2016年10月10日月曜日

10月は観劇三昧

買ったCDのネタを書くとブログの閲覧数が少ない。少なすぎる。僕の音楽の嗜好など誰も興味がないって事か。まあ、そうやな。古楽ネタを書いていないのが悪いのかな。

気をとりなおして、今回は演劇。
10月に入ってから演劇をよく観に行ってる。

まずはニュートラル「カステラ」。
これはよかった。ベテランから若手まで小劇場の俳優を集めて、だいたい名前は聞いた事あるな。いい役者さんばかり。
公園にたむろしているちょっと変わった人達の中に妻に逃げられたサラリーマンが入ってゆく。妻を探すうちに、今までの縛られた生活を守ってゆくという考えが少しずつ変わってゆく。突然周りが森になり、公園の住人達は歌って喜ぶ。その人達のように暮らすのも悪くないな。
でもそれは誰かの妄想で、それが現実でないこともわかっている。前の状態に戻っても、前とは少し違う生き方をしてみるだろう。
今でも思い出すだけでじんわりと幸せになる。


次に、大阪城公園の太陽の広場にテントを張っていた劇団どくんご「愛より速く」。
去年の公演がなかったので、待ちわびた人が多かったのだろう。すぐに売り止めになっていた。これも前回同様、なんのこっちゃわからんが、途中で瞬きすらも惜しまれるほど面白い。
五月うかさんの西洋人コントが哀愁を帯びながらも笑える。ちゃあくんのロボット、2Bさんの哲学的に聞こえるが全然意味のない事をしゃべるのも好きだ。説得力があるようでない。ないようでも目が離せない。
わけがわからないのに終わった後に不思議な多幸感が残る。観る前より幸せになっている。頭のどこかが破壊されたのかもしれないな。


翌日は、パイのミ「デトックスウォーターをがぶ飲みするセンパイ」。千日前味園ビルにて。
これも楽しめた。1時間ほどで5つのコント。宝塚のパロディとか、般若の面を被った女子会とか毒があって面白かった。かなり内容は濃い。濃いけど胸焼けしないいい感じの笑い。もっと毒のきついものも観て見たいと思った。


次に、The Stone Ageヘンドリックスの「ロータスフラワー」。
前説の森世さんの弾け方はやっぱりすごかった。高まる期待。でもこれは期待が高かった分、ちょっと物足りないところがあった。面白いのは面白いんですよ。去年の泣かせまくるやつよりはこっちの方が好きかな。
「離婚」がテーマ。重たいテーマであるが、もうちょっと突っ込んでほしいところがあった。別れる理由がちょっと普通すぎる。まあ理由なんてないのかもしれないけど、こんなに仲良くはないだろう。お互いに顔見るのも嫌なはず。それとチエちゃんのお父さんの事もっと知りたいし、チエちゃんとアキラくん(やったっけ?)の関係もあっさりしてる。まあ、あっさりは嫌いではないけど。この辺がちょっと残念に思ったけど、僕の個人的なモヤモヤにすぎないかな。
子役の3人は素敵だった。どれも難しい役だと思うけど、やりきれない現実を目の前にしたときの家族との間に生まれるしみじみとした静けさを、劇に与えてた。
ラジオにハガキを出して自分の考えを離婚する親に伝えるところは好きな場面。やっぱりカエルの子はカエル。
ピンクの蓮の花が海に漂ってるシーンはチラシの裏に書いてあったことにリンクするのですね。ここも好き。
濃い俳優陣がいるのに熱い空気にならず、あたたかい静謐感が漂ってるのはよかった。
開演前にカールトン&シューズがかかっていてちょっと嬉しくなる。あとZAZEN BOYS、レディオヘッドなども音楽の趣味が面白い。


連休最終日は観劇最終日かな。演劇ではないけど「物語の、うつわ(六)」。朗読です。

いつも感心させられるんですが、期待を見事に裏切る。でも、絶対いい方に。ほんと不思議ですね。僕たちは甲斐さんの手のひらの中で踊っているだけなのだろうか?なんて、いつも思わせてくれます。
今回は「ポップ」がテーマとか、聞いていたように思うのですが、年齢、寿命に絡めたお話でした。「寿命図鑑」という本でおさらいをしてくれるのが素敵でした。
前にも聞いた、ムーンライトセレナーデで踊る老夫婦の話が、着地点が前とは違っていて新鮮。べべちゃんが中心に読むことで感じ変わるんやなあ。今回のも好きです。
それと新人の山口くんの「時計」の話もよかった。バイト君が出会った不思議な話。
もちろん、ベテランの甲斐さん、徳田さんがリードをとる話はどれも引き込まれました。
音楽の池田さんは、選曲が僕の好み。面白い。
観劇最終日(かな?)は、朗読できっちり締めてくれました。べべちゃんのサインも書いてもらったし、満足です!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