デュファイのシャンソンを6コース用のリュートで弾けるようにインタブする、というもの。発表としての内容の充実度はあんまり濃くないけど、あんまりこんな話も講習会ではやらないのでいいんとちゃうかな。
で、デュファイの曲はこれ。
「Quel fronte signorile in paradiso」
カノニッチ写本に収録されている。
これをまず、トランスクリプション楽譜にして、ムジカフィクタを考えて、それをリュート用のタブラチュア譜にしていく。
結構うまく出来たと思うな、われながら。
これをT先生に提案したところ、「デュファイやるんやったら、スピナチーノのリュート曲集にオケゲムの編曲が参考になるんちゃうかな」って教えてもらってそれも調べる。
Libro primoの方に1曲見つけたけど、弾くのが結構難しい。ちゃんと見てないけど原曲に無い音で埋められている感じがするなー。ちょっと、そーっとしとこう(笑)。
それでLibro secondの方を見ると、ここにも1曲、オケゲムのものがあった。
「Malor me bat」という曲で、原曲を調べてみると「オデカトン」に収録されている。
スピナチーノのリュート曲集は1507年出版、初めての印刷されたリュート曲集。一方「オデカトン」も初めて印刷された楽譜集ですね。1501年出版。
これは調べてみたら結構面白かった。
これも、まず「オデカトン」からトランスクリプション楽譜を作って、その音符をタブラチュア譜の各音に当てはめていった。音符の詰まっているところは省略されているところもあったけど、ほぼ一致。
タブラチュアの間違いと思われる箇所が3箇所、原曲に書いてない音も少々あったけど、だいたい同じやんね。まあ、当然といえば当然なんやけど。
この作業をやることによって、フレーズ感というか、こういう塊になってるよな、ってところが明らかになりますね。タブラチュアだけ見てても気付かないな、これは。
やった人だけが味わえる充実感です。へへへ。
でも、こんなことやってるヒマな人いないよね。。。
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