2014年9月9日火曜日

再びキリシタン、高山右近など

9月8日、茨木市の北部、千提寺・下音羽地区と豊能郡豊能町高山地区に行ってきました。28日のコンサート「今甦るセミナリヨの調べ」の基本知識を得るのが目的です。
同行は、音楽監督の笠原さんとプロデューサー今泉さん。2人とも、隠れキリシタンの知識は豊富。

まず向かったのが下音羽。ここにはキリシタンの墓がある。まず高雲寺に2つ。これらはかまぼこ型の墓碑で、風化がすすんでいてよく見えないが、右側の墓碑には上部に十字がうっすらと確認できる。


あと井上さん家に1つ。こころよくお家の庭に入れてくださった井上さん、ありがとうございました。
















さて、次に向かったのはキリシタン遺物資料館。
ここでは千提寺の東(ひがし)家、中谷家に代々伝わっていた隠れキリシタンの遺物が展示されてある。

大正時代に、あるお坊さんが、ここが隠れキリシタンの土地という証拠を見つけようとしていた。(大正時代なのでキリシタン禁制は解けていて学術的な調査であった。)
何もしていないぶらぶらしているおじいさんに「お墓を調べたいから手伝って」って頼むと「いや、ここにはなにもないよ」とつれない返事。あやしいと思って調べたが何も出なかった。でも、そのおじいさんが「ちょっと変わった石があるから見て」と言うのでついてゆくと、そこにはキリシタンの墓が。
世紀の大発見!というので、もうちょっとそのおじいさんに突っ込んで聞いてみると、家の中から「あけずの櫃」というのを持ってきた。開けてみてびっくり。そこにはキリシタン関連の絵、苦行の鞭、金属メダル、十字架、ロザリオ(念珠)などが出てきた。このおじいさんが東(ひがし)さん。
そのうちの1つが、あの有名なザビエル像。教科書などで誰でも見た事あるはず。この像は現在は神戸市立博物館にある。

資料館のDVDで、東家、中谷家に伝わる、お祈りの様子も観る事ができた。

昼食後、豊能町に移動し、右近の郷で高山城の事をリサーチする。しかし「見るとこないよ」という残念な意見。しかも私有地でそこに人が立ち入るのを嫌がっているという。断念したが、その辺のガイドを引き受けてくれる人が現れ、お願いすることに。なんと名字が東さん。



その近辺の、高山右近生誕地、キリシタン禁制の高札、マリアの墓を案内してくれました。

今回、高山右近に関連づけてコンサートをする前に、高槻領であり、右近の出身地である場所を実際に訪れるのは、何か実感が湧いてきて面白い体験でした。

そうそう、帰りに音楽監督の笠原さんからのメールで知ったのが、9月8日は聖母マリアさまのお誕生日だったのです。うーん。スバラシイ!

ということで「今甦るセミナリヨの調べ」は満席になりそうです。ご予約はお早めに!!!

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9月28日(日)15時開演 カトリック高槻教会 高山右近記念聖堂
【お問い合わせ・ご予約】
Cantoima
<TEL>090-3652-0125(今泉)、090-3726-8743(小松)
<E-mail>cantoima@mac.com、cphmn700@hct.zaq.ne.jp






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