カンタベリーの作者、チョーサーはイングランドの詩人。ボッカッチョの「デカメロン」を読んでたという。真面目な騎士道の話とエロ/滑稽話がいっぱい出てくる。割と下世話感満載です。いい話はあんまり覚えてないな。
「デカメロン」が長らく文庫版が売ってなかったけど、最近、河出文庫から新訳が出ている。買ってみようかなー、と思ったけど上中下巻と3冊もあるので、なかなか勇気がいるのです。
同じ河出文庫から数年前にダンテの「神曲」が発売されてた。
それも地獄篇、煉獄篇、天国篇の3冊あるけど、活字ビッシリではないので読みやすい。文章も難解さはなくて、ギリシャ時代の詩人のこととか何も知らなくても注釈がいちいちあるのでわかりやすい。
買うのはとりあえずこっちにしとこう。まだ「メディチ家」の本、読み終わってないけど。興味がわいたら、その辺りの本を買い漁る癖がある。複数同時読み。現在3冊プラス2冊同時進行。うひゃー。読めるのかな。まあ、暇やしな。
ダンテ |
ダンテはフィレンツェの詩人・哲学者・政治家。ボッカッチョもフィレンツェの詩人やね。中世といわれている14世紀に書かれた「神曲」は、ギリシア時代の詩人を登場させ人間中心の文化「ルネサンス」の始まりと言われている。
ダンテは「神曲」の中で、天国にいるベアトリーチェから頼まれたウェルギリウスを案内人にして地獄を巡っていく。
ベアトリーチェっていうのは実際にいた人のようで、9歳のダンテは一目惚れしたらしい。でも一緒になることはかなわず、こんなに自分で本にまでしている。結構、未練タラタラやな。
読み進めてみると、これはかなり面白い。地獄の1つ1つで、その地獄に落ちた人達、ダンテが本で読んで知っていた過去の人達に会って話を聞いていく。それにウェルギリウスが解説を加える。キリスト教に則っているフリをしながら、自分の思うことを語っていくようにも思える。
でも大正時代に中世/ルネサンス時代を扱った舞台を日本で上演してたんやな。エノケンが出てるんやから喜劇か。
そういえば「神曲」ってう偉そうな日本語タイトルは森鴎外がつけたタイトルらしい。ダンテ自身は「喜劇」って言ってたそう。「悲劇」じゃないし読みやすいよ、っていうことみたい。
「神曲」、全然堅苦しくないし、お薦めです!(まだ全部読んでないけど)
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