2018年9月6日木曜日

キューバ音楽(その3)

台風、凄かったですね。自然をなめてはいけません。
台風が去ったとはいえ、まだ日中は暑いですね。まだまだキューバ音楽聴ける。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の録音はもともと、西アフリカとキューバのミュージシャンのセッションアルバムとして構想されていたそうだ。でも西アフリカ組がパスポート無くしたってことで来られなくなって、急遽、キューバの引退しているミュージシャンを呼んで、1週間ぐらいで録音したって。

それと同時進行でアフロ・キューバン・オールスターズの「これがキューバ音楽だ!」というアルバムも録っていて、それも「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と同時ぐらいに発売されている。
これが「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」関連の録音で、一番キューバっぽいアルバムといわれているが、ホアン・デ・マルコスが中心となって作られている。ちょっときっちりしすぎてる感じもするかな。上手いミュージシャンがきっちり録音した、ライブ盤ではないよ、というスタジオ録音の綺麗さ。

あと、ブエナ・ビスタ系列の録音でオマーラ・ポルトゥオンドも買った。
これはストリングスの入ったアレンジになっていて、ムード歌謡感がすごい。
でも、日本の場末のスナック感ではない、オシャレな感じをどこかに漂わせてる。涼しげなストリングスと、ブラスセクションの奇妙で熱いフレーズが対照的ですが、なかなかいい感じです。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でも録音されていた「20年」の別アレンジも収録。夜に聴きたい。

それと、ブエナ・ビスタ関連の録音ではないけど、コンパイ・セグンドの「人生の花」。
いきなりカオリーニョ藤原の曲か?と思わせるタイトルです。
コンパイ・セグンドはずっとキューバ音楽界で活躍していた人だったけど、だんだん表舞台から遠ざかって葉巻を作ったりしてたらしい。ブエナ・ビスタのプロジェクトで急遽呼ばれて、キューバ音楽の生き字引的に中心人物の一人になる。90歳を超えてからワールドツアーに行くような世界的な売れっ子歌手&ギター奏者になった。
映画(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス)でも言ってたね。
「人生の花は誰にでも必ず訪れる。つぼみがついたのを見逃すな。」
もう涙が出てくるよ。

で、このCD、大当たりでした。
僕の好みの感じ。ちょっとジャズっぽくクラリネットの音が入っていて、でもラテン音楽の良さが前面に出てる。オーケストラのゴージャスな感じではなくて小編成の小粋なもの。
しばらく聴き込んでみたい。

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