いよいよ近づいてきました!
「今甦るセミナリヨの調べ」ですよ。
もう予約はお済みですかー?
なくならないうちにお早めにどうぞ!まだ間に合いますよ。
さて、今回の曲、ちょっとややこしいので事前に整理しておきましょう。
16世紀〜17世紀にかけて日本で歌われていたであろうと思われる曲を5曲特定して、その曲の同じテキスト(歌詞)を用いた、当時のヨーロッパの作曲家の作品と合わせて演奏します。
1、"O gloriosa Domina"「栄えある聖母よ」
これは、長崎生月島の隠れキリシタンが禁教後、現代までずっと守ってきた「おらしょ」の原曲。グレゴリオ聖歌です。
2、"Ave Maria"「アヴェ・マリア」
これもグレゴリオ聖歌ですが、茨木千提寺につたわる「がらさみちみち」という祈祷文と関係があるみたいです。
3、"Veni Creator Spiritu"「来れ想像主なる精霊よ」
これは1605年に長崎で出版された「サカラメンタ提要」におさめられている曲です。「サカラメンタ提要」は前にもブログで書いたとおり、ラテン語で書かれた、ミサや葬式のやり方を説明したものです。
4、"Tantum ergo sacramentum"「かかる尊き秘跡を」
これも同じく「サカラメンタ提要」に載っている曲です。
5、"Litaniae Sacrosanctae Eucharistiae"「聖体秘跡のための連禱」
これは今回の目玉の1つ。茨木市千提寺に伝わっていた、「切支丹抄物」の中に収められている「さんちいしもさからめんとのらたにやす」を歌ったもの。節は残されていないけど、このテキストの内容が伝えられているのは日本でここ千提寺だけという貴重なもの。
なんかいろいろスゴイですね。
千提寺も禁教が解けて大正時代に発見されるまで、よく見つからずに伝えてきました。民謡よりも古いかもしれない。それだけ信じる力というものはすごいものなのですね。
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9月28日(日)15時開演 カトリック高槻教会 高山右近記念聖堂
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