2018年10月25日木曜日

開演前音楽祭

劇団超人予備校の本公演は開演前に音楽祭があります。ミツルギさんセレクトのミュージシャンを日替わりで聴けるというお得なものです。
今回の第14回本公演「ねこすもす」でもありました。
ちょっといいものを聴けたので、その紹介を。

◎1日目は仲山涼太さん。
なんと、クラシックギターです。僕のはなんちゃってクラシックギターなので、クラシックであーる!とは言えませんが、この人はド直球のクラシックです。この公演の数日前に東京のスペインギターコンクールで優勝してましたね。1位なんてなかなか取れるもんではないですよ。超予備と関わって運が向いてきたのかな。
それに、ジャズやポピュラーもできるという、僕が若かった時代にはなかなかいなかったタイプです。

全部で3曲弾かれました。
1、愛のロマンス(映画「禁じられた遊び」より)
2、キャッツアイ
3、アストリアス(アルベニス)

愛のロマンスなんて誰でも知ってる曲ですが、それだけに「ええなあ」と思わせるのは至難の技です。今まで聴いた中で一番良かったかなあ。あ、イエペスの次に良かったかな。
キャッツアイは自分の編曲でしょうか?難しそう。こんなんよう弾けるな。
最後のアストリアスはもともとはピアノ曲。近代スペインの名曲です。これも丁寧に弾かれていて感心。
感情がそこかしこに入る。技術がしっかりしてないとこんな弾き方はできないね。上手いだけじゃない、すごくいいものを持ったギタリストです。

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◎2日目1回目はバナナンボです。
今回6曲やりました。

1、アルペジオ(小沢健二)
2、Short Short Story Vol.105
3、横顔しか知らない(ハンバートハンバート)
4、君の犬(キセル)
5、おかえりなさい(ハンバートハンバート)
6、タイムライン(クラムボン)

うーん、我ながらいい選曲です。あ、「Short Short Story Vol.105」は相方のあぼちゃんが見つけてきてくれました。やっぱりソウル大臣です。あぼちゃんはほとんどミスしなかったけど、僕がだいたい本番でミスするのよね。集中力がないのかな。
今回、新曲が「おかえりなさい」。愛人(自分)の家に決まりが悪そうに戻ってくる男を妻の元に返す、という切ない内容です。去年ぐらいからやりたかったんですが、編曲/構成が思いつかず、今回やっとできました。
◎2日目2回目は「夜のおはなしえん 世界トリ会議」です。
もちろん演奏はバナナンボ。
フラミンゴ登場のシーンで「マンボNo.5」を弾くのですが、今までで一番切れていた。おはなしえんなのにシャープな演奏。バナナンボ、結構上手くなってきたぞ。

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◎3日目1回目は、福井和之さんのシタール演奏。
即興です。しびれましたね。1つ1つのフレーズを数回繰り返して次につないでいく。休みなしで20分弾きました。全然退屈しないどころか、もっと聴きたくなる。2時間ぐらいは大丈夫やな。

◎3日目2回目は、西原希蓉美さん。
言わずと知れた関西小劇場界の歌姫です。お芝居もここ最近は主役が多いですね。
伴奏は僕がやりました。今回、希蓉美さんは超多忙で(いつもですが)、練習を1回しかしておりません。でも新曲を入れました。オリジナルを入れて全部で4曲。

1、夜をみてた(ヤスムロコウイチ)
2、ブラザー軒(高田渡)
3、手袋
4、イタミ

「夜をみてた」が初めての曲でしたね。リハでは「青春の曲やな」っていわれましたが、僕のイメージでは恋するおっさんの歌です。おっさん曲は希蓉美さんに合っていると思っています。
ブラザー軒の主人公はもうちょっと若い感じかな。去年からずっとやっています。
あと2曲はおなじみのオリジナル曲ですね。だいたい憶えました。
そうそう、今回はうべんさんのダンスシーンに横で弾くということになっていまして、
2日目1回目はバナンンボで「One More Cup of Coffee」(Bob Dylan)、
2回目は「蜜蜂の唄」(泊)、
3日目2回目は「天城越え」(石川さゆり)でした。
ベリーダンスでやりにくそうな曲ばかりですみませんでした。その分、面白くなったかなーっと。

今回の開演前音楽祭は僕好みですごく楽しめました。こういうのがあってから本編に行くときにお客さんもリラックスできて、すーっと入っていけますね。
これも超人予備校ならではの企画です。呼んでいただいてありがとうございます。

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