2015年12月31日木曜日

時代は変る

昨日、実はもう1枚買ってました。
「時代は変る(The Times They Are A-changin')」(1964年発売)。
もう言わないでもわかりますね。そう、ボブ・ディランです。


アルバム冒頭の「時代は変る」。発売当時、メッセージソングといわれていました。
「今遅れているやつが、いずれリードすることになる」って歌詞は、新しいものが古いものに取って代わるという若者的な歌詞に見えますが、「諸行無常」ってことなんですね。日本ではかなり昔に「平家物語」で琵琶法師が歌っていました。時代や場所が違っても受け入れることのできる内容なのですね。

これ、高校生の時にLPで持ってました。よく聴きましたねー。
和歌山のぶらくり丁のイワキレコード店の2階に洋楽コーナーがありまして、そこで手にいれました。というか、当時、和歌山で洋盤が手に入るのはそこしかなかった。まあ、あったのかもしれませんが、僕はそこしか知らなかったわけです。
なんと洋盤はジャケットにそのままLPが入れられていました。邦盤だとレコードを保護する薄いビニールの袋があって、それに保護されてジャケットに入れられているのに、なんと大雑把な!。案の定、LP盤は静電気の嵐で、僕の家に舞っていたホコリがすべて吸い寄せられていきました。
(でも、この盤はジャケットが厚紙だったのでマシです。イーグルスの「呪われた夜」はペラッペラのジャケットで、もう端っこが折れてました。)

引っ越しや家のゴタゴタで持っていたLPはすべて売ってしまいました。
で、そのとき持ってたやつ、また聴きたいなーってよく思うのです。CDになってるやつ(大抵安く再発されています)は買い直しているのですが、これもその一つでした。1000円でしたよ。うほほ。

改めて聴いてみると名盤ですねー。ボブ・ディランの黄金期がこの後にやってくるという、そんな感じがします。全部知ってる曲でした。って、当たり前か。
でも、高校生当時は有名曲がどれかわからないので聴きやすい曲がお気に入りでしたが、どれも有名曲ですね。

数年前(最近)買った、中村まり&ロンサムストリングスでも「哀しい別れ」って曲をやってますね。名曲ぞろいでディラン入門盤としてもいいぐらいです。


2015年12月30日水曜日

ミシシッピ・ジョン・ハート

年末の難波、人多すぎ。
最近全然ポイント12倍の連絡をしてこないタワーレコードにちょっと文句の一つも言ってやろう(言わないですが)という気持ちで、CDあさりに。

6階の洋楽コーナーでは書いてなかったのに、5階に降りたら「ポイント12倍(6000円以上ご購入の方のみ)」って。
バカにしてるのか???1000円しか買わない客にもポイントつけろよ。完全に差別されてるな。ちょいと小金持ってるやつだけに甘い顔して。腹たつわ〜。

とかなんとか思いながら購入。1200円だコノヤロウ!


名前は前から知ってたが、なかなか購入に至らなかった、ミシシッピ・ジョン・ハート!
1928年の録音です。太平洋戦争より前。
初めまして。なんですが、始めまして、な感じがしないな。
聴いていると、3曲目に高田渡の「仕事さがし」発見!!!
これをやってみようと、この前からいろいろ編曲してたとこなんですよ。常に念じていれば、こういう当たりがあるんですねえ。

でも、ネットで調べたらジョンハートの別の曲が「仕事さがし」にそっくり、ってかいてあった。タイトル違うけど同じに聴こえるなー。
まあ、どっちでもいいか。

ジョン・ハートのいいところは、とつとつと唄う歌の素朴さと、それを支えるギターの上手さかな。スリーフィンガーっぽく弾いてる。僕もそれが得意。
というか、この人のギター奏法が、いろんな人に伝わって、高田渡や吉田拓郎を経て、僕にたどり着いているのだ。あなたのおかげで僕もギターが弾けているのです。

こういうのってなんか感動するね。
もう「タワーレコードがせこい」とか言わないよ。(いや、言うかも)

2015年12月23日水曜日

あれよ星屑

今、売れに売れて絶好調と言われている(ほんとかな?)「あれよ星屑」を買いました。

著者は山田参助さん。

この本の内容は、戦争から帰ってきた上官とその部下が、焼け跡になった東京で出会うところから始まる。
昔にこういう設定のドラマや小説はよくあった。それらと違うのは、悲惨な話も乾いた感じで描いてある。悲惨な境遇でも力強く生きて行く人々を間に入れつつ、戦争で生き残ってしまった者の苦悩も。

漫画を読む前に「泊」という昭和歌謡のユニットで笹山鳩という名前で唄っているのを知ってました。昭和歌謡のカバーではなく、全曲新作です。
そのファーストアルバムについていたブックレットに山田参助の名前で漫画が付いている。海軍の兵隊さんが女郎屋に行く話。絵の効果もあるが、カラッとしていて湿っぽくない内容。
詩人の高木護さん(高田渡の歌詞で有名)の本にも通ずる、そんな感じ。

今年、10月頃、泊をネットで調べていたら、VIDEOTAPEMUSICという人のPVを見つけて、歌ってるのが山田参助さん!(HongKong Night Viewという曲)
見つけた日にCDを買いに行きました。VIDEOさんのセンスは素晴らしいな。

漫画とCDと両方お試しください。

2015年12月21日月曜日

ワンコインシアター

「ワンコインシアター」終了しました。
魔人ハンターミツルギさんの「おしばい魔人塾」を紹介するイベントです。「おはなしえん」が始まる1日前にもやりました。

演目は以下のとおり。
1、「ペンギンは空をめざす 第2話」
  朗読:ミツかね堂
  演奏:バナナ同好会(小松)、あぼともこ
2、「もりのマレーグマさん」
  お芝居:超人予備校
  演奏:バナナ同好会(小松)、あぼともこ
3、タップダンス
  ダンス:舞道ダンスシアター
4、「てんぐサンタ」
  朗読:ミツかね堂
  演奏:バナナ同好会(小松)、あぼともこ

「ペンギンは空をめざす」と「もりのマレーグマさん」は天王寺動物園の「おはなしえん」でやった演目ですが、一部、曲を変更しました。
というのは、ピアニカのあぼさんの演奏能力が未知数だったのと、僕がカズーを吹きたかったからです。練習を進めるうち、ピアニカのあぼさんがかなり上手い事がわかってきて、僕のソロにしようと思っていたところをいくつかやってもらいました。上手くいったと思っています。本番強いなー。

タップダンスはタップの基本動作の説明と、それを組み合わせて1曲披露してくれました。みんなかっこいいですね。

最後に「てんぐサンタ」。2年前に一度だけやったことがありますが、好きな作品です。今回1曲だけ残して全部曲を入れ替えました。高田渡と鈴木常吉の曲を原曲を探しながら編曲しました。あとオリジナル1曲と、あぼさんをフューチャーした「見上げてごらん夜の星を」、「ジングルベル」です。一番知っているはずの「ジングルベル」にまさかの苦戦でしたが2回目はうまくいったかな。
朗読のあかねさんは前日、いろいろとイントネーションを直されていたけど、いつも安心して聞けますね。主役を堂々と努めてくれました。会社ではこんな姿見た事なかったけどね。(僕は3年前まで、あかねさんと職場の同僚でした。)

今年は4月以外、何かのイベントに出てました。こんなん生まれて初めて。改めて音楽やっててよかったなーと思いましたね。
(この写真は超人予備校の尾松さんのfacebookから勝手に拝借しました。すみません。)




