2018年9月19日水曜日

キューバ音楽(その4)

キューバ音楽、とどまることを知らないぐらいのブーム。もう涼しくなってきたっていうのに。もちろん僕の中でですよ。
相変わらずCDを買っている。

ミゲリート・バルデース「アフロ・キューバンの魔術師」
これは日本編集盤。故・中村とうよう氏の解説付きです。
ミゲリート・バルデースの1940年代の録音を中心に構成されている。1曲が短いのもあるけど26曲入ってる。70分越えです。お得感すごい。
いきなり1曲目が超有名な「南京豆売り(El Manicero)」。有名なのは知ってたけど実際の音を聴いたことがなかった。こういうのを耳年増っていうんかな。いい感じに始まります。
2曲目は「Bruca Manigua」。これはブエナ・ビスタのイブライム・フェレールのソロアルバムで歌われているので知っていた。アルセニオ・ロドリゲスが作った曲。奴隷として雇われていて仕事がしんどすぎて逃げる歌なんだけど、なんかのんびりとした曲調です。
他は知らない曲ばかりですが、キューバ音楽が一番盛んだった時期の録音なので、どれもいいです。これは買って正解やったな。

それと、たぶん買わないやろなーと思ってたけど、中古盤屋で950円の値段で売ってたので、思わず買ってしまったやつ。何も考えずにレジにそれを持って行ってた。目で情報をキャッチして、脳を介さずに手と足が動いてたってことか(笑)

それが、ルベーン・ゴンザレス「Introducing」
これはブエナ・ビスタ関連の録音で、そのとき再注目されたピアニスト、ルベーン・ゴンザレスをメインとした編成。
このCDの紹介文で「いいけど、ちょっと退屈」って感じに書かれてたんですが、メインボーカルがいないというだけで音楽的にはすごく面白い。やっぱりメインボーカルが数人いた「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に比べたら、華やかさでは劣るのかもしれないけど、ルベーンのピアノはボーカルと同じぐらいの重要度で捉えられていたので、説得力では全然負けていない。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」中のインスト曲でもルベーンはソリストとして扱われている。
キューバ音楽全盛期から、あらゆるバンドでプレイしただけあってなんでもできる。アルセニオのバンドに雇われた時のエピソードをブエナ・ビスタの映画でも語ってたな。
ラテンだけでなくクラシカルで詩的なフレーズも弾ける、化け物ピアニストなのかもしれない。

キューバ音楽はヨーロッパの音楽の影響をすごく感じる。リズムはアフリカテイストなんやけども。
まだ聴きたいやつがいっぱいあるな。

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