台風が来そうな金曜日の昼からのコンサートって大丈夫なのか???客来るんか?と思いながら、行ってきました。でも結構入っていました。ひと安心。
ヴォイスペクティブ「響きのエクリチュール」
チラシの挟み込みをお願いして、ついでに聴いてこよう、と、仕事にかこつけて神戸・元町へ。え?仕事じゃないって?でも御隠居は何かと忙しいものなのです。
このコンサートのお知らせを見たのが数日前。これは行っとかな!という内容。そうです、選曲がすごいのです。まず、日本で、それも関西で、中世、ルネサンス、現代の曲をうたう。これってすごいことなんです。なぜって、聴き手のことを考えてない、いやいや聴き手に媚びてないのです。
まず、デュファイ(初期ルネサンスの作曲家)の曲をオルガンで初めて、その後、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。客席から登場する演出もくさくなりがちやけど、全然大丈夫。
それから、中世のゆるキャラ(?)、ペロタンのオルガヌム。この辺は僕の好きなところです。
それからドレミと楽譜を発明したというグィド・ダレッツォ。名前だけは知ってたけど曲は初めて。ドレミを頭にもってきて作曲されている。「ドレミの歌」に構造は似てるけど違いますよっ。デュファイを経て、タリスの曲で、やっと今も使ってるハーモニーが聴けて、ホッとする。前半は19世紀の作曲家プーランクで終わり。
後半はさらにすごい。グレゴリオ聖歌を元にしたミサ曲をみんなで歌ったのもよかったが、現代の合唱曲がどれもよかった。有名どころではペルト、メシアン。
最後、ブストー(これは知らなかった)が終わったときの拍手はすごかった。みんなわかってるやんか。
二階と舞台で分けての2部合唱ってとこも、良い効果出せてました。
でも、途中で昇天しそうなおじいさんを見つけて、ちょっと笑った。不謹慎!
ルネサンスの曲でちょっとハーモニーが固い印象があったかな。その固さは中世ではいいけどね。でも、すばらしいコンサートでした。満足!!!
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