アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの結成10周年記念コンサートを聴きに行ってきました。今年はスタッフではなくお客さんで。
メンバーは、
大内山薫(バロックヴァイオリン)
頼田麗(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
野澤知子(チェンバロ)
上野訓子(コルネット)
笠原雅仁(バリトン、テオルボ、バロックギター)
鈴木美登里(ソプラノ)(特別ゲスト)
普通でも豪華なのに、特別ゲストに鈴木美登里さんです。古楽界の大物ですね。
鈴木美登里さんはソロの活動と、声楽アンサンブルで中世からバロックまでの広範囲をカバーできる稀有な存在です。
鈴木美登里さんが入るだけで、ものすごく引き締まった、緊張感のある演奏になっていた。後半2曲目のG.F.サンチェス/「暴君のような恋人は」では、パッサカリアの下降音型に乗っかって自由に歌が展開される。これでもか、というくらいに劇的に。それまでのルネサンス音楽とは違う、人間の感情を直接表現するようなバロック音楽が始まった、って感じです。
その他、初期バロックの世俗歌曲、ヴァイオリン/チェンバロ/ガンバのソロ曲、器楽合奏曲と盛り沢山な内容。
プリンチピの皆様、10周年おめでとうございます。面白いながらも大変な10年だったと思いますが、まわりの者からみると、こんな貴重なアンサンブルは他にはありません。
これからも応援していきますよ。
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