2015年12月19日土曜日

南米の音楽

12月18日、アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの演奏会のお手伝いに行ってきた。久しぶりの古楽ネタです。
例年どおり、京都文化博物館別館ホールにて。


今回の公演は「16,17世紀 スペイン・南米の音楽」。
かなり珍しい選曲で、知らないものばかり。

コロンブスがアメリカ大陸を発見してから、ヨーロッパから南米へキリスト教とともにヨーロッパ音楽も伝わっていった。もともと現地では祭りの時に歌い踊る習慣があり、そういう音楽とヨーロッパの音楽は融合していったらしい。

打楽器伴奏の歌から始まり、2曲目は全員でノリの良い「私は肌の黒い少女」。撥弦楽器担当の2人がジャンプして曲を終わるという、クラシック音楽にはみられない光景もありました。そのあとはスペインの宗教曲で対比が面白い。

こういう調子で最後まで進んでいったが、途中に切り込んでくるコルネットのソロはキレまくっているし、バロック・ヴァイオリンのソロもいい。ヴィオラ・ダ・ガンバの、全体の方向を決定する感じの持っていきかたも頼もしいし、ドルツィアンの低音の「ブリブリ感」もグッとくるな。
と思っていたら、ヴィウエラ、バロックギターが伴奏する歌は本当に綺麗。

でも今回、特筆すべきはパーカッションでしょうな。
タンバリン、フレームドラム、銅の深い太鼓、カスタネット、じゃらじゃらする楽器などを駆使して絶妙のノリを1人で作り出してくる。
途中にスパイス的に入れてくるリズムの崩しもこちらを煽ってくる。その躍動感が奏者全員に伝わっていた。
体調がゲキ悪だったらしいですが、本番はそんなことわからないぐらいでしたよ。


関西でこんなマニアックなメニューはなかなか観れないよ。満足です。

(写真は、おなじみ田中秀明さん撮影です)


2015年12月13日日曜日

トイレはこちら

芝居屋さんプロデュース「トイレはこちら」観ました。
天満の音太小屋です。

劇団「超人予備校」の日枝美香Lさんと、いつも超予備に客演している田口晢さんの2人芝居です。
別役実作、田口さん演出。

別役実って名前はよく聞くけど、戯曲を読んだこともなければ芝居を観たこともない。なんだか難しそうな印象でした。

でも今回、その印象をひっくり返してくれましたね。面白かったです。
自殺志願の女とトイレの場所を教えてお金をもらう商売をしている男の会話で、物語が進みます。

全然チグハグな会話なのですが、これを夫と妻、会社の上司と部下、会社の戦略会議、政府の予算会議、TPP会議などに置き換えても成り立つような気がするのです。
普段、僕らが真面目に、真剣に考えているぞ、というような事って、案外どうでもいい事なんだよ、って言われてる気がします。逆に「どうでもいい事」が面白くなっていったりして。
価値観は疑ってかからなあかんって事かな。

あ、それと、開演前に天満の晢さんが歌った「一本道」(友部正人)。昭和感漂う感じで、個人的には好きですよ。


2015年11月24日火曜日

「おはなしえん」秋編、終了しました

7月から始まった、天王寺動物園100周年企画「おはなしえん」ですが、夏編、秋編すべて終了しました。
雨にもかかわらずたくさんの方に来ていただきました。ありがとうございます!

夏編では、白ヤギさんと黒ヤギさんのお話。ミミナガヤギさんと羊さんも登場。

秋編では、前回に引き続き羊さん登場。今回の主役はマレーグマさん。それにウチワキジさんとミズオオトカゲさん。


「ペンギンはそらをめざす」も第2話までいきました。ミツルギさんは「10話まで作る!」とやる気満々です。何年かかるんや???

今回、第1話を絵本形式でプロジェクターで映しました。それを作るために、絵は超人予備校の阿保知子さんが描き、曲はすべて入れ替えて録音までやりました。いろいろとお世話をしていただいた合田さん、お疲れ様でした。

今年は天王寺動物園に何回行っただろう?
幼稚園のときに1回か2回来ていると思うけど、それから40数年ぶりに、こんなに毎月通うことになろうとは!

2015年11月19日木曜日

カズー

こんにちは。小松カズーです。

この前、ミツかね堂の朗読の後ろで、初めてカズーを吹きました。
柿色のプラスチックのやつです。
咥えて「ヴー」と言うと音が出ます。自分の出す声に合わせて音程が変化します。
歌が上手い人はカズーも上手いのですが、なかなかうまくいきません。


でも、初めて人前でやってみて、ちゃんと音出せたので、気を良くして、アメリカ製の金属(ブリキ)でできたやつを買ってみました。左側の潜水艦っぽい形のやつです。
なんと、プラスチックのやつの2倍以上の値段で売ってました。といってもプラスチック製が210円、ブリキのが500円ちょっと。


裏を見るとUSAとこれ見よがしに書いています。
さすが、かどうかはわからないけど音がでかいです。さっそくハーモニカホルダーに付けると塗装が剥がれました。さすがUSA、おおざっぱです。


3歳児以上が対象みたいです。かなり年齢オーバーしていますが、使えます。



2015年11月9日月曜日

「おやすみラムチョップ!!!!!」終了

千秋楽を終えましたので、やっと「おやすみラムチョップ!!!!!」について書けますな。

劇団超人予備校「おやすみラムチョップ!!!!!」、今回の本公演はなんと4回も観た!
いつも以上におかしなことになっている。でも自分と無縁の物語とは思えないところが超人予備校のすごいところ。

3つの物語が進行していく。
1つ目は「眠れない男」。夜、眠れないでいると、羊が隣にいる!それも暑苦しい羊が。
羊は男の眠れないのを治そうと、上司の羊やアラブの言い伝えなどを駆使して、いろいろなアホなことを仕掛けていく。ベタな笑いはここに集約されている。
2つ目は「日本FBI捜査官」。機密文書がなくなっていた。それも食べられた跡があり、人間の唾液が検出された。精神科医でありヤギ研究の第一人者で、今は精神病院に閉じ込められている「管(くだ)」に捜査の協力を依頼する。
3つ目は「普通の夫婦」。一見静かに暮らしているが、内心ではお互いの気に入らないところに怒っている。心の声が聞こえる。が、何回目かのシーンでは「心のマイク」が立てられていて、表面的な会話のあと、いちいち心の声を言いに行ったりして笑わせる。

この夫婦の近所に住んでいる少し変わった美人の奥さん、八木沼さんが絡んでくる。なんと彼女はヤギの遺伝子を入れられたヤギ人間だった!八木沼さんが鍵になってそれぞれの物語を結びつけていく。
超人予備校の芝居には必ずダンスが入っていて、今回、八木沼さんがヤギに目覚めていくダンスが挿入されていた。これが素晴らしかった。コンテンポラリーダンスの要素もあり、新境地である。

「日本FBI捜査官」の途中で登場する変な人達は、自分から人間以外の動物になろうとしていて、それぞれの動物の特徴を備えたヤギ人間、犬人間、ムフロン人間で(ダブルキャストで耳長ヤギ人間!)ある。それら動物人間の力を借りて、容疑者に近づいてゆく。
自分からなったヤギ人間、犬人間、ムフロン人間(耳長ヤギ人間)に対して、容疑者である八木沼さんは戦士として人間が開発した、過酷な環境にも耐えられるヤギ人間。最後は人間として生きていくことを決意する。

