2016年11月21日月曜日

ヴァン・モリソンとデイヴィッド・マンロウ

ヴァン・モリソン、いいわー。もう毎日聴いちゃう。
最近、うちでかけてるディスクはデイヴィット・マンロウかヴァン・モリソン。イギリス音楽いいねー。この二つを互い違いに聴いてるって感じ。たまにボブ・ディラン。ボブ・ディランといえば、ノーベル賞受賞のときのコメントがしびれますね。「(授賞式は)行けたら行く」。大阪人からしたら「行かない」ってことですね。その後の「先約があるから行かない」ってのは、「ごめーん。その日、法事やねん」っていう大阪風断り方ですな。お互い分かってると角が立たない。きっとノーベル賞選考委員達にも大阪人的な人がいると思いますよ。

って、そんな話はどうでもいいんですよ。今日書きたいのはヴァン・モリソンですわ。
最高傑作といわれている「Astral Weeks」をやっと買いました。
少女漫画を思わせるようなジャケット写真の色男ぶりもこの頃までかな。The Bandの「Last Walts」の時には結構太ってましたね。その後、頭も薄くなって、ハゲ&デブの二重苦ですが、音楽がよければ全然気にならないばかりか、貫禄に見えてしまいます。

いいですねー。世間での評価も割とちゃんとしてるやん、って思いました。これ、もう1つの最高傑作といわれている「Moon Dance」より好きかな。どっちもいいけどね。オシャレ感がこっちにはない分、気に入ってます。

最近買った「Keep me Singing」も毎日のように聴いてるけど、このディスク(Astral Weeks)と聴き比べても、この人の歌い方って昔から変わってないのね。昔のディスクを聴いてても今のとほとんど違わない。今の方がちょっと声が低くなったかな、って思うくらい。
この歌声はロックバンドより、アコースティックの感じが合うと思う。ちょっとびっくりしたのは、ドラムにコニー・ケイのクレジット。モダンジャズカルテットのドラマーですね。このディスクは言われているほどジャズ方面の感じはしないんですけどね。でも一流の人を使ってる。MJQの時より地味に叩いていて本当にドラムがいるのか?というくらい。隠し味的に使ってる?すごい贅沢。

「Astral Weeks」は1968年ですよ。まだビートルズは解散していない。まだ僕は生まれていない。こんなディスクが聴けるなんて感激しますよね。

同じイギリスの音楽家でもう一人、最近よく聴いているデイヴィッド・マンロウ。
再発のCDを買いあさっています。

「ゴシック期の音楽」デイビッド・マンロウ指揮、ロンドン古楽コンソート

これは、この前のワーナーからの再発の前に、タワーレコードが夏に発売したもの。
1枚ものの抜粋盤はもっていたけど、2枚組は嬉しいですねえ。LPでは3枚組だったらしい。このへんの音楽は、今の音楽とはかけ離れすぎていて、自分で演奏するのは難しいな。聴いてるのが一番いいです。1975年録音、マンロウが亡くなる少し前の録音です。この時代にこの録音は奇跡みたいなものだったかもしれない。
今年は買うCDも充実しているぞ。

2016年11月14日月曜日

古楽講習会 in 大津

古楽講習会が大津びわ湖ホールで行われました。おなじみ竹内太郎さん主催の講習会。
今回はこれから古楽の泥沼にはまりそうな人をさらに泥沼にはまらせるべく企画されたのではないか???と疑われるような内容。とっても楽しい1日でした。

なんとなく、マギさんが弾くことになってるシンプソンの曲をみんなで弾いてみるところから始まりました。マギさんはまだ来てない時に。コード進行だけやったけどいい曲。そうこうするうちにレッスン始まりました。

1番目は山縣夫妻。リコーダーと通奏低音リュート。
奥さんがリコーダー。なかなかうまい。山縣氏は始め緊張してたのか、あんまりいいとこ見せられなかったけど、2回目ぐらいから「ああ、こう弾いてたんやな」と思える、すごくいいところが聴けました。選曲がいいのと、端正な弾き方で好感度アップを狙ってるな!
あ、作曲者忘れた。なんかあんまり知らないけどほんとにいい曲。後期に入る前のバロックって感じです。和声進行の妙味。

