2019年3月14日木曜日

プリンチピ友の会プライヴェートコンサート

歌の笠原雅仁さんが主宰する、アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニにはファンクラブ(?)「プリンチピ友の会」というのがありまして、年度替りの時期に、会員様向けのプライヴェートコンサートを行っています。
奥さんの上野訓子さんのコルネットと、笠原さんの歌/テオルボ/ギターとゲストの誰かの演奏が聴けるのです。こういうコンサートを別で企画していないので貴重です。

今年のゲストは、和歌山出身のソプラノ歌手、森紀吏子さんです。和歌山出身の僕としてはテンション上がりますねえ。また、紀吏子さんはリュートも弾くので、弾き語りなんかも聴けちゃうのですよ。

使用リュートは珍しく、12コースのリュート。糸蔵が折れ曲がってるところと、まっすぐなところがあって、昔、佐藤豊彦さんが使ってたバロックリュートにちょっと似ていました。ルネサンス調弦で使ってるらしいです。
ちょっと違うけどこんな感じのリュートです

さて、今回のプライヴェートコンサートは17世紀頃のイタリアの曲が中心でした。
セットリストは次のとおり。

1、C.メルラ/私は黒く美しい
2、G.カッチーニ/恵み深く幸せな瞳よ
3、G.カプスベルガー/私は別れて
4、V.カレスターニ/私の嘆きに
5、M.グランチーニ/めでたし聖母マリアよ
6、G.カッチーニ/あなたの美しい手を
7、J.ペーリ/鉄のような心よ
8、C.モンテヴェルディ/西風が戻り

しっとりと聴かせるような感じの曲が多かったか。紀吏子さんのリュート弾き語りは俳優っぽくてよかったな。
そうそう、プロフィールに書いてありましたが、”ポエジーとアートを連絡する叢書「未明」に連載しているそうです。
僕が住んでいた頃の和歌山にはこんな文化人は居なかったような。和歌山も変わっていってるんですね。






終演後、リュートを触らせてもらったけど、弦と弦の間が狭くて慣れないと弾きにくいですね。でもこれが歴史的なのだそうです。僕の持ってる6コースリュートも弦と弦の間は狭いのですが、これほどでもなくて、やっぱりオリジナルはあと数ミリ狭いそうです。昔のヨーロッパ人は手先が細かったんですかね?

(写真は友の会会員の田中さんに撮っていただきました)

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