人間は苦しいことをなくそうと努めてきた。隣国から攻め込まれないために武器を作り、食料がなくならないように遺伝子組み換えを行った。それにもかかわらず現実の世界ではすべて悪い方向に進んでいるように思える。しかし、この芝居の中では、ちょっとずつ間違って、おかしな方向に行ってしまった人達が描かれている。
この芝居のハイライトは、ヤギ人間である八木沼さんがFBIに捕まるときの人間の言葉だ。
FBI捜査官が「言うこと言ったら、隙をみてさっさと逃げなさい。」と伝えるところ。その捜査官は人間でなくなった動物人間や、もともと半分人間ではないことを認めて同じ地球の住人として受け入れていく考えになっている。
もう1つ、八木沼さんがFBIに連行されるときに、普通の夫婦の妻の一言「手荒なことはしないでください。友達なんで。」っていうやさしさ。人間の可能性はまだある。

一方、眠れない男の眠れない理由がわかり、「忘れろ草」が一面に生えている草原でそれを食べる。ふと気づくと、別れた彼女や、ヤギ人間や、夫婦や、八木沼さんなど、忘れるために草を食べている。みんな忘れたいことが多いのだ。ここで3つの物語が一瞬交わる。これは眠れない男の夢の中なのかもしれない。ちょっとやりきれなくなるシーンだが、ここから次が始まるかも、という前向きな感情も同時に見ているこちらに生まれる。

最後のシーンは、八木沼さん逮捕のシーンを見た妻が雨の中、夫を迎えに行き、普通の会話ができるようになる。夫の「ちょっといいことがあった話」で笑っておしまい。やっぱり普通が一番いい。

全体を通じて笑えるように作られているが、変なところで泣いてしまう。ほんの些細なことで。
それぞれの物語は誰にも自分自身の中にあるような「痛い」部分を含んでいる。何かのきっかけがあると崩壊しそうなギリギリのバランスの中で生きている。そこに少しでも触れると泣かされてしまう。

また、謎は謎のまま残されている。
八木沼さんはなぜ機密文書を食べたのか?(途中でその理由、ヤギの本能が少し語られているが)
八木沼さんは逃げた後どうなったのか?
眠れない男は眠れるようになったのか?
ヤギ人間、犬人間、ムフロン人間などが居る今後の地球って?


そこは観た人が自分で作っていくところである。

2015年11月3日火曜日

おやすみラムチョップ!!!!!

7月から天王寺動物園やら演奏会のお手伝いやら、働いてないながらも忙しい日々でしたが、ようやくひと段落。このブログの閲覧数も元に戻ってきています(笑)

ひと段落したらお楽しみが待っているぞ。

劇団超人予備校 第11回本公演
「おやすみラムチョップ!!!!!」


11月5日(木)からです。11月8日(日)まで。

この劇団、毎年干支をネタに動物と人間の哀愁を面白おかしく観せてくれます。
そのときは「わはは」と笑っていても、後で「あれ?自分にも思い当たる???」とフクザツな気持ちにさせられたり、思い出して泣いてしまったりします。
登場人物は最近、人間、動物だけでなくなっていて、さらにわけがわからなくなっています。

全然身近じゃない話のはずなのに、心に響きます。不思議な感覚。
この劇団でしか味わえない「笑い」がありますよ。




ああ、早く観たいな。


下は劇団主宰、魔人ハンターミツルギ氏のブログです。
http://moon.ap.teacup.com/cho-jinyobiko/

2015年10月31日土曜日

VIDEOTAPEMUSIC

「A lot of の money を抱いて、嬉し恥ずかし都落ち。やってきました7泊8日、波のまにまに太平洋。それでは皆様、これから花の船旅に乗り出しましょう。」
という昭和風のナレーションで始まるCD「7泊8日」。



前回に引き続きVIDEOTAPEMUSICに夢中です。
ビデオテープからのサンプリングを巧みに取り込み、それに生演奏を加えて曲にしてある。

またゲストミュージシャンがトランペットを吹いたりラップを入れたりして、古いサンプリング音と現代の音が混ざり合って、なんともいえないエキゾチックな感じがする。

最近発売された「世界各国の夜」のダイジェスト映像が面白い。

おなじCDに収録されている「Hong Kong night view」もお気に入りです。
これは泊の山田参助さん(笹山鳩)が作詞と歌で参加。

CDもいいけど映像が入っていると面白いな。


2015年10月22日木曜日

世界各国の夜

ちょろちょろとツイッターでジャケット写真は見てた。
うん、確かに知ってましたよ。
でも、あんまり興味わかなかったんです。

ほんと、スンマセンでした!
こんなにイイとは!!!
何がか?というと、これです。

「世界各国の夜」VIDEOTAPEMUSIC



自分の持ってるものをダビングして、ミックスしながら音楽を作っていくという90年代にフリッパーズギターがやってた手法をビデオでやってる。出来てるものは、90年代風なおしゃれなものではなくて、70年代に細野晴臣がやってた事に近いのかな。今、ここではない何処かの音楽。

ゲストも豪華、かどうかわからないけど、「泊」の山田参助が歌で参加してるとこもポイント高いです。

これを、今日、なんとなく見ていたYouTubeで知ったのです。
すぐに、タワーレコードに走りましたよ。どこに置いてあるかわからないので店員に聞いたりして。普通はカッコ悪いから聞かないんですけどね。もう、すぐに欲しかったのですよ。

みんなも買ってみたら?
その前にYouTubeですね。映像付きなのでCDよりいいかも。

2015年10月8日木曜日

ぶるうす

戦前のブルースを調べてる。

きっかけは「Fishin' Blues」。この曲をタジマハールがやってたディスクを買って、「そういえば、ロンサムストリングスがやってたな」と思って、持ってるCDを調べるとやってました。松永さんの追悼盤になったやつ。

それと、タジマハールがやってるのはメロディーが違う。コード進行はほぼ同じだが、構成がまったく違う。でも同じ曲なのかな。

で、ロンサムストリングスが手本にしたバージョンを調べてみると、ヘンリートーマスという人が歌ったのが元らしい。
この人をネットで調べると、俳優の同姓同名が出てくるのだがそれは無視して、ブルースマンのヘンリートーマスを調べると、音源も出てくる。

で、コンプリート盤を買いました。



これ、すごくいいです。
ブルースというよりはフォークの感じ。
ブルースといえばハーモニカだけど、「クウィル」というパンフルートっぽい楽器を吹いてる。これ、アンデス25Fにそっくりの音。

奴隷解放後の人やけど、ちゃんとした職業に就かなくて、アメリカ各地を放浪したらしい。

そういえば高田渡の「魚つりブルース」という曲があったな。コード進行はそっくりやけど、構成やメロディが違う。もちろん歌詞も。
高田渡のこの辺の曲の知識、すごかったんやな。

近日、何かでやる予定。乞うご期待。

2015年9月20日日曜日

「森のマレーグマさん」稽古

今日は「森のマレーグマさん」のお稽古。

劇団超人予備校は本公演を11月に控え、今、超多忙な人達ですが、9月23日(水)、天王寺動物園の「おはなしえん」もやります。なんと、忙しいことであるか!

まだ台詞憶えたてなので、できてないとこもあったけど、本番には十分間に合いそうな感じでした。
今日はバナナ部が僕1人だったので、いろいろ弾けないところも多く「すんません。。。」って感じでした。本番は大丈夫です。

皆さん、期待しててくださいねー。

で、先日、南方熊楠が柳田国男にあてた手紙を読んでたら、「山男」のことを書いていたものの中で、「狒々」(ヒヒ)は「唇熊」だと思う、ということを書いていた。

「唇熊」って???
で、載ってたのが下の絵。


これ「マレーグマさん」じゃないかな?
前足が手のように長いし、この手紙の中にも「行動異様、形状怪奇にして、熊群中の珍品たり。インド(熊楠いう、セイロンにもあり)の山地に産し、土人これを恐れ、また賛称す。・・・・・胸に又分かせる白毛帯あり。行くとき前足互いに交錯すること、・・・」とある。



これ明らかにマレーグマさんですよね???