2番目はさかたにさん。
モダンギターでムダーラを弾く。なかなかいい感じ。半分ぐらいレッスンが終わったところで「じゃあ、ビウエラでやってみよう」って流れになり、「おぬし、罠にかかったなー」「あーれー」って心の中で言ったかどうかはわかりませんが、本人もまんざらではなさそう。ビウエラは初めてなのに、発音はかなり上手い。聞くところによると通奏低音も勉強してるとのこと。もう古楽から離れられないね。
こうなることは神様がプログラム済みなので、しばらく古楽にどっぷり浸かってみるがいいさ。あーっはっはっは。
(さかたにさん、すみません。でもクラシックギターと両立も可能だと思いますよ。)

3番目はワタクシ。
今回は今まで避けてきたイギリスもの。イタリア出身だけどイギリスのスパイをやってたというフェッラボスコの「パヴァーヌ」と作者不詳の「John come kiss me now」。難しいと思ってたけど案外弾けることがわかった。でも装飾いれるとかなりの難しさ。
でもがんばる!

4番目はマギさん。
今年1月に知り合って、8月のバナナ部ライブも観に来てもらった、ヴィオラ・ガンバを勉強する若者、ナイスガイです。曲はシンプソンのディヴィジョン・ヴィオリストから。自分で作った変奏も披露してくれた。書いてある変奏を感じを変えて弾くことを要求されてもついていく。見ていてかなり面白いレッスンでした。先生に言われたことが実現されていくのって気持ちいいんです。

5番目は横山さん。
東京からいつも大津くんだりまで、なぜか毎回受けに来ている美人リュート弾き語り。今回はロビンソンのリュート曲。やっぱり上手いし、いい音だしてる。でも先生は厳しく教える。愛情の籠った厳しさなんですね。
後半は、やっぱり歌を歌ってもらう。シェークスピアの劇中で使われていた曲と、もう一つはイタリアもの?
ほんとにいつも素晴らしいパフォーマンスです。太郎先生もリュート伴奏したくてたまらない感じでした。


20時頃に終了。
楽器の写真を撮って、サイゼリア(ぱっとサイデリアではありません)で打ち上げ。
ここのワインはパック酒の鬼ころしより安いので有名。鬼のように飲み食いして帰りましたとさ。

2016年11月11日金曜日

古楽再び

サルロスな毎日ですが、週末は古楽講習会。再び古楽熱を呼び起こすために、竹内太郎師匠のライブを観に行きました。京都丸太町近くのカフェ・モンタージュにて。

今回はイギリスのバロック。バロックギターとイングリッシュギター。
いつものとおりバロックギターはラスゲアードが冴えまくっていました。でもキレキレにはせず、暖かさを持たしてる。もう聴くのは飽きた、って思うグリーンスリーブスも即興で生き返っていました。
それと、びっくりするくらいの美しさだったのがイングリッシュギター。CDでは聴いていたけど、近くで聴くとほんと可愛らしい。弦は金属なんだけど、暖かみのある音。欲しくなってくるな。
(写真はfacebookにあるカフェ・モンタージュ様のをお借りしています)

それと、先日注文しておいたCDが届きました。
デイヴィッド・マンロウ「MASS SE LA FACE AY PALE」と「宮廷の愛」。












これはかなり前にヴァージンから出ていた10枚シリーズのものを部分的にまとめたりして再発されたものです。前回には一部しか買っていなかったので、これの再発売は嬉しい。
「MASS SE LA FACE AY PALE」は「私の顔が青ざめているのは」というシャンソンを元にミサ曲にしたもので、初期ルネサンスの作曲者ギヨーム・デュファイの有名曲。これをある時ラジオで聴いて、モレーツにこのディスクが欲しくなりましたが、とき既に遅し。ヴァージンから出ていたものは手に入らなくなっていました。今回は前回よりも200円ほど安く設定されています。
「宮廷の愛」は中世からデュファイぐらいまでの時代の音楽。3枚組。これはまだ聴いていないけど楽しみ。
マンロウは70年代初めに、これら中世からルネサンスの楽譜の読み解きと楽器の復元、演奏に天才的な能力を発揮した。記譜法も現在とは違うし、使う楽器も違う。それらを録音してくれているのはなんという幸運だろうか。
どのディスクも40年以上経った今でも新鮮に響く。

