火曜なのに月曜劇団。
そう!
日本橋のインディペンデントシアター1stで、劇団サニー×月曜劇団の、どちらも30分ずつの公演がありました。
時間をずらして2劇団を鑑賞できる、いい企画です。
予約したのは18時30分からだったので、初めは劇団サニー。若い劇団っていうこともあるだろうが、テーマといえる部分が自分とずれてたのか楽しめなかった。深刻な空気を出したいのかもね。劇団の求めるテーマは「世間とズレを感じている人たちを肯定していく」ということなので、それは理系やのに「おまえ文系やろ?」って言われる僕としては、共感できる事をやってくれるかもしれないと期待します。これからですかね。
そんで次、月曜劇団。
月曜劇団を観たのは2回目。上原日呂さんとは去年「おまもりともこ」で一緒だったし面白い人なので、観とかなあかんな、と思っていました。前回の「沼人」は目のつけどころはすごくいいのに、ちょっと残念な気がしてたのだ。
でも今回、とんでもなく面白かった!!!
これが月曜劇団の力か!!!
恐れ入りました。
まず台本(西川さやかさん作)がすごくいい。わずか30分の中に、自分の言いたいことをつめこんでるんやろな。今時ありそうな設定やし、それでいてテーマは深いし、非常に共感できた。この共感ってのは感動とは違って、自分に近い感じっていうのがあっていいですね。
あと、それを面白く演出している上原日呂さんも、ものすごくいい。
初めの出会いと2人で「大人」の文字を作ってるところをくっつけて、「大人」の文字をやっていることになる前の状態を後に見せるのもよかった。(何を言っているのかわからないと思いますが、西城秀樹のYMCAみたいな感じで漢字を表現、わかるかな。)これは西川さんの台本なのか日呂さんの演出なのかは演劇初心者の僕にはわからないけど、そういうやり方も面白かった。
あ、2人の演技も、ものすごくいいのです。
コント風の2人芝居なんですが、爆笑をさそうシーンには、笑わせるだけではなくその後ろに、ちゃんとテーマに結びつくものをくっつけている。一つ一つが無駄がないというか、1つの演技で2つ以上の意味、いや違うな、意味じゃなくて「感じ」を表現している。
結構、身につまされるようなテーマ(結婚できない、失業中など)やのに、痛い感じを受けない。それに最後はなんとなく希望を持てる(結婚や就職と違う価値観を持つ)ようになっていて、非常に関心した。
この前観てきた「超人予備校」もよかったが「月曜劇団」も負けないぐらいの力を持っている。関西小劇団は今すごく面白い!!!
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