2019年9月4日水曜日

細野晴臣のアンビエント

細野晴臣のアンビエント作品を久しぶりに聴いてる。
お気に入りのCDをいくつか、無理やり紹介しますね。最後まで読むんだよ。

「オムニ・サイト・シーイング」
買った当時はピンときていなかったけど、アラビア系の音楽を取り入れてるようです。といっても、日本の民謡、江差追分から始まるように、いろんな国の音楽をごちゃ混ぜにしています。ちょうどワールドミュージックブームが来る頃の作品。久しぶりに聴くと、こっちの聴き方が変わっていて驚く。89年作品。

「メディスン・コンピレーション」
93年作品。ジャケットが緑地にカラスの影。ネイティブアメリカンへの興味が強く感じられる。60年代終わり頃から流行ったカルロス・カスタネダの呪術シリーズからの影響。文化人類学者カスタネダはペヨーテというきのこを調べるためにインディアンの先生に弟子入りして、その使い方を教わってゆく。その中に銀色のカラスになって空を飛ぶシーンがある。

「LOVE PIECE & TRANCE」
遊佐未森、小川美潮、甲田益也子、細野晴臣のアンビエントユニット。95年作。
歌の3人のアルバムというより細野晴臣のカラーが強烈に出ている。極楽浄土的音楽。ライナーノーツは文化人類学者の中沢新一が書いている。当時、中沢新一の本を読みまくっていたな。

「マーキュリックダンス」
YMO散開の後、すぐぐらいだったと思う。NHKでの特集で天川弁財天社で奉納演奏する様子を見てびっくりした。こんな音楽をやりたいと当時は思っていた。85年作品。

ここからは、ちょっとハードよりなディスク。
「N. D. E」
ビル・ラズウェルとの共作。95年作品。当時はデトロイトテクノや、それから派生したベルリンのテクノが流行っていた。それにちょっとは近いのかな?でも雰囲気は全然違う。買ったときはピンとこなかったけど、後からジワジワ好きになってずっと聴いている一枚。

「Interprocess Organization」
これもビル・ラズウェルとの共作。僕の友人たちの間では「細野さんがドラムンベースをやり始めた!」という噂がたっていた。98年作。前作「N. D. E.」と違って派手な印象。CD買ってきて初めて聴いたときには興奮したのを覚えている。これもずっと聴いてきた一枚。

それと、忘れてならないのはYMOの前に発売されていた、
「コチンの月」
なんと横尾忠則との共作で78年作。横尾忠則がYMOに入るという計画もあったらしい。このディスクと坂本龍一の「千のナイフ」はYMO前夜の静けさという感じがする。YMOがいかにポップなのかがわかる。

もう数枚持ってるけど、ここらあたりがお気に入りなのです。
細野晴臣の音楽は、これらのようなシンセサイザーを使ったものの他に、アメリカ音楽の影響をうけたバンドものもあります。そちらもいいディスクが多いな。
最近ではスティールギターの高田蓮やサケロックの伊藤大地(Dr)など、若手ミュージシャンが参加。あんまり売れないらしいけど内容は素晴らしい。

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