガーと比べると音は少なめできっちりしてる。まあカプスベルガーのはインプロを写し取って仕上げたような感じがするけど。
どちらも10コースリュートの為に書かれている。ルネサンス最後期でありバロックの始めとも見れる作品。
この後、11コース、13コースと、リュートは弦の数を増やしていき、18世紀の盛期バロックでは完全ソロ楽器となっていく。
17世紀の音楽は面白い。
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