困ってないで「そうだー」って言ってよ。

2015年9月16日水曜日

「高山右近と南蛮音楽」リハーサル

アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニの演奏会「高山右近と南蛮音楽」、去年に引き続いて今年もやります!
今年は高山右近が亡くなってちょうど400年。列福運動も盛り上がりを見せてますね。
聖者の1つ下の福者に近いうちになるみたいです。
皆さん、波に乗れてますか?乗り遅れないようにお願いしますよ。



さて、先日、そのリハーサルがありまして見学してきました。
今回はリハーサルの日程がシビアで、なかなか全員集まれません。その日は歌と通奏低音のみのリハーサルでした。

去年、なんとなくうまくいってたように見えた(聴こえた)合唱ですが、やってた人達は満足いってなかったようです。
今年は、というと、少しメンバーが入れ替わって、プリンチピ始めての人や2回目の人も。やっぱり去年のリハーサルと同じことを指摘されてましたね。

でも明らかに去年と違う感じがしました。まあ、素人の僕が言ってることですから、あんまり信用できないかもしれませんが。
新しい声部が入ってくるときなど「おおお!」と思わせられるポイントがいくつもありました。きっと、聴きに来る300名ほどの人達もそう思いますよ。

鐘がなるように「カン!」と鳴って(歌って)から一旦音量を絞って徐々に上げてくるところがあります。これ、ゾクゾクしますよ。
この辺、確かめに来てください。来ないと体験できません。

内容は、グレゴリオ聖歌や、歌詞が同じの16世紀頃のポリフォニー曲、器楽(この日は練習なしでしたが)もあり、選曲としては幅広いのですが、16世紀当時にヨーロッパで行われていたのを再現しました、という感じですね。(グレゴリオ聖歌を中全音律で歌います)




それと、10月4日の芦屋教会では合唱団のグレゴリオ聖歌応唱が聴けます。
これはちょっとヤバい感じですよ。泣くかもしれません。
僕はスタッフなので、寸止めでいきたいと思います。



今年は高山右近ブームに乗っかって、9月27日(高槻教会)、10月4日(芦屋教会)共に、席が取りにくくなることが予想されます。
(実際、去年とは違うハイペースで席が埋まっていってます!)

みなさま、お早めにご予約を!

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「高山右近と南蛮音楽」
安土桃山時代、南蛮(ルネサンス音楽)の響き
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2015927日(日)
【会場】カトリック高槻教会・高山右近記念聖堂
【開演】14:00(開場 13:30)
【入場料】前売:3000円、当日:3500円、プリンチピ・ヴェネツィアーニ友の会会員2500
<講演>井藤暁子(キリシタン遺跡研究家、元大阪文化財センター)
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2015104日(日)
【会場】カトリック芦屋教会・聖堂
【開演】13:00(開場 12:30)
【入場料】前売:3000円、当日:3500円、プリンチピ・ヴェネツィアーニ友の会会員2500
<講演>川邨裕明(カトリック芦屋教会主任司祭、大阪大司教区ユスト高山右近列福運動推進委員会委員長)

ご予約/問い合わせ:
Cantoima事務局・小松(モバイル:090-3726-8713 Eメール:cphmn700@hct.zaq.ne.jp)

2015年9月6日日曜日

喫茶さばのゆ温泉最終日でした

今日(9月6日)、大阪新福島のカレー屋さん「ぱんにゃ」の2階にある「喫茶さばのゆ温泉」さん、最終日でした。月2回ほどしか営業していなかったので、なかなか毎月は行けないレアなカフェ。

去年の5月にクロエさんに誘ってもらって、リュートのライブをしました。閉店は残念。

今日は、17時からマイセス(クロエさんと矢野一希さんのデュオ)のライブ。
これは行っとかな。

マイセスを聴くのは初めて。というか矢野一希さんを聴くのが初めて。

矢野さんのソロで始まった。
思ってたより、声もギターの音も小さい。でも、すぐに慣れて、この音の小さいところが良さやな、と思えるいいライブでした。何を歌っているか歌詞がはっきり聞き取れるし、ギターのコード進行感もちゃんと聞こえる。おしゃれなコードを弾きつつも、今、よくあるような感動に持っていくような歌ではなくて、日頃の雑感を歌にしたような、とても好感の持てるものでした。


次のステージはクロエさん。
いつもの7弦バスギターを器用に操りつつ、ギターソロや弾き語りをする。
クロエさんの歌は、歌詞は聞き取りづらいところがあるが、歌詞はあまり重要ではなく、その場の空気感がいい。
今日はベースがいるのか?と思わせるほどベースラインを強調していて、その上に和音やメロディを乗せていくやり方がすごくわかる。音楽の基本ですよ。クラシックの人に聴かせてやりたいね。ベースラインも単純なものでなく頻繁に動き、コードを変え、でもおだやかな感じを作り出していた。


休憩を挟んで、マイセス。
これは、ほんとに「来て良かった!」と思わせるものでした。
二人ともきっちり練習するタイプではない。矢野さんの歌にクロエさんの絶妙な合いの手が入る。歌もハモって気持ちいい。この二人、相性ピッタリやな。

今日が誕生日のお客様が登場し、ゴミ箱ベースの人(なんていう人か忘れたが、すごく良かった)の「高野山」という曲の後、「ハッピーバースデー」。
そして、彼女のために残しておいた1曲を演奏。

最後は「喫茶さばのゆ温泉」の店主のためにみんなで歌った。
いいライブだった。
こんなあたたかい場所を提供してくれたさばのゆ店主の桑原さん、お疲れさまでした。

また、どこかでこんな場所を作ってください。


2015年9月1日火曜日

タレガ/レッキー ギター手稿譜

20世紀のクラシックギターの弾き方の手本となったフランシスコ・タレガ。
彼の手稿譜が本になって発売されている。早速手に入れた。

「The TARREGA-LECCKIE GUITAR MANUSCRIPTS」BRIAN WHITEHOUSE
「タレガ/レッキー ギター手稿譜」ブライアン・ホワイトハウス著


またしてもブライアン。(この前、ブライアン・ウィルソンの映画を観たばかり)
日本語訳は僕のリュートの師匠である竹内太郎さん。日本語訳が出るって珍しい。

この本ではタレガの弟子で医者だったレッキーさんへ送った2冊の手稿譜を扱っている。「青の本」と「赤の本」がある。まるでビートルズみたいだけど、こちらの方が古いな。(ちなみにドリフターズの赤盤と青盤も持っている。どうでもいいことですが。)

「レッキーは医者でインドから莫大な富を手にしていたイギリスの医者の家系に生まれ、タレガは10歳の頃に家出をして、路上音楽家や放浪者と暮らしていた。なんという違いか!」というようなことがカバーに書かれていた。これだけでタレガに親近感がわくというものです。

「青の本」「赤の本」はどちらも、タルレガのオリジナル曲と19世紀の作曲家が書いた曲の編曲が収められている。ワーグナーとかショパンとかの編曲ものです。

運指や、どの弦を使ってどのポジションで弾くかなど、出版されている譜面とは違うところも見受けられる。また、弟子のレッキーさんの書き込みか?と思われるところもある。こんなのを贈られるレッキーさんの職業は医者だったけど、相当、ギターが上手かったんやろな。難しそうな曲も多いし。まあプレリュードなどは弾けそうなのでまた見てみよう。

