2019年1月3日木曜日

ダブルフレット

久しぶりに紅白歌合戦をほとんど見たような気がする。わりと面白かったな、ってのが感想です。トリの後のサザンオールスターズや凄いバックバンドを従えたユーミンとかが良かったよな。
まだ来てほしくない、って思っててもちゃんと来るぞ。新しい年。今年もちゃんと明けました。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。

年始って時間があるから(いつもあるけど)、楽器に手を加えるのをやりたくなってしまうのよね。今年は、正月2日から、前々から気になっていたルネサンスギターをダブルフレット化した。

まず、手持ちのフレットガットを確認。太いのを買いすぎて使ってなかったやつがいっぱいある。1.0mmとか0.9mmとか。0.85mm、0.8mmがあったので、1フレットは0.85mm、2〜3フレットは0.8mm、4フレット以上はルネサンスリュートの古い3弦0.68mmを使うことにする。
張り替えようとして、フレットの張り方を忘れていることに気づく。
仕方なくネットで調べる。そうそう、太郎先生のホームページにあるはず、と思って見てみると、ありましたありました。一度思い出すとスッといけるね。あんまり時間もかからなかった。
8、9フレットは古い弦が足らなくなったので、シングルフレットのまま残すことにした。また、そのうちにダブルに変更しよう。
 前に、ルネサンスリュートをダブルフレット化したときに、「0.85mmは太すぎるよ」と太郎先生に言われました。今回も余ってるので張ったけど、やっぱり太い。太いとフレットを巻きにくいのよね。ダブルフレットとだとなおさら。これも様子を見て細いものに変えようかな。4フレット以上の0.68mmぐらいだと締め上げやすい。

フレットを結んだあとの処理があんまり上手くいってないんですよね。半田ゴテを当ててあまりのガットを切って、切り口を大きくしておくんやけど、その切り口が丸くならない。丸くないと、触ると痛いのよね。これもやり方考えんと。

1弦の10フレットを楊枝を削ってくっ付けてますが、こういうのは16世紀当時にはやってなかったみたい。ビオラ・ダ・ガンバもフレットのないとこも普通に使うもんね。でも、ついてた方が最高音がぼやけないので、僕はつけてる。

モレイユの曲集の扉絵のギターは8フレットまでしかない。
これもそう。
絵は8フレットまでだけど、曲では10フレット使ってる。昔はどうやって弾いてたのかな?

ダブルフレットになると明らかに音響が変わる。
前はコロコロといい声だったけど、地声風な感じに変わる。それって良くないやん、って思われるでしょう?でも、最近は、というかダブルフレットを知ってからは、こっちの方が気持ち良いのです。
コロコロとしたピュアな音は綺麗だけど、あんまり聞こえなかったりもする。
15、16世紀、もともとはダブルフレットが支配的だったけど、だんだんシングルフレットも使われるようになっていく。やっぱり音響の問題かな。ピュアなものに惹かれていったのかも。
クラシック系の楽器というとピュアな音が当然と思っていた僕らの耳には、地声で歌われるような、しゃべるような音も新鮮だし、自然に聞こえる。
古楽仲間のうちでも、そう思っていない人は多いけどね。

弦高ももうちょっとだけ低くできるかなー。今でも十分低いけど。
そうそう、あと、弦をガットにせな!

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