この前、今年最後の「おはなしえん」が終わりました。来ていただいた皆さま、ありがとうございました。
今回の夏秋編ですが、7月から始まって、7月、9月、11月(10月は劇団超人予備校本公演の開演前にやりました)と5ヶ月に渡ってやってたのです。
朗読の「ペンギンは空をめざす」が全10話中9話目に差し掛かりました。天王寺動物園で飼われていたペンギンのテンちゃんが空を飛ぶことを目指し、動物園を飛び出して通天閣に登り、さらに高いところ、ハルカスを目指すところで今回は終わったのですが、次回が最終回です。
今回も音楽を担当してたのですが、朗読の最後に「ペンギンは空をめざす!」と、あかねさんが叫ぶところがあって、それを聞いて音楽の音量を上げるのですが、そこでなんか泣けてきて、音量は上がっても音程が超不安定になってましたね。出来ないかもしれないことをやれると信じてやり続けてきた人は普通に泣くと思いますよ。
泣けなかった人は、やれると信じてなかったってことかもしれません。
いや、でもまあ、そういう人もいっぱいいますので落胆せず、第10話を観に来て欲しいです。
人知れず自分のことを頑張ってる人にはグッとくる内容です。
ここで問題作(?)の「世界トリ会議」です。
日本の国鳥であるキジが幹事を務めることになった世界トリ会議。出席者はペンギンとコウノトリ、南米出身っぽいフラミンゴが来ます。
何を決めるかで混乱しますが、ペンギンが「リーダーを決めよう!」と提案します。
みんなは色めき立ちますが、全員自分がリーダーになろうとします。そこに明らかに外から来たやろうとわかる、明らかにトリではないエジプト・ルーセット・オオコウモリが登場。彼は「トリ」ではありませんが、飛べることによって「トリ」だと主張します。
この流れがミツルギさんの真骨頂ですね。深読みしようと思えばいろんな意味にとれます。
僕が初めに思ったのは、今の国会へのあてつけかな、と。構成員のバカさ加減もそっくりで、議題の内容のなさも思い当たることが多い。けど、そういうものでもないのかも。
最後にはどこからきたかわからないオオコウモリは哺乳類だということがわかり、トリでも哺乳類でもないのではない、哺乳類であってさらにトリの能力も持っているエリートだと認識される。目線を変えると邪魔者も成功者に変わるのです。
それで「がんばろう!」といきり立ち、「手のひらを太陽に」を歌って散々盛り上がったあとに「あっ、僕らには手のひらがない!」と気づいて、コウモリは夜行性なので太陽も見れないと指摘され、リーダーは「奇跡のニワトリ、マサヒロくん」に決まったことが告げられ、全員で「シュン」となる、「おはなしえん」には珍しく残念な終わりなのです。
バカバカしい内容でありながら、国の状態と照らし合わせるとなぜか一致してしまう。さらに小さいところでも自分の中身を考えると。。。
笑ってすませればいいですが、本当に大丈夫?っていうことも思ったり思わなかったり。皆さんは大丈夫ですか?
別に今の日本の政治の状況を反映してるわけではないですが、自分の奥底にあるなにかモヤモヤしたものに気づくかもしれません。
そんなことも笑い飛ばせるような余裕のあるオトナになりたいものですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