2010年ぐらいから、今まで聴いていなかった、いや、聴くこともないであろう、と思っていたレゲエを聴くようになった。
恐る恐る、ボブマーリーの「LIVE!」から。これは良かった。レゲエに対して偏見がなくなった。それとスカタライツのスカ。そのあと、だんだんとダブものを中心に買っていくことになる。
「ダブ」。
デブじゃないです。ダビングの意味です。50年〜60年代のジャマイカではバンドを雇うと高い、というのでレコードをかけて野外で踊らせるサウンドシステムというのが流行り、自分とこだけしか聴けないミックスのレコードを作ってかけていたという。そのミックスをするときにベースとドラムが異常に大きい音にして歌やギター、キーボードにはエコーを深くかけたものがダブ。今でもCDを買うとダブミックスとかがカップリングで入っていたりしますね。それです。やたらエコーがきいている。
それと同時に聴いていたテクノとレゲエが一緒になったものがある。デトロイトテクノの流れからできてた「Basic Channel」。
ミニマルという現代音楽から来た流れが電子楽器を使うことで、クラブ音楽で流行っていたという。
1995年ぐらいの話。
左はBasic Channelの白盤。比較的おとなしめの曲を集めたもの。
黒盤もあって、そちらはダンスミュージックです。
このCDジャケットの裏には「レコードを買いなさい!」と書いてある。CDじゃなくてビニール盤を!
このBasic Channelはのちにrhythm&soundと名を変えて、ミニマルダブ作品を次々に出してくる。
上はrythm&soundとPaul St.Hiraireの「ショウケース」 。ダブ作品の正当なやり方に則って、歌ものの後に「Version」というダブミックスされた曲が入っている。
右のは歌なしのダブ作品。
左はジャマイカの歌手の歌とrythm&soundの「SEE MI YAH」。
低音中心の電子音と歌。
このあたりのディスクはとんでもなくクール。
レゲエに対して持っていた軽く明るいイメージとは正反対。
ダークでスモーキー。やたら低音はこもっている。
Basic Channelは今は新作を作っていないが、レーベルとして残っている。
ワッキーズというレゲエレーベルを買い取って、少数のプレスしかしなかった80年代の名盤をCD化して出している。
下はホレス・アンディの「ダンスホールスタイル」。まだテープでダブを作り出していた頃か。これもショウケーススタイル。歌の後にダブミックスが続く。
他にもいろいろ買ったけど、このあたりは本当に「いいもの買った!自分えらい!」って褒めてあげたいほど。
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