2016年11月7日月曜日

あしたは全力モンキー

劇団超人予備校「あしたは全力モンキー」、ゲネプロも合わせると、なんと6回も観ました。
今回は開演前音楽祭というのがあって開演前に音楽が聴けるというものです。僕は別グループで3回出してもらいました。ありがたや。

お芝居の方は、今年12周年(干支一回り)という節目の年にもかかわらず、全然重厚感もなく軽ーい内容。でも1時間50分、あっという間に過ぎます。軽くても内容はしっかりとある。


身体能力ずば抜けている猿のハナちゃんと猿回しの太助の場面から始まる。舞台では緊張のため何もできなくなるハナちゃん。妄想の世界では孫悟空になって暴れまわり、三蔵法師の弟子になり天竺を目指す。
一方、並行して雑誌の編集長の話。東京から大阪へ左遷された幸は、大阪で突っ込みの仕方がわからず苦労する。いつしか妄想の中で三蔵法師となっている。
妄想の西遊記は徐々に一人歩きを始め、物語が進んで行く。
2つの妄想と現実が語られるうちに、妄想の中に現実が混じっていき、妄想の物語と現実の2つの物語はピンチを共に乗り越える。それも妄想の中の妄想で。
ハナちゃんは舞台で自分の力を発揮できるようになり、幸は今までの能力を再評価され東京に呼び戻される。妄想の中の三蔵法師一行は再び旅に出る。

尾松さん演じるハナちゃんに共感する人は多いと思う。僕もその一人。家ではできていることが本番ではできない。自分って結構すごいと思うこともあるのに、人前では駄目な人になってしまう。
この物語は、「そこから努力して勝利を勝ち取る」なんてことが全くないのがいいです。
劇団超人予備校の公演にはゲストも含め、上手い人からそうでない人まで、さまざまな役者で成り立っている。上手くない人が駄目かというと全然そうではない。ちゃんとその人しかできない役割が振られているのです。しかも笑いをちゃんととっている。笑いにするための上手い人のサポートもすごい。
それと、スタッフが楽しそうなのもいい印象。会社によくいる「自分はこれだけやってるのに、なぜあなたは出来ないの?」みたいにいう人はいない。
座長のミツルギさんはできなかったことを絶対に責めない。責められても出来ないことがあるのをよく知っているからだ。できることをさらに面白くしていくように見える。だから12年も続いているのだろう。

今回の本公演では、人生の「旅」がいかに面白いかを教えてくれているような気がする。悟空と三蔵が後半に「仲間と旅をするのが面白い」と言っている。最後に美香Lさん演じる幸の言葉がいい。「旅はまだまだ続く」。
「最後に多幸感を感じる」と色々な人が感想で書いていたけど、ほんとにそう思う。泣いてしまうお芝居もいいけど、これは泣くところが無い。笑いすぎて涙が出ることはあるけど。
でも、最後に幸せになってじんわりと泣けるのです。今の自分をしっかりと確認するように。




2016年11月5日土曜日

開演前音楽祭(その3)

劇団超人予備校本公演「あしたは全力モンキー」の開演前音楽祭に3回も呼んでいただきました。ありがたいことです。なむなむ。
3回目は5日(土)の1回目の回、ミツかね堂&バナナンボでした。

さて、恒例のセットリストですよ。

<ペンギンは空をめざす(第2話)>
1、Some Happy Day
オープニングの曲。これは原曲と全然違うイメージになっています。テンポをかなり上げて、途中にハンバートハンバートの「長いこと待っていたんだ」のメロディを挿入しました。結構、気に入っています。今までで一番うまくいったかも。