学生の頃はお金がなかったので、あんまり楽譜を買わなかったし、どういうものを選ぶかというのは考えていなかったな。現代ギターなどを読むと、「いろんな版を見て自分のものを選べ」みたいに書いてあったけど、結局その時点では選べないし、弾きたい曲がどの出版社から出ているかなどの情報も知らなかった。

最近は第1次資料をなるべく探すようにしている。
高いけど、こういう類の本は買っとくべきですね。南方熊楠翁も本はいくら出してでも買ってたし、珍本、奇本の類まで買っていたそうですからね。

2015年8月31日月曜日

ブライアン・ウィルソン

ブライアン・ウィルソンの半生記の映画「ラブ&マーシー」を観た。



昔、ブライアン・ウィルソンの半生を書いた本(ブライアン・ウィルソン自伝)を途中まで読んだ事がある。途中から悲惨すぎて読めなかった。
父との確執、これは虐待といっても誰も文句を言えないであろう内容に愕然とした覚えがある。父から、こんな(ここでは書かないが)辱めを受けても、ビーチボーイズのメンバーでありプロデューサーであったのだ。
当然、才能はある。当然まわりからの期待や、レコード会社からの圧力があり、60年代に、その才能を認められながらも、狂気と思われる行動に走って行ったのもうなずける。統合失調症といわれているが、ドラッグや酒などの影響もある。

映画では、60年代の人気絶頂の頃のブライアンと、80年代の最低だったときの頃が交互に描かれていた。

60年代を演じる俳優はブライアンそっくりだった。ちょっと小太りなとこも。
80年代のブライアンは、パッとしていなくて、すごく親近感を覚えた。

精神科医に行動をコントロールされていて、好きに動けない。素敵な女性と出会うのだが、精神科医の高圧的な態度に逆らえないし、またそれに依存する自分をどうする事もできない、駄目駄目なブライアン。

そういう人が60年代にビーチボーイズでやたら明るい曲を作っていたというのには正直びっくりする。
60年代のブライアンは、ビートルズの「ラバーソウル」に触発され、バンドのメンバーなしで楽器の録音をした「ペットサウンズ」を作る。あらゆる音楽界のスペシャリストを集め、そのときのメンバーから「お前は天才だ。ずば抜けている。」といわれつつも、バンドのメンバーとの録音が不安なブライアン。その予感は的中し、メンバーから「ビーチボーイズ的でない。歌詞もおかしい。」と指摘を受け、少々の変更をしつつも「ペットサウンズ」は出来上がるが、セールスは1位を外れてしまう。
しかし、ここでブライアンの音楽的センスが解き放たれた。同時に狂気にも足を踏み込み始めた。後からビーチボーイズを聴いている僕には、このブライアン・ウィルソンが本物なのだ。


その後、精神科医の圧力を逃れられたブライアンは、ソロで良い作品を作りつつ、まだ、本腰ではない、とか囁かれたりしていたが、「ペットサウンズ」の後の作品「スマイル」を37年ぶりに完成させるなど、良い方向に向かっているようだ。

しかし、ビーチボーイズとブライアン・ウィルソンには法的にややこしいことになっているようで、なかなか一緒に来ない。2012年には奇跡的に来日、一緒に演奏したそうだ。

2015年8月21日金曜日

楽市楽座

楽市楽座さんの大阪公演が今日(8月21日)からだったので、早速、初日に観てきました。
期待通りのクオリティでした!



実は楽市楽座さんを観るのは初めて。ミツルギさんの結婚式にゲストで歌を歌ってたのは見たことあったのですが。
親子3人で動物の役を演じるという、どこかの関西小劇団みたいな内容やし、ひとつひとつの台詞も丁寧、物語も、風刺を効かせつつ、でもキツくならずに、小さい者(物)達への愛情が感じられるお話でした。

途中で入る幕間ゲストは人形劇のMr.ピエロックさんでした。
これも独特の台詞回し、人形の可愛さ、音楽の面白さ、最高でした。
今回は、最後のシーンだけだったので、またどこかで観たいな。

そうそう、楽市楽座さんのもう一つの良さは、台詞、ポーズの上手さかな。
いちいち様になっているしカッコイイ。落語で、小僧が芝居見物に連れていってもらったあとで、番頭さんと役者の真似っこをするのがありますが、それみたいなおもしろさがありました。あ、でも、こっちの方が本物ですね。失礼しました。

それと、忘れてはならないのが音楽。それも生演奏が普通に入っていることなのです。
全部、座長の長山さんが書いた曲で、歌もいいし、アコーディオン、バイオリンが良い味だしてます。

個人的に食いついたのが、長山さんのギターの上手さ。
これ、なかなか聴けないですよ。全国クラシックギター愛好家の皆さん、見とかないと損しますよ。スターの演奏じゃないけど、僕等が行けるかもしれない最も高いところです!

楽しみすぎて写真撮ってません。
8月24日(月)まで、扇町公演で19時開演です。
投げ銭なので、気軽に観にこれますよ。銭いっぱい投げてね。

2015年8月11日火曜日

バードフラワー

昨日、書いたのが「ビューティフルハミングバード」。
バードつながりではないですが、続きます。

今月(8月23日)、ミツかね堂withバナナ部は野外劇団「楽市楽座」さんの「バードフラワー」の幕間ゲストで出演します。扇町公園です。



野外って。。。インドア的ユニットであるバナナ部には高いハードルなのだ。
ミツかね堂もアウトドア的ではないと思うが、休日のハードなスケジュールを見ると、割といける感じなのかな。

あ、そういえば相方の清家さんは昔、沖縄でアクセサリーを売っていたそうな。屋根のない事は経験済みなのか。。。
僕だけ熱中症で出れない、みたいなことだけは避けたいですな。

ミツかね堂withバナナ部の出し物は「ペンギンは空をめざす」第1話ショートバージョン。天王寺動物園で観るのとは違うテンちゃんに会えると思いますよ。

がんばるぞーっ。

2015年8月10日月曜日

ビューティフルハミングバード

最近、ビューティフルハミングバードが気になっている。

初めに気になったのは、10年以上前。細野晴臣監修の「daisy holiday」を買った時。(2008年リリース)
これは名盤とは言われていないけれど、名盤です。


星野源のソロで名作の「Daisy Miso Soup」が収録されていたりするのですよ。

このCDでビューティフルハミングバードを知った。ここに収録されているのは「エーデルワイス」。あのミュージカルで有名なあの曲です。
「サウンドオブミュージック」を当時見た人達は「エーデルワイス」は名曲や!と言っていたけど、僕はそんな風に思えなかった。原曲を聴いても「これはええ曲やから聴いとかなあかんで」風なので、いい曲とは思えなかった。学校で習う、教育くさくてダサい曲というイメージだった。

それが、である。
このCDに収められているビューティフルハミングバードが歌ったものはすばらしかった。
この曲の良さを初めてわからせてくれた歌唱だった。
「この選曲はどうか?」と初め思ったが、録音を聴いてぶっ飛んだ。
あきらかに昔の人に聴かせるのではなく「今、これを聴いてよ!」といった自信、新しい音楽への確信に満ちたものだった。こんな体験は初めてだった。この曲で涙したことはなかった。
それから、ビューティフルハミングバードのCD「HIBIKI」を買ったが、なんとなく聴かず、CD棚の隅っこに追いやっていた。



