2019年5月7日火曜日

大津古楽講習会レポート

10連休の最終日、大津で古楽講習会がありました。なんとメンバーは前回と全く一緒。お一人知らない人が来る予定でしたが、体調不良とのことで不参加となり、前回と同じメンバーとなりました。

12時30分頃、集合してちょっとだけラスゲアードの練習。シャコンヌのコード進行でやりました。
そう、今回のテーマは「ラスゲアード」なのです。Taro先生のように華麗なラスゲアードを弾けるようになりたい!
ギター関係者は参加しとかなあきませんね。

レッスン1人目はYamagata夫妻。
ディビジョンフルートから1曲目。4小節の繰り返しやけど、こういう曲は自分の引き出しのなさを痛感してしまう。Yamagataくんのリュートは十分考えられていて面白いところもいっぱいあった。後でTaro先生が弾いてみて「パターンは多くしてないけど、気分は変えてる」とおっしゃってました。なるほどなー、それの方が聴いている方も演奏している方も面白くなるのだ。いいこと聞いた。僕もやってみよう。
そのあと、Yamagataくんのリュートソロでフランチェスコ・ダ・ミラノのファンタジア。こんな難しいのよく弾くなー。久しぶりにYamagataくんのリュートを聴いたけど、やっぱり上手くなってる。

2人目はSakataniさん。
カルヴィのシャコンヌ風の曲を2曲。毎回腕を上げていってるのがわかる。難しくて読みにくいバロックギターの楽譜を本当によく読み込んでる。ラスゲアードが前回よりスムーズにいってる。めっちゃ勉強&練習したんやろな。見習わなくてはいけません。
昨日、フレットをダブルにしたそうで、なかなか苦労されてました。やり直しを通告されてましたね(笑)こうやって出来るようになっていくのですよ。
でもオリジナルギターにダブルフレットとガット弦で、いい感じになっていきますね。
うらやましー。

3人目はTakemotoさん。
最近、いろんな別の講習会でお会います。この人も勉強熱心。受講曲はル・コックのエア。ル・コックはド・ヴィゼの弾き方を丸写ししてるらしいけど、勘違いしたのか別の意味でとったのか、曲中で出てくる装飾音などはド・ヴィゼと反対になってたりするらしい。もう、ややこしいな。
Takemotoさんの演奏は説得力が出てきたように思う。めっちゃ引き込まれます。バロックギターもオリジナル(Sakataniさんの持ってるモデルと同時代らしい)で、いい響きですねー。

ここでラスゲアードの説明と実践コーナー。
ルネサンスギターでのラスゲアード使用の可能性とか、リュートやテオルボで使われた例などを挙げて説明されてました。こういうのを聞きたかったんですよ。ちゃんとエビデンスのある内容なので安心できます。
実践ではトリッロとレピコを弾いてみる。どちらもできるようになってきたけど、あともう少し。

レッスン4人目は岡山からTanimotoさん。
前回からめっちゃよく弾けてる。今回はコルベッタのフォリア。先生によると初期型のフォリアだそうで、楽譜はラスゲアードとプンテアードの混合で書かれているミックスタブラチュアというやつ。めっちゃ見にくいのです。家での準備に膨大な時間を費やしたことが想像できます。先生のアドバイスにいちいちちゃんと答えていく。素晴らしいですね。今回の講習会の中で唯一の若手です。これからめっちゃ上手くなっていくんやろな。楽しみです。

今回は、僕はレッスンなし。賑やかしとしての参加です。
レッスンの途中でボケたり突っ込んだりして場を和ませる役です。ツッコミのキレがイマイチだったかも。反省反省。

でも、おまけで1曲、みんなの前で弾かせてもらいました。ギヨーム・モレイユの「Conte Clare」です。去年からよく弾いてる曲ですね。

そのあとTaro先生の持っているフルートの説明と吹き比べを、ゲストのHasebaさんがやってくれました。ベーム式フルートが出てくる直前の楽器だそうです。ベーム式はもう作られていたけど、音楽院には採用されなかったとか、菅のテーパーのつけ方が昔と今では違うとか、面白い話を聞けました。

打ち上げは膳所駅近くの王将。お腹いっぱい。ごちそうさまでしたー。

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