オルケゾグラフィ、ガリアルドのあたりを読んでいるところ。
ガリアルドの前に、トルディオンのメロディが出てくる。
トルディオンとガリアルドの違いがよくわからないけど、このトルディオンは、オルケゾグラフィの注釈(訳者の注釈です)にも書いてある通り、Jacques Moderneの「Musique de Joye」に同じ曲が載っている。
これです。
上からソプラノ、アルト、テナー、バスの順番に並べてみました。オリジナルの譜面はパート譜なので並べてみたくなりますね。ソプラノのメロディがほとんど同じです。
これだけ情報があったら、リュートでもルネサンスギターにでも移せるやん、と思ったけど、読めないところがある。テナーの4つ目と5つ目の音が黒のセミブレヴィスとミニマ。これって「カラレーション」やんな、と思ってウィリー・アーペルの「ポリフォニー音楽の記譜法」を読んでみたけど何書いてるかさっぱりわからない。それまでの流れとちょっと違うリズム感になるよ、ってのはわかるんですが。どうしたもんかね。誰か教えて下さい。
でもバスとメロディとで、なんとなくルネサンスギターのタブ譜を書いてみました。
下の部分がトルディオン(Tordion)ですね。上は次に出てくるガリアルドです。副題「裏切り者のために私は死ぬ」ってどんなタイトルや。007っぽいな。
で、問題はその後なんですよ。
いろいろとややこしいステップの説明があって紹介されるのが、このガリアルド。
これは3拍子じゃないよね。2拍子でもない。7拍子ちゃうか?
本当なのかな?
この本読んで最大のピンチです。助けて!
ときは21世紀。しかし400年ほど前の音楽を愛する人達がいます。今のクラシック音楽の祖先であり、生命感にあふれ生き生きとしていた頃の音楽。それにからめて演劇や美術や面白いものを書いていきたいと思います。
2018年7月19日木曜日
2018年7月10日火曜日
オルケゾグラフィ
アルボーの「オルケゾグラフィ」を読んでいる。
16世紀フランスで出版されたダンス教本で、曲の音符に一々ステップを書き込んでくれてたりする。この辺を勉強していけば舞曲がわかるようになるかな。
でも英語が得意ではないので全然進まない。フランス語は習ったこともないからさらに読めない。
途中に曲が載っているので、それをリュートに移すことにした。いわゆるインタブラトゥーラってやつかな。
曲はこんな感じ。パヴァーヌです。
一番上の太鼓のパート以外をリュートに移していく。Gmなのでリュートでは得意な調。
こんなになった。数ページにわたるので長いなと思ってたけどリュートのタブ譜にすると4段で全部入る。タブ譜は便利。
気を良くしたので、ルネサンスギターにも移してみよう。
でも、これはなかなかうまくいかない。各声部のつながりが全く考慮されていないものになってしまった。まあ、ジャカ弾き用ってことにしとこうかな。
気が向いたらもう一回考えてみよう。
「オルケゾグラフィ」はステップを絵で教えてくれる。
でも、わかるような、わからないような。。。
16世紀フランスで出版されたダンス教本で、曲の音符に一々ステップを書き込んでくれてたりする。この辺を勉強していけば舞曲がわかるようになるかな。
でも英語が得意ではないので全然進まない。フランス語は習ったこともないからさらに読めない。
途中に曲が載っているので、それをリュートに移すことにした。いわゆるインタブラトゥーラってやつかな。
曲はこんな感じ。パヴァーヌです。
一番上の太鼓のパート以外をリュートに移していく。Gmなのでリュートでは得意な調。
こんなになった。数ページにわたるので長いなと思ってたけどリュートのタブ譜にすると4段で全部入る。タブ譜は便利。
気を良くしたので、ルネサンスギターにも移してみよう。
でも、これはなかなかうまくいかない。各声部のつながりが全く考慮されていないものになってしまった。まあ、ジャカ弾き用ってことにしとこうかな。
気が向いたらもう一回考えてみよう。
「オルケゾグラフィ」はステップを絵で教えてくれる。
「休め」? |
空中に浮かんでる! |
ダンスの一番初め、「ごあいさつ」です |
2018年7月2日月曜日
バスダンス
ル・ロワのルネサンスギター曲集第3集にバスダンスが2曲入ってる。
