ディミニューションってなんだ???って普通の人は思いますよね。
これはクラシック音楽がバロックと呼ばれる少し前に流行った、メロディを分割していって変奏していく方法なのですよ。そのやり方を説明した教本が16世紀頃にいっぱい発売されてます。
勘のいいあなたはもうおわかりですね?
そう、昔はクラシックは楽譜どおりに弾いていなかったのです。みんなが知ってるメロディを自分で変奏して「どや?うまいやろ?」って心の中で思って顔には出さなかったんだと思います。
ディミニューションの教本というと、今でいう「あなたも今日からアドリブができる」みたいな本ですかね。少ない音符の間を埋めていくのがディミニューション、全然違うメロディを弾くのがインプロヴィゼーションですね。日本のロック界ではどちらもアドリブでひとくくり。その乱暴な感じが「ロケンロール!」なのですね。
その中でも有名なのが「オルティス変奏論」。
スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で作曲家のディエゴ・オルティスが書いたものです。なんと日本語訳があります。(古楽器をやってる人にはおなじみですね。)ガンバ奏者の平尾雅子さん訳なので、現実に沿った内容なのかな。監修はギター/スペイン音楽界では大御所の濱田滋郎さん。この人、あらゆるところで名前をみるな。なんでも人よりよく知ってる(オタクともいいますが。。。)と、いつかは蓮の花と咲く、ってなもんです。
この中に収録されている、ジャック・アルカデルト作曲のマドリガーレ「幸せなわが目よ」による「レセルカーダ 第2番」(オルティスがディミニューションつけたもの)を今度やります。(あくまで予定ですが。。。)
メロディ部分はコルネットで。僕はその伴奏。伴奏といっても4パートあるうちのソプラノ以外のパートをリュートに移し替えて弾くのです。この作業、昔は「面倒くさい」と思ってたけど、この前やってみると、かなり楽しい作業だった。
これを演奏するのが面白くて仕方がない。
今日、ちょっとソプラノのメロディを弾いてみたら、これもほんとに面白い!!!よくできてます。
こんなのが普段の演奏で使えたらなあ、と思いますね。このへんのやり方を講習会などで習ったのですが、なかなか家ではやりません。やったら出来るようになるんやろなー。ラジオやCDの音楽に合わせてインプロする(みんなもよくやると思います)ことはよくあるんですけどね。
まあ、ぼちぼちがんばろう。
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