2015年6月26日金曜日

30GP

30GPって何?
これは「火曜日の劇場」の30×30(30分の演目で見学者の投票で多いものが勝ち!)で勝ち残った劇団が、勝ち抜き戦で戦うというものです。

今日観に行ってたのは、第3試合「匿名劇壇 VS 月曜劇団」
4月に月曜劇団の「大の大人の人」を観て非常に面白かった。
ということはもう一回観たいのである。それを叶えてくれたのが今日の第3試合。

まず初めに「匿名劇壇」の「リーディングハイ」。
若い人の劇団ですが、やはり勝ち抜いてきただけあって面白かった。大学生の2人が恋に落ち、結婚し子供ができ、奥さんが亡くなって、というちょっと切ない物語。
2人が知り合って意気投合していくところなど、すごくよかった。
それも文系の言葉で、文学的にしているところなど、にくい感じ。
最後に子供(女の子)と亡くなった奥さんの関係性など、もうちょっとわからせてほしかった。でも好演でありました。

次。「月曜劇団」の「大の大人の人」。
今日の目的はこれです。これをもう一回観たかったのです。
散ってしまった桜を見にきている結婚できない女と、そこに居合わせるリストラされた男の、何気ない(何気なくないかも)会話で構成されています。
前回にわからなかったところはなかったのですが、今回の再演を観て、魔人ハンターミツルギさんが言ってた「ビールもいいやつ、ドーナツもいいやつ、なのに一緒にするとダメなんだなー」というところ見届けました。この芝居の見どころの1つです。

もう1つ、好きなところがありました。
「大人になるって、ドングリを拾わないと決めること?それとも、ドングリを食べて生きて行く覚悟を決めること?」
ぐさっときましたね。前はただ笑ってただけだったのですが、今、身にしみてきています。
近々決めないといけないことになる重大な事なのですが、芝居の中では普通に笑えました。
深刻なことに思われがちなのですが、みんなが笑えて自分もなんとなく生けてる選択が良いのだと思います。

クライマックスで、女は両手を頭の上で合わして「人」という字を作ります。男は「大」の字をやらされ、2人で「大人」となります。
「人」は自分だけで自立しているもの、と発見しつつも、人との関係がなくしては「人」ではないということに至ります。

こう書くと感動のクライマックスかと思いきや、「大」を「犬」にしてバカバカしく終わります。

バカな話と中年の人達に共感するような切ない話を織り交ぜて、「切ないな」と思った瞬間、内容のないことで笑わせるという高等な手段を駆使しています。

バトルの結果は10対23(だったかな?)で「月曜劇団」の勝ち。
やっぱり長くやってきたところは強い。

いやー、面白かったです。



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