2曲といっても、同じフレーズの順番を入れ替えただけみたいな感じなので、1曲めばかり弾いてる。
こんな曲。
これが出版された当時(1552年)は、「バスダンス」というのは流行遅れになっていたらしい。次のページにはトルディオンも載っている。「バスダンス」−「トルディオン」という組み合わせは「パヴァーヌ」−「ガリアルド」に似てますね。16世紀中頃からは「パヴァーヌ」−「ガリアルド」が多くなっていくみたい。
この曲は他でも出版されていて、Jacque Modernoの「Musique de joye」という曲集に入っているらしい。
それがこれ。
メロディを追ってみると同じ曲だということがわかる。
さらに、クレマン・ジャヌカンのシャンソン集にも入っているらしい。
それが、こいつ「Il estoit une fillette」。
ちょっとメロディの感じが違うけど大体同じ。っていうかこっちが先なんでしょうけどね。こっちが1540年出版、ル・ロワの第3集は1552年出版です。(Jacque Modernoの「Musique de joye」は出版年が不明です。)
CD持ってないかなーと思って探してみると、「鳥の歌」(クレマン・ジャヌカン・アンサンブル)に収録されてました。
1分ちょっとの短い曲。でしたが、皆さんご想像のとおり、やっぱり桃色歌詞でした。歌詞の内容は、『昔、女の子に「ええこと教えてあげる」といって教えたら、「もう1回!もう1回!」って言われ続けて「もう無理!」って言った。。。』とかなんとか。
ジャヌカンは聖職者だったらしいけど、こんな曲書いてて大丈夫やったんかな。でもパリでは大流行してたらしいし。
そんな桃色シャンソンが、なぜか偉そうに「バスダンス」になってるのも面白いですね。だからルネサンスはやめられない。
この流れでいうのもなんなんですが、トリつながりで、ここから宣伝です。
(注意:ファミリー向けなのでお色気内容ではありません)
(注意:ファミリー向けなのでお色気内容ではありません)
***************************************
場所:天王寺動物園・レクチャールーム
入場無料
(動物園への入場料¥500は必要です)
日時:7月8日(日)
1回目:13時30分〜/
2回目:15時30分〜
朗読:「ペンギンは空をめざす第9話 ペンギン」
ミツかね堂/バナナンボ
お芝居:「世界トリ会議」劇団超人予備校
入場無料
(動物園への入場料¥500は必要です)
日時:7月8日(日)
1回目:13時30分〜/
2回目:15時30分〜
朗読:「ペンギンは空をめざす第9話 ペンギン」
ミツかね堂/バナナンボ
お芝居:「世界トリ会議」劇団超人予備校
2018年7月1日日曜日
またまたライ・クーダー
なにかを好きになると、もうそればっかりになったりする。
カレー美味しいなーって思ったら1週間それだけでもいける。インド人になってもいい。いや、暑いのはいややけど。
で、ライ・クーダーなんすよ。
もう、やめられなくなってる。
やっぱりファーストアルバムを買いました。
かっこいいジャケットですね。これぞアメリカ!って感じ。かっこいいジャケットはこのアルバムだけのような気がする。まあ「ブエナビスタ」は良かったかな。レーベル違うし。
このファーストアルバム、発売は1970年ですが、もうそれまでにスタジオミュージシャンとして有名になってました。60年代はタジマハールと一緒にバンドやったりしてましたね。
内容は申し分なし。デビューアルバムがこのクオリティだったらすごいね。録音も悪くないし。あ、これはリマスター盤やったかな。最後の曲(DARK IS THE NIGHT)がスライドギターのソロ。しびれますねえ。
あと、古楽友達のSakataniさんお薦めの「GET RHYTHM」「PARIS, TEXAS」も買いました。
「GET RHYTHM」は中古で650円、「PARIS, TEXAS」は新品で800円でした。「ファースト」も中古(新品同様)で1300円。
ライ・クーダーはコストパフォーマンスが今、最高にいい!売れないのか?
「GET RHYTHM」は「Doing Back to OKINAWA」が入ってました。この曲、知ってる!