この前、栗コーダーカルテットのギターの人が脱退。というか、仕事が忙しすぎるので、メンバーから名前を抜く、ということがあった。
ああー、栗コーダーカルテット残念やなー、と思ってた矢先に、「栗コーダー&ビューティフルハミングバード」でツアー、という話。

「おおお!!!」ということで、ビューティフルハミングバード、聞き直したら、やたらいいやんか。買っといてよかった!HIBIKI、名盤でした。いまさら。

で、去年出たCDも買いました。
「旅人」「眠っているあいだに」がいいですね。みんな、買ったほうがいいですよ。



2015年7月21日火曜日

魔人塾とおはなしえん(その2)

19日、おしばい魔人塾のプレイベントとして「ワンコインシアター」がありました。



お昼と夕方と、ほぼ満席の楽しいイベント。
お昼の会では「おしばい魔人塾」の説明会に残った人が誰もいなかったが、夕方の会は説明会ができた。その説明をミツルギさんがしたのだが、これが良かった。

「自分は社会人になってから演劇をはじめたけど、台詞がうまくしゃべれないという弱点をもっている。滑舌が悪いので、いいシーンでもその滑舌の悪い台詞のために台無しになった、などの酷評も受け入れてきた。でも、それをカバーするために、脚本や演出に力を入れてきて、今、自分の劇団を持てて、それを実現してくれるいい劇団員にも恵まれている。無理やなと思ったことも、やりようによってはなんとかなる。それに、自分たちで作るのは何よりも面白い!」

ということを話してたと思う。
説明会はラフな感じかなー、と思って楽器の片付けをやっていたが、意外にも話の内容が良かったので、手をとめて聞き入った。

ホームランはそんなにないけど、クリーンヒットを量産しているミツルギさんは、今、すごくいい状態だと思う。脚本も面白いし、演出で作っていくところで、さらに面白くできている。

今回、朗読と音楽の、ミツかね堂 with バナナ部として参加させてもらったが、予期せぬことに、劇団超人予備校と絡むところがあったのがすごく嬉しかった。

19日は超人予備校の阿保さんが選曲していたのだが、20日の天王寺動物園での「おはなしえん」は阿保さんが来られないので、場面転換のところもバナナ部に任せられた!
(ワンコインシアターでは阿保さんのピアニカと共演。いい感じでした。)

「おおお!ついにきたか!」という感じだった。

19日と20日朝に大体のところを考えていった。それは自分のソロで済まそうとするものだった。
でも、20日の朝、リハーサルの場で、バナナ部部員、清家さんから「この曲いいんちゃう?」という提案で、それをやることに。

いろいろ出来るようになってきたやんか!バナナ部としてのスキルが上がってるぞ!
自分の決めたところに着地させず、結果、面白いことになった。この感じで、もっといけるぞ。

初めて劇団超人予備校と共演できた。
ほんとに音楽をやっていてよかった、と実感した2日間でした。




写真は「おはなしえん」集合写真

2015年7月17日金曜日

南方熊楠

南方熊楠コレクションが河出文庫から発売されている。中沢新一編で、全部で5巻ある。

南方熊楠は明治から昭和の植物学者であると、一応はそういうことになっているが、特に大学で教えたりはしていない。フリーの学者。
しかし和歌山を後にして世界中を渡り歩き、中国の革命前の孫文と友達になったり、大英博物館に勤めたりしていたようだ。その後、和歌山の田辺に帰って、粘菌の研究をしたり、政府の神社合祀令への反対運動を行い、それをやめさせたりしている。

とりあえず「森の思想」と「南方マンダラ」の2冊を買った。


「森の思想」は南方熊楠の粘菌研究について、またそこから発生したであろう考えを中心に文化人類学者の中沢新一氏の論文と南方熊楠の手紙で構成されている。
植物学の分類に対する考え方が、一般の学者と熊楠の間では大きな違いがあることがわかる。

植物をその特徴により分類していくという当時の植物学では分類しきれない、菌類などの隠花植物がある。
熊楠が研究していた粘菌はその中でも特殊な特徴を持っている。キノコなどのように、茎のような棒の上に胞子を入れた袋状のものができる。その中の胞子が飛び去って、別の場所に落ちると、そこで胞子は小さなアメーバ状のものとなる。それが、複数集まって、動物のように動き、食べるようになる。またしばらくすると、胞子を入れた袋をもったキノコ風のものができる。

この動物的な動きをするところに、熊楠は注目していたようだ。皆が、生えてきた(活動している)と思っているときには実は「死」の状態にあり、べっとりして死んだみたいと思われてる状態のときには実は活発に活動している「生」の状態にあるという、不思議な生物(動物)である粘菌。動物の「生」と「死」が観察できる生き物。ここに生命の秘密を見た熊楠は、民俗学や宗教など他分野を巻き込んで、持論を展開する。

「南方マンダラ」では、宗教の観点から、当時、高野山の僧侶であった土宜法竜氏に宛てた手紙を中心に、熊楠の思想が書かれてある。
真言宗の考えを元にそれに批判を加え、また科学の偉さと幼さを考え、ときどきエロ話を挿入しつつ展開される「南方マンダラ」の話は本当に面白い世界観を語っている。

現代に生きる私達は、科学によって数値化されないものはない、と思い込んでる人が多いが、そんなことはない。広大で複雑極まりない世界を表現することは、科学だけでは全然頼りない。「物」と「心」が交わると「事」が起こる。科学は「物」を記述しているにすぎない。世界には「事」が起こり、それが「物」「心」にフィードバックされていくという。
また、仏教でいう「因」と「果」。原因があって結果が起きる。しかし、それらが交わるところを「縁」といい、これも不思議に満ちている。


世界は複雑な関係の中で常に変化を伴いながら動いている。明日のことなど誰もわからない。しかし毎日楽しく過ごしていくことも不可能ではない。いや、面白いことに満ち満ちている。

今年の読書感想文はこれでどうでしょうか?

2015年7月15日水曜日

魔人塾とおはなしえん

7月はなんだかいそがしい。

19日は「おしばい魔人塾」の「ワンコインシアター」がありますよ。
お子さんを勉強させてもダメですね。進学塾とかに入れないで魔人塾に入れた方がいいですよ。進学塾に入っていい大学や会社に入ったら幸せから遠ざかりますからね。
もし、いい大学や会社に入れたとしても「かっこいい大人」にはなれませんからね。
ここには「かっこいい大人」がいるかもしれませんよ。目の曇っていない人にはわかるはずです。是非!
(注意:「アンパンマンっぽい人」も若干名いるかもしれませんが、全て人間です。「アンパンマン!」と呼びかけないようにしてください。)

ワンコインシアター
作・演出・構成 魔人ハンターミツルギ
7月19日(日) 13時~ / 16時~
*受付開始・開場は各開演の20分前
*上演時間は約1時間
*要予約
料金:大人 500円、 小中学生 0円
だしもの:
お芝居(劇団 超人予備校)
朗読と演奏(ミツかね堂withバナナ部)
ダンス(舞道ダンスシアター)
予約・問合せ:osibaimajin@gmail.com
*ご来場のお時間、人数、ご連絡先をお知らせください。

それと。まだあるんですよ。
天王寺動物園の「おはなしえん」です。出し物はワンコインシアターとほぼ同じですが、マニアな人達はどちらも見に来てくれるそうです。ありがたいことですよ。
これを見て夏休みの作文とか自由研究とか読書感想文も書けちゃうぞ。