2、水上の音楽(ヘンデル)
王様登場のちょっと偉そうなシーンです。初のクラシック。あぼさんに吹いてもらいました。この曲であぼさんのスキルの高さが徐々に明らかになりました。

3、ギターを持った渡り鳥
ああいうのを渡り鳥っていうのよ、のセリフに、小林旭のワンフレーズ。ちょっと取ってつけたようになっていますが。

4、王様ペンギンのテーマ
4羽の王様ペンギンが順番にしゃべるシーンで使用。これは初のオリジナルです。4羽を吹き分けるのが難しいぞ。

5、水上の音楽(リプライズ)

6、夕がたフレンド
ムーンライダーズの中高年ソング。中年を迎えた頃に会社からもリストラされたしお金はないし公園をぶらぶらするしかないな、みたいな中高年の悲哀を歌った曲。「庶民の暮らし」を出すために使ったのですが出しすぎてぎこちなくなってるな。メロディはいいです。

7、The Sidewinder
ジャズトランペッターのリー・モーガンの有名曲。8ビートなのでジャズロックの走り、とか言われてますが、ジャズにしか聞こえへん。
ジャズがやりたくてこの曲を選んだけど、なんちゃってジャズ。アンデスでやったけどちょいと難しかったし、どう間違ってもジャズには聞こえないだろう。

8、アパオの海外出張
ペン空第2羽最後の曲は栗コーダーカルテット。ウクレレのジャカ弾きを5カポギターでコピーしました。メロディ部分はピアニカをかぶせています。うきうきした気分になっていい終わり方かな。

<天狗うちわ>
1、ヤツデのはっぱ
練習場所でみんなで作りました。ヤツデのはっぱを見つけた男の子、拾ってからの感情の移り変わり。鉄琴とギターの怪しいからみから、はっぱに目が釘付けになるようなミニマル音形、最後はいいものを手にいれた喜びのスリーフィンガー。

2、小っちゃい天狗
天狗登場をアンデスで。なんとなくメロディをいくつか決めていてその場で選ぶ。

3、ウキウキカサカサ
主人公の全能感。正義の味方になったけど、その裏には悪い心も見える。

4、鳥の死がい
「シクシクカサカサ」からの部分に音をつけていて、メジャーセブンスのコードが割と悲しく聞こえるなーと話してたとこから、あぼさんが「これ、いけるんちゃう?」と持ってきた曲。「さよならcolor」のサントラに収録されている。あぼさんの選曲センスはいい。

5、天狗うちわの唄
ちょっとほっこりした曲が欲しいなー、でも探すの大変やなー、と思って作りました。
結果、寒くなってきたこの季節に合ってますね。作ってから、何かに似てるなー?と思って、いろいろ考えてみると、ハンバートハンバートをほぼパクっている。いい曲はどこかで聴いたことがある事が多い、ということにしてください。

「天狗うちわ」は、9月終わりぐらいにミツかね堂のあかねさんが急に思いついて、やることになった童話。2013年のミツかね堂旗揚げ公演でやったきり、お蔵入りになっていたものを引っ張り出しました。
「内容が音楽的やから、即興的にやったらどうかなー?」って提案されて、正直「なんで今更???」って思いました。でも、落ち着いて考えてみると、いろいろ音楽で盛り上げることのできる内容なのです。あかねさんすごい!
最近気づいたのですがあかねさんのスキルは割と高い。仕事にしてもお芝居にしても、また音楽にも。
そうと思わせないようにしてるのか、使ってないのかはわからないですがねー(笑)

2016年11月3日木曜日

開演前音楽祭(その2)

