「ベステンダンク」?「虹の都へ」?どっちだったっけ。よくわからなくなるんです。とにかく90年代の高野寛の曲。
そのどちらかの曲から始まりました。
舞道ダンスシアターの発表会「EXTRAVAGANZA3! ~にじのまち~」。
うーん。発表会では全然ないな。本公演といってもいいでしょうね。
タイトルの通り、「3」なので1と2があったみたいですが、僕にはこれが初めての「EXTRAVAGANZA」です。
期待はしていたけれども、こんなに見応えのあるものになっているとは思いませんでした。
ダンスと芝居が交互にあらわれる形式なのですが、ダンスと芝居もうまく関連付けられていて、ダンスと芝居の受け渡しのタイミングも抜群。一気に2時間駆け抜けました。
芝居の部分は劇団超人予備校によるもの。眠れない女の話。
ん?どこかで観たことあるぞ?そうです、去年の超予備本公演を観た人にはお得感満載のお話でした。
まさか自転車に泣かされるとは思っていなかった。
乗る人が変わると捨てられるというやるせない現実を前に、子供用自転車と三輪車が自分の良さに気付いていく。
また、主人を待ち続ける死んだ犬達の話も、お金がなかったり病弱だったりしたけど、飼われていた時の主人との暖かい関係を思い出し幸せを見つけ出す。
また、天王寺動物園でやってる「おはなしえん」も、少し絡めてあるのは嬉しい。
また、最後の「虹の街」の話に懐かしさでいっぱいにさせられる
子どもの頃お父さんといった虹の街の思い出が語られる。そういえば、難波に虹の街ってあったなあ。今はなんばウォークになってる。子どもの頃、和歌山に住んでいた僕も行くのが楽しみだった。本当に大都会のキラキラしたイメージだけが残ってる。
この話の途中で、三輪車と子供用自転車に乗っていた子供が、この眠れない女(メイという名前)で、飼っていた犬の名前の真相が明らかになって、前の話とつながってゆく。
この話の途中で、三輪車と子供用自転車に乗っていた子供が、この眠れない女(メイという名前)で、飼っていた犬の名前の真相が明らかになって、前の話とつながってゆく。
いつのまにか眠れない女は幸せな眠りについている。
この芝居が舞道ダンスシアターの先生と生徒さん合同のダンスの間に置かれている。
ダンスの生徒さんは、子供から大人まで幅広い年齢層。タップダンスを中心にブレイクダンスなどもある。
ダンスって観てるだけでこっちの気持ちが上がってくるのがわかるな。先生が上手いのはいうまでもなく、生徒にも上手い人が何人かいた。それにしてもマイケルジャクソンのスリラーを今観れるとは!
ミツルギさんの作品は、報われないものや忘れ去られているものを可笑しく描きながら最後には希望を見せてくれる。舞道ダンスシアター主宰のニランジャンさんとアムビカーさんはそういうミツルギ作品が本当に好きなのだろう。ダンスと演劇って別々でも成り立つけど、一緒にやるとそれぞれの良さを高めあって本当に素晴らしいものになる。
公演の最後に、出演者全員のダンスの後、ニランジャンさんとミツルギさんが二人、兄弟のように仲良く舞台奥に入っていく後姿が印象的でした。
公演後は観に来ていたお客さんと飲みに行って、演劇や音楽のこと、また会社でのことなど、いろんな話をした。
いい1日でした。満足。
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