『おはなしえん ~朗読と演奏と動物園と~ 』
7月20日(月)13:30/15:30
8月 2日(日)13:30/15:30
8月29日(土)13:30/15:30
入園料は以下のとおり。
◆大 人   500円
◆小中学生  200円
◆未就学児   無料
※大阪市内在住・在学及び大阪市立(市外含む)の学校に在学の小中学生は無料となりますので、学生証・無料パス(大阪市内及び大阪市立の小中学校に配布しています)・保険証(原本)などの住所・年齢を証明できるものをお持ちください。
※大阪市内在住の65歳以上の方は無料となりますので、免許証などの住所・年齢を証明できるもの(原本)をお持ちください。
※身体障がい者手帳などをお持ちの方は無料となりますので、身体障がい者手帳など(原本)をお持ちください。 





2015年7月10日金曜日

リコーダーアンサンブル

昨日は、大津のリコーダーアンサンブルに参加。

朝からだったので、久しぶりに満員電車に乗った。雨が降るかもしれないので傘を持ってたのだが、リュートを担ぐためにカバンに傘をひっかけておいた。気が付いたら傘がなくなっている!!!
大阪駅のホームでは傘のあることを確認していたのだが、京都線のホームに行くまでに落としたのか???
「とほほ」と思いながら、電車で大津へ。幸い雨はほとんど降ってない。よかった。

練習場についてリュートを調弦したが、すごい湿気。こんな日はなかなか調弦が定まらないね。

パーセルやフックス、プレトリウス、スザートなどをやる。ルネサンスからバロックまで、いろいろと。
みなさん、ちゃんと勉強してる感じ。でも、いい意味で体育会系ではない気持ちのいい人達でした。ここ数年で通奏低音をなんとなく弾けるようになってきたので、まあまあ邪魔せずにすんだかな。
でも、ちょっと気になったのが、現代譜を使っていたので、それの出典が知りたいなー、ということでした。(パーセルのファクシミリ譜を見つけた夢を、昨日見ました。)
おいおい探してみよう。

途中の雑談も面白かった。
リコーダーは吹き込む息を減らすと音程が下がっていくので運指でカバーする、とか。いろいろと考えているのですねー。

何か古楽の本読みましたか?という質問に、もう故人となられた佐々木節夫さんの「古楽の旗手たち」を紹介しました。


昨日はタイトルが思い出せなかったのですが、これです!
リュートを買って、古楽を始めた時に読みました。大体褒めているので、人によっては評論とはいえない、という批判もありますが、これを読むことで自分の中で古楽熱が高まり、その後の古楽CD乱買いにつながってゆくのです。

ちょっと時代遅れ感も今となってはありますが、おすすめです。

帰りに大阪駅の忘れ物コーナーで、傘の件を聞いたら、ありました!よかった〜。
後で考えると、荷物が減って楽チンだったのですよ。二重のラッキー感がありました。

2015年7月8日水曜日

ムジカジャポニカ9周年

ムジカジャポニカ、梅田にあるライブハウスです。9周年らしいです!
今まで行ったことなかったのですが。
現地で劇団超人予備校の看板女優と音響スタッフさんと合流させてもらいました。

7月7日、七夕ですよ。
出演は、
1、ミクロムス
2、ショピン
3、ザッハトルテ
の3組。

どれも生で聴いたのは初めて。
ミクロムスは、みにまむすのCDを聴いていたのもあって、わりと知ってる感じ。クスミヒデオさんとはこの前、イベントでご一緒しました。

ミクロムス、面白すぎる!
正直、ミクロムスがトリだと思ってたので、初めに出てきてびっくりした。
午前中の労働をモノともせず、テンション高めのテンポ良いステージは楽しかった。

次、ショピン。
これは、YouTubeで予習していたけれども、いまひとつ分からない感じだったのが、ライブでは説得力がある!どうでもいい内容の曲でも「ああ、そうやな♪」って思える、嬉しい感じがあった。ベースは最近解散したSAKEROCKで弾いてた人です。この人の作曲センスは好きですね。

3組目、ザッハトルテ。
これは本当に知らなかった。
ヨーロッパを中心として、その周辺の音楽を取り入れてオリエント風に仕上げてある。チェロとジプシーギターとアコーディオン。これだけだったら、よく知ってる音楽。もちろん全員が上手いが、特に思い入れもない。(ジプシー音楽は結構好きなんですがねー)
しかし!!!
このバンドの凄いところは、いちいち昭和感が漂ようのです。特にギターの人。ジプシーの使うセルマー(かな?)のギターを使いつつも、MCでテンポ感よく行こうとしているが、すべて空回り。好感度大です。こういうの好きなんです。
登場の時もしょぼい手品をやっていた。また、最後の盛り上がりのところで「南京玉すだれ」を披露。このセンス、素晴らしい!

最後に全組出てきてセッション。感動とは無縁であるが、こんなに面白いライブ、初めてだったかも。

いやー、ほんとにいいライブでした。

終演後、眠眠で食事。後で僕が払ったのですが、ちょっとええカッコしよ、と思って「千円でいいよ」と言ったけど、きっちりと割り勘となってしまいました。とほほ。眠眠って安いんですね。全部出すべきだったよね。すみませんね。

これに懲りずにまたご飯付き合ってくださいね。今度はおごってあげられるかも。きっと。いや、たぶん。期待せずにお待ちくだされー。

2015年7月2日木曜日

現代漫才論(祭)

「現代漫才論(祭)」行ってきました。ロフトプラスワンWESTにて。

これは一体何なのか?
「現代漫才論(祭)」とは、弁護士である角田龍平氏が、日本放送から配信している「角田龍平のオールナイトニッポン ポッドキャスト」ではおなじみの、明石家さんま研究家のエムカク氏と放送作家である柳田氏を迎え、「明石家さんまの誕生日を勝手に祝う会」と銘打って、明石家さんまに関わる研究を発表するイベント。去年からやっているとのこと。学生の時からの友人である小野君にこのポッドキャストを教えてもらい、イベントにも行ってみようと思った。

ポッドキャストを入念に聞き込んで、予習は十分。
そのせいかどうかはわからないが、こんなに興奮したことはなかった。19時半〜23時までの3時間半(休憩10分)という長丁場だったが、あっという間だった。トイレに行く時間も惜しいくらい。

テーマは「オレたちひょうきん族」。
ちょうど、小学生から中学生、高校生まで見ていた番組。「8時だヨ!全員集合」を見なくなって「オレたちひょうきん族」に乗り換えた時のことを覚えている。

エムカクさんは、「オレたちひょうきん族」が1981年に始まってから1989年に終わるまでの明石家さんまの活躍ぶりを発表。タケちゃんマンのコーナーを中心に、ブラックデビル、あみだばばあなどの悪役の変遷ぶりと、途中の見どころを紹介。
明石家さんま愛に溢れる内容に、笑いながら涙するぐらい面白い。
濃い2時間でした。

休憩を挟んで、次は柳田さんの発表。
柳田さんは製作の視点からの「オレたちひょうきん族」、または北野武が明石家さんまをどう見ていたのかという内容。当時のディレクターであった三宅氏との3人の関係など、興味深い。それと高校サッカー奈良予選結果の疑惑に終止符が!(これはポッドキャスト140回目をお聞きください。それと東京公演があるみたいなので詳しくは書きません。)

どちらも共通していたのは、明石家さんまが損得なしに人を笑わせることが好きな人だということであり、そのためには全力投球で臨む姿勢を強調していたこと。

それは発表した2人にも同じことがいえる。
それと、この2人を公の場に引っ張り出してくれた角田先生も素晴らしい。
「どうでもいいこと」って、見る角度を変えると素晴らしく素敵なものになる。それを、面白く伝えてくれる。
面白いものは損得勘定ではなく対象への愛によって作られる、ということを強烈に感じることができた。