えー。11月3日も出演させてもらいましたよ。超人予備校本公演「あしたは全力モンキー」の開演前音楽祭。
なんと、僕はバナナ部のくせにジャズです。僕個人はジャズ好きで、バナナ部相方の清家さんも割とジャズの曲を知ってます。いろいろ聴いてるんですが、やるのは初めて。バナナ部でもなんとなく「ジャズ」は取り入れようとしてたんですが、本物の「ジャズ」はできないので、ナンチャッテ的にやってました。あんまり分からなかったとオモイマスが。

で、ほんまにジャズシンガーとやる話がきたのです。はじめは断ろうか、と思いました。でも、せっかく言ってくれてるんやから、一回合わせて出来ないようやったら断ろうと思いました。
今回歌ってくださった仕田原さんは、去年7月のワンコインシアターに来てくれていて、なんとその時、僕は名刺を渡していたのです。なーんや、話したの初めてじゃなかったんやー、と思ったら、なんか出来るような気がしてきました。それで、今回の「仕田原美穂のジャジーな夕べ」になりました。

今日のセットリストと解説(?)です。
誰も求めてないかもしれませんが。

1、All of Me
この曲好きなんですよ。中学生の時にジャズを聴き始めました。その時に、「いつかやりたい!」と思ったことを覚えています。こんなに時が経ってから叶うことってあるんですね。これをできただけで今日満足です。

2、One Note Samba
カルロス・ジョビンといえば「イパネマの娘」ですが、それを選ばずにこれ、ってとこに仕田原さんのセンスを感じます。伴奏者からみると、「レ」の音を上に弾き続けながら、バスは半音で下がっていく、途中から「ソ」を上にバスは半音下降というオサレーなコード進行です。バナナ部でもボッサ風の曲はやっていまして、GONTITIの「Tiny Lips」ですね。覚えてますかー?

3、LOVE
ナタリーコールのお父さん、ナット・キング・コールが歌った名曲。ピアニストとして活動した50年代のあと、歌手として60年代にヒット曲がいっぱいありますねー。ジャズをベースにした歌謡曲っぽいところが好きです。

4、グレープフルーツムーン
今回で、唯一、僕の選曲です。トム・ウェイツが1973年のデビューアルバム「クロージングタイム」に最後の曲の前に収録されている。最後の曲(クロージングタイム)はインスト曲なのでボーカル曲としては最後を飾る曲かな。個人的にはスーマーさんの秀逸な日本語カバーが好き。冒頭ちょっと失敗しましたが、曲の好きさで乗り切ったと思います。

5、Fly Me to the Moon
誰が歌っていたのかはっきりしないけどスタンダード曲として有名。ボッサバージョンもよく聴く。ヘレンメリルの日本録音盤で前田憲男(渡辺貞夫がフルート!)と一緒に出したディスクがあるらしい。聴いてみたいな。

6、テネシーワルツ
ジャズというよりもアメリカの古い歌、と言った方がピンとくる。50年代にアメリカではパティ・ペイジが、日本では江利チエミが歌ってヒットしました。昭和歌謡的な感じが強い名曲です。僕が弾くと昭和感を漂わせられると思うのですがどうですかね。日本の戦前戦後のジャズ(洋楽)的な匂いも感じ取っていただけたらいいな、と思います。でも、この曲で大ミス、途中ギターソロ入れようとしてたのにボロボロ。ごめんなさーい。武道館コンサートの時のジョージハリスンみたいになってしまいました。
え?そんないいもんじゃないって?わかってますよ。
まあ、ここはセリフが入るとこなんで、わざわざギターソロにしなくてもよかったんかも。別のやり方もあったな。反省反省。
今日の僕はこんなモン、でも、あしたは全力モンキー、なのです!

7、モンキーマン
これは仕田原さんの旦那である森嶌正紀さん(今回、沙悟浄役で出てますね!)の選曲。レゲエです。トゥーツ&メイタルズの1970年の曲。ここ数年、レゲエを聴いてきたのにこれは知らなかった。名曲ですよ。森嶌さんはレゲエとかパンクとかハードコアとか、悪そうな音楽に精通している模様。そんな風に見えないのにね。レゲエをいろいろ教えてもらいました。ありがとー。

今回、仕田原さんのバックを務めるという大仕事、できたのかできなかったのか。できなかったとこの方がよく覚えているけど、うまくいったとこもある。
「あしたは全力モンキー」の尾松さん演じるハナちゃんにすごく感情移入してしまう。また、斎藤さんの猿回しの役も。
まあさっきも書きましたが、今日の僕はこんなモン、なのです。でもあしたは。。。!?



