2019年5月1日水曜日

大阪中世まつり終了

元号が「令和」に変わりましたね。
これで昭和生まれは3時代生きた老人のような扱いを受けてしまうことでしょう。

平成最後の大阪中世まつり(4/27〜29)に参加してきましたよ。僕は今回が初めて。

大阪中世まつりは、音楽だけでなく、リリパイプという頭巾を作る衣装製作や、モノコルド(楽器かな?)製作、製本、剣を作って戦う、など、いろんなコースがありました。なかなかの充実ぶり。
僕も衣装を着せてもらいました。頭巾のリリパイプとフープラン。どちらも楽師が身につけていたとか。リリパイプはマヂメな頭巾かぶりと、飲みに行くなどのくだけたかぶり方の2つの使い方があったそうです。これは不マヂメな方。

受講したのは音楽のBクラス。デュファイの世俗曲4曲のレッスンと講義が受けられます。

4曲の中で、これだけめっちゃ難しいなあと思っていたのが、「まこと隠れもない貴公子の名を称え(C'est bien raison de devoir essaucier)」です。

1日目はこの曲のレッスンから始まりました。
テノールパートにしようかなー、と思っていたのですが、テノールパートが結構人数多めだったのでコントラテノールにしました。
いきなりカントゥスが不完全音符で始まって、まずそこで合わせられない。ブリス先生がカウントをとってくれると出来る。
2ndパートではテンポがちょっとゆっくりになる。そこも入りにくい。3rdパートはまた元のテンポに戻るのですが、やっぱりそこでも合わせられない。
それが、やっていくうちになんとなく出来るようになってくるのです。なかなか大変でしたが。

それをやった後で、「恋しい人にもしお会いできるのなら(Se ma dame je puis veir)」をやったら難なくできました。おおー、こういうやり方もあったんですね。もう、後が怖くない。

楽器奏者でも歌詞を読まされます。ブリス先生の言う通りに発音しますが、フランス語は発音しにくいなー。

2日目は、「大きな報いを受ける下僕(Le servieur hault guerdonne)」から。
これもちょっと難しいけど、「まこと隠れもない貴公子の名を称え(C'est bien raison de devoir essaucier)」ほどではないですね。まあ、なんとか弾けます。

この楽譜、ハート形で有名ですね。

あと、歌詞が不明で、写本が1つしか残されていない曲「さらばわが人生よ(Adieu, quitte le dameurant de ma vie)」は器楽曲にして演奏。これが短いのに結構難しい。割といけるかなー?と思ってソロの部分を入れてもらったけど、練習で1回しかうまくいきませんでした。ごめんなさい。

3日目は、会場に着いたら、「ちょっとここ入って!」って言われて、「デュファイの音楽 1曲体験レッスン」に強制的に入れられる。テノールとコントラテノールをちょっとずつ弾く。昨日までの4曲に慣れてたらわりと簡単に弾ける。
でも、受講している皆さんはトランスクリプション楽譜に慣れてないだけなのよね。五線譜にC音の位置を指定してあるだけやけど、そのC音の位置が一番下の線か、真ん中の線についてる。僕も慣れるのに苦労したよ。

そのあと、1時間のレッスンというかリハーサルを行って発表会。
まあ、個人的には全然うまくいかなかったけど、みんなで一緒に弾くところはだいたいいけたかな。

10連休の前半、たっぷりと中世音楽に浸れることができました。幸せだー。

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