12月18日、アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの演奏会のお手伝いに行ってきた。久しぶりの古楽ネタです。
例年どおり、京都文化博物館別館ホールにて。
今回の公演は「16,17世紀 スペイン・南米の音楽」。
かなり珍しい選曲で、知らないものばかり。
コロンブスがアメリカ大陸を発見してから、ヨーロッパから南米へキリスト教とともにヨーロッパ音楽も伝わっていった。もともと現地では祭りの時に歌い踊る習慣があり、そういう音楽とヨーロッパの音楽は融合していったらしい。
打楽器伴奏の歌から始まり、2曲目は全員でノリの良い「私は肌の黒い少女」。撥弦楽器担当の2人がジャンプして曲を終わるという、クラシック音楽にはみられない光景もありました。そのあとはスペインの宗教曲で対比が面白い。
こういう調子で最後まで進んでいったが、途中に切り込んでくるコルネットのソロはキレまくっているし、バロック・ヴァイオリンのソロもいい。ヴィオラ・ダ・ガンバの、全体の方向を決定する感じの持っていきかたも頼もしいし、ドルツィアンの低音の「ブリブリ感」もグッとくるな。
と思っていたら、ヴィウエラ、バロックギターが伴奏する歌は本当に綺麗。
でも今回、特筆すべきはパーカッションでしょうな。
タンバリン、フレームドラム、銅の深い太鼓、カスタネット、じゃらじゃらする楽器などを駆使して絶妙のノリを1人で作り出してくる。
途中にスパイス的に入れてくるリズムの崩しもこちらを煽ってくる。その躍動感が奏者全員に伝わっていた。
体調がゲキ悪だったらしいですが、本番はそんなことわからないぐらいでしたよ。
関西でこんなマニアックなメニューはなかなか観れないよ。満足です。
(写真は、おなじみ田中秀明さん撮影です)
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