開演前音楽祭(その1)

誰も求めていないかもしれませんが、無理やり書いておきます。
何が?って、今日の劇団超人予備校本公演「あしたは全力モンキー」の開演前音楽祭ですよ!
バナナンボのセットリストと解説ですよーだ。

1、バーボンストリートブルース
高田渡とヒルトップストリングスバンドの表題曲です。高田渡はフォークシンガーとして知られているけど、こういうディキシーっぽいやつも得意ですね。本当はバンジョーで弾きたかった。まだ持ってないけど。

2、バナナの涙
80年代といえば、おニャン子クラブ。後ろ指指され組の名曲ですね。冒頭部分に「ばーなーなんーぼー」という歌詞があります。ミツルギさんはここからユニット名をつけてくれました。言われるまですっかり忘れていた曲でしたが、やってみると良い曲ですね。さすが後藤次利。(後藤次利はサディスティックミカバンドのベーシストです。)

3、夜風
今、日本全国を忙しくライブしまくっているとんちピクルスさんの名曲。ライブに行って使用許可をもらってきました。はじめ、スカ風にやろうと思ってましたが、曲がいいので何にも奇をてらったことをしない方がいい、と思い直しました。とんちさんはこの曲をバックにラップも歌っています。かっこう夜風という曲ですが、そちらもおすすめ。

4、横顔しか知らない
ハンバートハンバートの新曲。まだ誰もコピーしていないらしく、ネットにコードの情報が上がっていなかった。原曲のベース進行もコピーしようか迷ったけど、大変な割に聞こえないのでやめた。ハーモニカで感じを出しとこう。あぼさんはこの曲が得意。合わせ始めたときから自然な歌い口。何回でもやりたくなってしまう。
え?聴いてないって?そうなんです。これはリハではやったけど時間の都合でお蔵入りになりました。(この前の神社ではやりましたよ。)非常に残念ですが、機会があれば絶対にぶっ込みます!

5、カントリーロード
ジョンデンバーの超有名曲です。最近ではジブリで使われてましたね。ジブリ版のリュートを弾いているのは僕の師匠です。今回は栗コーダー版にしました。鉄琴とリコーダーが素敵。ちなみに鉄琴は超人予備校の尾松さんからあぼさんへのプレゼント。劇団内の愛情が感じられるいい話ですねー。うう(涙)。

6、ヨロコビノウタ
あぼさん選曲。モンゴル800の曲です。唯一、僕が知らなかった曲でしたが、原曲はレゲエを意識した作りになっています。前半で歌が終わって、後半はダブミックスになっています。なかなかの名曲ですね。これが今回のハイライトになりました。

7、人生はまるで登山列車のようだ
ビューティフルハミングバードと栗コーダーカルテットがやっているのを見て、自分もやりたいっ!と思った曲です。3月の本読みの遠足、8月のバナナ部単独ライブでもやっています。今年、この曲にはお世話になりました。ありがとう!

去年の12月のワンコインシアターや「おはなしえん」で既におなじみですが、改めて「バナナンボ」の名前をもらってみると、これも面白いなー、頑張れるなー、と思っています。なにより相方のあぼさんの、もともと持っていた音楽性と演奏に対する努力によるところが大きいです。ほんとに感謝です!

それと、肝心の本公演「あしたは全力モンキー」ですが、面白いですよ!
現実と妄想が交錯していくのですが、いい感じに力が抜けていて、なんでもない最後、でもみんな思い当たるという、そんなお話です。感動超大作、みたいなことは全然ないですが、思い当たる人は必ず泣くはず。名作ですね。まだやってる人達は気づいてないかもしれないですが。