「PARIS, TEXAS」は、この写真とは違うジャケットだったけど、アコースティックのスライドギターが堪能できます。最後の曲「Dark was the Night」はファーストの最後の曲と同じ曲なのかな?ちゃんと聴いてないからわからないけど、ISとWASの違い。
それと5枚目のリリース「CHICKEN SKIN MUSIC」。
テックスメックスって何?ってとこからなんやけど、メキシコ風な音楽をテキサス風にやった音楽らしい。メキシコ風ってよくわからんけど、アコーディオンが入ってるので、あーなるほど!って思う。中米的かもって。この辺からアメリカルーツだけには飽き足らず、アメリカ周辺の音楽を漁っていくことになるんやねえ。ハワイアンの曲もあって、それらが、アルバム内で異色にはならず、うまく溶け込んでいるのが不思議。マジックやね。
それとサードアルバム「BOOMER'S STORY(流れ者の物語)」。
初期3部作の最後のアルバム。アメリカのルーツミュージックをライ・クーダー風にやったもの。もう、泣かせるよね。ライが弾いてる方がなんかルーツミュージック風に聞こえたりするけど、これがライの芸風なんですね。70年代ってこんな感じのアルバムが多い。イーグルスだってこんな感じのバンドだった。これも名作ぞろいの72年発表。
なんでライ・クーダーがいいと思えるのか?
おそらく古楽的なアプローチのミュージシャンだからだろう。このへんになると調べる内容も録音が残ってたりしてるので、当時のそのままってことにはならないけど、精神的にそのまま感を出してるってとこなんでしょうかね。尊敬する音楽家です。
カレー美味しいなーって思ったら1週間それだけでもいける。インド人になってもいい。いや、暑いのはいややけど。
で、ライ・クーダーなんすよ。
もう、やめられなくなってる。
やっぱりファーストアルバムを買いました。
かっこいいジャケットですね。これぞアメリカ!って感じ。かっこいいジャケットはこのアルバムだけのような気がする。まあ「ブエナビスタ」は良かったかな。レーベル違うし。
このファーストアルバム、発売は1970年ですが、もうそれまでにスタジオミュージシャンとして有名になってました。60年代はタジマハールと一緒にバンドやったりしてましたね。
内容は申し分なし。デビューアルバムがこのクオリティだったらすごいね。録音も悪くないし。あ、これはリマスター盤やったかな。最後の曲(DARK IS THE NIGHT)がスライドギターのソロ。しびれますねえ。
あと、古楽友達のSakataniさんお薦めの「GET RHYTHM」「PARIS, TEXAS」も買いました。
「GET RHYTHM」は中古で650円、「PARIS, TEXAS」は新品で800円でした。「ファースト」も中古(新品同様)で1300円。
ライ・クーダーはコストパフォーマンスが今、最高にいい!売れないのか?
「GET RHYTHM」は「Doing Back to OKINAWA」が入ってました。この曲、知ってる!
「PARIS, TEXAS」は、この写真とは違うジャケットだったけど、アコースティックのスライドギターが堪能できます。最後の曲「Dark was the Night」はファーストの最後の曲と同じ曲なのかな?ちゃんと聴いてないからわからないけど、ISとWASの違い。
それと5枚目のリリース「CHICKEN SKIN MUSIC」。
テックスメックスって何?ってとこからなんやけど、メキシコ風な音楽をテキサス風にやった音楽らしい。メキシコ風ってよくわからんけど、アコーディオンが入ってるので、あーなるほど!って思う。中米的かもって。この辺からアメリカルーツだけには飽き足らず、アメリカ周辺の音楽を漁っていくことになるんやねえ。ハワイアンの曲もあって、それらが、アルバム内で異色にはならず、うまく溶け込んでいるのが不思議。マジックやね。
それとサードアルバム「BOOMER'S STORY(流れ者の物語)」。
初期3部作の最後のアルバム。アメリカのルーツミュージックをライ・クーダー風にやったもの。もう、泣かせるよね。ライが弾いてる方がなんかルーツミュージック風に聞こえたりするけど、これがライの芸風なんですね。70年代ってこんな感じのアルバムが多い。イーグルスだってこんな感じのバンドだった。これも名作ぞろいの72年発表。
なんでライ・クーダーがいいと思えるのか?
おそらく古楽的なアプローチのミュージシャンだからだろう。このへんになると調べる内容も録音が残ってたりしてるので、当時のそのままってことにはならないけど、精神的にそのまま感を出してるってとこなんでしょうかね。尊敬する音楽家です。
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