好きなものを追求していくことって、歳を取るとなかなかやらなくなってくるけど、この人達を見てると自分の甘さを反省もする。

いや、こんなに感動するとは思わなかったな。
すばらしいイベントでした。


写真はお土産。エムカクさん作成の「オレたちひょうきん族年表」と柳田さん作成の「全員集合! VS ひょうきん族 土8戦争」。

2015年6月28日日曜日

「レイニーブルー」と「あほに産んでくれてありがとう」

昨日は道頓堀ZAZAでババロワーズの「ショートショート・カタログ 〜レイニーブルーの巻〜」を観劇。

「ひったくり!!!」
「愛哀傘」
「スク水ガールズ」
「レインダンス」
「ため息の妖精」
「マリッジ・ブルーブルーブルー」
の6編。

一番めの「ひったくり!!!」から笑った。セリフがなく、ひったくりとその被害にあった人がバッグを奪いあうだけなのだが、笑った。またオチがアホすぎてよかった。

「スク水ガールズ」も、中学生への悪意と愛に満ちた眼差しで作られている。
「レインダンス」は楽しくも切ないダンス。

最後は吉本新喜劇風の少し長めのお芝居。元結婚詐欺師とバツイチの女性の結婚式前のドタバタ劇。普通に楽しめた。お父さんが花紀京に見えてきた。

ババロワーズ、また観に行きたい。面白いぞ!

終演後、ご飯を食べてから新聞女へ。Akira×Akiraの昭和歌謡ライブ。
副題が「お母さん、あほに産んでくれてありがとう!」。
Akiraさん、もうすぐお母さんになる。この副題はお母さんに対してなのか、それともこれから生まれてくる子供目線なのか?

いつも通り、快調に飛ばす。戦前戦後の昭和歌謡を、途中におっさん達をイジりながら。
メドレーも盛り上がった。AmとDmとE7でできている曲をワンコーラスずつ歌っていくというもの。おっさんキラーな選曲。でも60歳以上限定???。
「ミネソタの卵売り」ではみんなでニワトリの真似をさせられる。いい歳したおっさん達が「コッコッコッコッコケッコー!」と叫んでいる。

いやー、濃い1日でした。
アホになった気がします。

2015年6月26日金曜日

30GP

30GPって何?
これは「火曜日の劇場」の30×30(30分の演目で見学者の投票で多いものが勝ち!)で勝ち残った劇団が、勝ち抜き戦で戦うというものです。

今日観に行ってたのは、第3試合「匿名劇壇 VS 月曜劇団」
4月に月曜劇団の「大の大人の人」を観て非常に面白かった。
ということはもう一回観たいのである。それを叶えてくれたのが今日の第3試合。

まず初めに「匿名劇壇」の「リーディングハイ」。
若い人の劇団ですが、やはり勝ち抜いてきただけあって面白かった。大学生の2人が恋に落ち、結婚し子供ができ、奥さんが亡くなって、というちょっと切ない物語。
2人が知り合って意気投合していくところなど、すごくよかった。
それも文系の言葉で、文学的にしているところなど、にくい感じ。
最後に子供(女の子)と亡くなった奥さんの関係性など、もうちょっとわからせてほしかった。でも好演でありました。

次。「月曜劇団」の「大の大人の人」。
今日の目的はこれです。これをもう一回観たかったのです。
散ってしまった桜を見にきている結婚できない女と、そこに居合わせるリストラされた男の、何気ない(何気なくないかも)会話で構成されています。
前回にわからなかったところはなかったのですが、今回の再演を観て、魔人ハンターミツルギさんが言ってた「ビールもいいやつ、ドーナツもいいやつ、なのに一緒にするとダメなんだなー」というところ見届けました。この芝居の見どころの1つです。

もう1つ、好きなところがありました。
「大人になるって、ドングリを拾わないと決めること?それとも、ドングリを食べて生きて行く覚悟を決めること?」
ぐさっときましたね。前はただ笑ってただけだったのですが、今、身にしみてきています。
近々決めないといけないことになる重大な事なのですが、芝居の中では普通に笑えました。
深刻なことに思われがちなのですが、みんなが笑えて自分もなんとなく生けてる選択が良いのだと思います。

クライマックスで、女は両手を頭の上で合わして「人」という字を作ります。男は「大」の字をやらされ、2人で「大人」となります。
「人」は自分だけで自立しているもの、と発見しつつも、人との関係がなくしては「人」ではないということに至ります。

こう書くと感動のクライマックスかと思いきや、「大」を「犬」にしてバカバカしく終わります。

バカな話と中年の人達に共感するような切ない話を織り交ぜて、「切ないな」と思った瞬間、内容のないことで笑わせるという高等な手段を駆使しています。

バトルの結果は10対23(だったかな?)で「月曜劇団」の勝ち。
やっぱり長くやってきたところは強い。

いやー、面白かったです。



2015年6月23日火曜日

ミツかね堂 with バナナ部

「ミツかね堂」とは?

ふくいあかねさん(劇研嘘つき)と旦那の魔人ハンターミツルギさん(劇団超人予備校)の朗読ユニットです。ミツルギさん作の童話を朗読します。

それにくっついて「バナナ部」も。これは清家比斗美さんと僕の音楽ユニット。

小松「世間の荒波を渡りきる武器をもってないよなー」
清家「バナナの皮は武器になるんですよ。戦闘のときにバナナの皮を撒いて相手をこけさせたりするんですよ。」
小「じゃあ、バナナの皮同盟を作ろう!」
清「バナナ部がいいです。」
小「・・・・・うん。そうしよう。。。」

で、バナナ部になりました。
武器はアンデス25Fとメロディオン(ヤマハでいうところのピアニカ)とギター。
アンデス25Fとメロディオンということで、鈴木楽器LOVEです。バナナ色のアンデス、プレゼントしてくれないかな。

「ミツかね堂 with バナナ部」の話があったのは、当時同じ職場に勤務していたあかねさんが「伴奏つきの朗読をやりたい!」と言いだして、昼休憩に盛り上がったのが始めだった。清家さんの演奏は聴いていたと思うけど、僕はギターをあかねさんに聴かせたことが無いにもかかわらず、伴奏を依頼された。大丈夫なのか???

そこから待つこと2年。いや3年かな?その辺はよくわからない。もう、その話は「なかったこと」にしていた時、夜中2時頃、友人宅で飲んだくれていた時にメールが入った。
「朗読やります。ユニット名はミツかね堂。どうだい?」

そこからトントン拍子に話が進み、2013年夏頃(9月だったかな)、無国籍料理Aggiにて、投げ銭ライブ。台風の日にもかかわらず満席でした。

2014年、2015年は、尾松由紀さん(超人予備校)、もりたみえさん、あぼともこさん(超人予備校)の三人のお芝居ユニット「おまもりともこ」のイベントやら、「よみラジの時間4周年記念ライブ」などに、ミツかね堂 with バナナ部で出演させてもらっています。

その「ミツかね堂 with バナナ部」、この夏はなんと、天王寺動物園に進出です!!!
超人予備校の劇もあるかもしれないよ。というか、ありますよ。たぶん、ね。
7月20日(月)13:30/15:30
8月 2日(日)13:30/15:30
8月29日(土)13:30/15:30
(場所は追ってご連絡します。)
メジャーデビューする感じですね。あくまでもイメージですが。

あと、8月23日は劇団「楽市楽座」のゲストとしても出演します。
お楽しみに!